執筆:福光潤 公開:2010/10/01 コメント(4件) |
邦題
ヤギと男と男と壁と
ふりがな
やぎとおとことおとことかべと
英題
The Men Who Stare at Goats
発音
£ぁメんフーすテあrぁっゴうつ
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意味
The | Men | Who | Stare | at | Goats |
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ |
特定の | 男たち | (彼らは~) | 見つめる | ~を | 山羊たち |
⇒ ヤギたちを、じ~っ見つめる男たち
⇒ ヤギらを見つめるヤツら
⇒ ヤギを見つめるだけで倒すエスパー兵士や、壁を通り抜ける?ヤツらの米国超能力部隊!
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 2009年/アメリカ/映画/コメディ、戦争
- 監督:グラント・ヘスロヴ(Grant Heslov)
- 音楽:ロルフ・ケント(Rolfe Kent)
- 出演:ジョージ・クルーニー(George Clooney)、ジェフ・ブリッジス(Jeff Bridges)、ユアン・マクレガー(Ewan McGregor)、ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)、スティーヴン・ラング(Stephen Lang)
- 上記映画の原作本(邦題:『実録・アメリカ超能力部隊』)
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コラム
- 「stare at ◆」は、大きく目を見開いて「◆を見つめる」こと。
無遠慮な感じでジロジロ見たり、にらみつける感じもあります。
英語には、「見る」動作を表す単語が、たくさんありますよね。
ボクは、「stare (at)」を「ジロリズム」として覚えています。
このように、英単語イメージを「イズム」でまとめてみましょう。
そうすると、みるみるうちに「見る」の違いが見えてきますよ!
stare (at) | ジロリズム | 大きく目を見開いてジロジロと見る |
gaze (at) | ヘェ~イズム | 興味や驚きからジーッと凝視する |
glance (at) | チラリズム | 意図してチラッと見る、ザッと見る |
look (at) | フリムキズム | ある方へ見ようとして視線を向ける |
see | ナニモカンガエテナイズム | 自然と目に入る、映画を見る |
view | ツーリズム | 眺める、見物する、ネット動画を見る |
watch | カンシズム | 変化を観察する、見張る、TVや映画を見る |
witness | バッチリズム | ある出来事をバッチリ目撃する |
notice | タマタマイズム | たまたま気づいて見てしまう |
observe | アサガオニッキズム | 注意を払って見守る、観察する |
※これらの違いはあくまで目安で、あてまらない場合もあります。
- さて、ここで、推定1000万人が苦手に感じていると思われる「who」の登場!
『The Men Who Stare at Goats』
「Men」と「Stare」に挟み撃ちされた「Who」は何者なのか?
「Who's that?(誰、それ?)」なんて言わないでください。
今回の「who」は、極秘任務を帯びた“影武者の「who」”!
まず、「who」が姿を消しても意味が通じることに注目だ!
『The Men Who Stare at Goats』
から「Who」を引いて、文にすると
↓
The men stare at goats.
その男たちは、ヤギたちを見つめる。
次に、タイトルらしく「ヤギたちを見つめる男たち」のように、「男たち」をメイン扱いにするため、カッコつけてみるんだ!
The men (The men stare at goats)
ザ・男たち!(その男たちは、ヤギたちを見つめるぜ)
英語でカッコ(括弧)をつけるのは、カッコが悪いので、英語の世界の「影武者」が、カッコの役割を果たすんだ!
The men (The men stare at goats)
↓
The men who stare at goats
影武者「who」は、前の「The men」をメインにたてる一方、後ろに従う文に対して「The men」の身代わりをつとめるぜ!
つまり、後ろに、影武者「who」の気配を感じたら、前がメイン、後ろがサブ情報(カッコ付き)だと解釈しようぜ!
The men (who stare at goats)
特定の男たちの映画なのか、これは!
(その男たちが、ヤギたちを見つめるって映画だな!)
※以上、主格の関係代名詞の説明でした!
- ちなみに、原作本の原題も同じく『The Men Who Stare at Goats』。
一方、和訳本の邦題は『実録・アメリカ超能力部隊』となっていて、話の内容がわかりやすいですね。
そう、米軍に実在するエスパー兵士らを描いた作品なのです!
このコメディ映画の日本公開にあたって、な~んと、お笑い芸人の千原ジュニアが、『ヤギと男と男と壁と』との邦題を考案!
原題が述べる「ヤギを見つめ倒す男」というエスパー兵士に、「壁を通り抜ける男」という他のエスパー兵士を追加することで、複数の「men」をうまく訳出しています!?
- では最後に…
「goat(山羊)」といえば、昔から“生け贄”の定番です。
「scapegoat(スケープゴート)」という表現にも名残が…。
そんな可愛そうな「goat」を睨み倒してしまうエスパーを、ジョージ・クルーニーが演じています。
残念ながら…
エスパー伊東さんは出演していませんねw
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