執筆:福光潤 公開:2008/10/06 コメント(1件) |
邦題
ソードフィッシュ
ふりがな
そーどふぃっしゅ
英題
Swordfish
発音
ソーr(どぅ)Fィっしゅ
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意味
Sword- | -fish |
↓ | ↓ |
剣 | 魚 |
メカジキ |
⇒ メカジキ
(上アゴが剣のように突きでている肉食魚・食用魚)
(映画では、極秘作戦のコードネームとして使われています)
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 2001年/アメリカ/映画/犯罪、アクション、ミスディレクション
- 監督:ドミニク・セナ(Dominic Sena)
- 出演:ジョン・トラヴォルタ(John Travolta)、ヒュー・ジャックマン(Hugh Jackman)、ハル・ベリー(Halle Berry)、ドン・チードル(Don Cheadle)、サム・シェパード(Sam Shepard)
コラム
- 『Swordfish』の前半部分「sword」は、「剣」という意味の英単語。
発音に要注意ですよ!
「スウォード」じゃなく「ソード」です。
「スウォード」ならば、
日ごろ手入れしていな剣のごとし。
いざ抜けば、
サビだらけッス、ウォー! っと、
いくら叫んでも後の祭。
裸若衆は地=血にまみる。
「sword」は、そーどー(相当)斬れるよう磨くべし!
(ヘンなノリのツカミで失礼!)
- 「fish」は、もちろん「魚」。
いまさら何を? といわずに、
いまこそ辞書を引いてみてね!
1. two fish
2. two fishes
3. two kinds of fish
これらの違いがわかりますか? ⇒
1. two fish
= 2匹の魚
2. two fishes
= 2種の魚(種類の違いを強調)
3. two kinds of fish
= 2種の魚(一般的)
- そして、「swordfish」といえば「メカジキ」!
「メカジキ」のイメージを思い浮かべ、
なるほど「剣+魚」とはよく言った!
と舌を巻ける方は、次段落↓へワープ!
メカジキの刺身に舌つづみが鳴る方や、
ダイソンのメカニックな掃除機などと、
勘違いしていたと舌を出している方は、
グーグル・イメージ検索でチェ~ック!
「swordfish」を入力して検索ボタン!
(→ こんな画像検索結果ページが表示されます)
- メカジキは、鯨や船をも襲う肉食魚で、鼻から剣のように突きでている部分は、上アゴが発達した「吻(ふん)」です。
英語で「吻」は「bill」で、鳥のくちばしも指します。
この吻は長く(long)扁平で(flat)鋭い(sharp)ので、諸刃の剣のよう。
メカジキの種名「gladius」も「剣」。
『グラディエーター(Gladiator)』(2000年、アメリカ映画)に登場する、グラディウス=諸刃の剣のことです(ラテン語)。
扁平でない「槍」のような吻をもつ「spearfish(槍+魚)」も仲間です。
またの名を「marlin」、日本語で「マカジキ」。
『老人と海』(ヘミングウェイ著;1952年)で、孤高の老漁師サンチャゴが追っかけていたのは、この「マカジキ」の方です。
- と、生物としての「swordfish」を紹介してきましたが、映画では魚のメカジキは登場しなかったと記憶します。
米国DEA(=麻薬取締局)の極秘作戦のコードネームが「ソードフィッシュ(SWORDFISH)」というだけでした!
これにからんだ裏金95億ドルを巡る、テロ犯罪の行方。
予測不可能な“ミスディレクション(misdirection)”、つまり、心理誤誘導、はぐらかし、思い込ませの罠に、ヒュー・ジャックマン演じる主人公が翻弄されちゃう!
- どんでん返し効果のある「ミスディレクション」とは、マジシャンや泥棒などが、人の注意を他へそらす作戦。
たとえば!
メカジキを見ると、
思わず剣の部分に目を奪われます。
でも、なぜだか、凶暴そうな
風貌じゃありませんよね?
ちょいカワです (*´ェ`*)
海にもぐって、もう一度
よ~く見てください!
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実は、歯がありまひぇ~ん!
口元を見られようもんなら、「意外と愛嬌あるね! そういえばセサミストリートのモンスターも、歯がないから親しみやすい表情だよね!」なんて言われちゃいます。
それじゃ、困ります!
メカジキ稼業があがったりです!
なので「ミスディレクション」手法を使って、このような姿に進化したと思われます、たぶん。
当コラムも、タイトル英語を魚で説明すべきか、映画で説明したいのか、わからなくなりました。
「ミスディレクション」の罠に自分でハマった!
というオチでシメ!
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