執筆:福光潤 公開:2006/05/15 コメント(1件) |
邦題
シー・オブ・ラブ
ふりがな
しーおぶらぶ
英題
Sea of Love
発音
スィーうvラv
Update Required
To play the media you will need to either update your browser to a recent version or update your Flash plugin.
| ||
英語例文へ 視聴ヘルプ 発音ヘルプ |
意味
Sea | of | Love |
↓ | ↓ | ↓ |
海 | ~の | 愛 |
⇒ 愛の海
⇒ 海のように広大な愛の世界
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 1959年/アメリカ/音楽/R&B、バラード
- 作詞・作曲:フィル・フィリップス(Philip Baptiste)、ジョージ・コーリー(George Khoury)
- 歌・演奏:フィル・フィリップス・アンド・ザ・トワイライツ(Phil Phillips & The Twilights)
- 全米チャート最高第2位!
- 上記楽曲の代表カバー
- 1984年/アメリカ/音楽/R&B、バラード
- EP『ヴォリューム・ワン(The Honeydrippers: Volume One)』からの2ndシングル曲
- 歌・演奏:ハニードリッパーズ(The Honeydrippers)
- 全米チャート最高第3位、全英チャート最高第56位!
- 上記楽曲を劇中に使用した同名映画
スポンサーリンク
コラム
- 「sea」は「海」という意味。
この地理的な「海」という意味が遍在通念であるため、ふつうは「the sea」のように定冠詞「the」が付けられます。
100年前(1905年)にドビュッシー(Debussy)が作曲したフランス印象派音楽の代表曲『海(La Mer)』にも定冠詞「La」が付いており、英題の方も『The Sea』と呼ばれています。
- 今回のタイトル英語『Sea of Love』からは、そんな「the」が抜け落ちているようです。
でも歌詞にはしっかり「the」が登場しています。
♪歌詞引用(サビ)
Come with me, my love
To the sea, the sea of love
I want to tell you how much I love you
一緒においで いとしい人よ
海に出るんだ そう 愛の海へ
君への愛の深さを 感じてほしい(飛訳:福光潤)
とっても聞き取りにくいんですが、ちゃんと「the」と言っていますね。
この「the sea of love=愛の海」は、地理的な海というより、量的にたくさんあり空間的に広大な様子を海にたとえた比喩表現です。
つまり、上記の遍在通念に付ける「the」ではなく、「the 名詞 of ~」というフレーズがベースとなっています。
「of ~」の部分が「名詞」を修飾しているため、定冠詞「the」を付けて限定しています。
ここでは「海は海でも愛の海」という感じの「the」でしょうか。
歌詞としては歌い手の世界に登場する「the sea of love」を表現しているけど、楽曲タイトルとしては聴き手の数だけ世界があるから(歌い手の世界に限定されないから)「the」を付けない『Sea of Love』なんだと解釈できます。
- このオールディーズ曲『シー・オブ・ラブ』は、1989年の官能サスペンス映画『シー・オブ・ラブ』で重要な小道具(手がかり)として効果的に使われました。
つまり、NYで発生した連続殺人の現場には必ず全裸の被害者とこの曲のレコード盤が残されていた、という具合。
最終的にはアル・パチーノ演じる刑事も巻き込まれてしまいます。
今となってはごくありふれた脚本なのかもしれませんが、かなり心拍数の上がるクライマックスですよ!
- 【まぐまぐ殿堂入り無料メルマガ】では、上記のようなタイトル英語ネタを配信しています(週1回ペース)。お気軽にご登録ください♪