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失われた時を求めて

執筆者:福光潤
作成日:2009/04/13
コメント(1件)
目次を

邦題

  • 失われた時を求めて
    • 別名:失ひし時を索めて(1931年~1934年の仏→和訳)
    • 別名:失はれし時を索めて(1934年~1935年の仏→和訳)

ふりがな

  • うしなわれたときをもとめて
    • 別名:うしなひしときをもとめて
    • 別名:うしなはれしときをもとめて

英題

  • Remembrance of Things Past
    • 別名:In Search of Lost Time

意味

Remembrance of Things Past
記憶 ~の 物事たち 過ぎ去った

⇒ 過ぎ去りし諸事の記憶

In Search of Lost Time
~中で 探索 ~の 失われた
~を探し求めて

⇒ 失われた時を、探し求めて
詳しい英語解説は後半のコラムへ

作品

★『失われた時を求めて』のオーディオブック関連動画(YouTube)
20秒目等で『Remembrance of Things Past』が発音されます。


★『失われた時を求めて』の第7篇『見出された時』の映画化予告編動画(YouTube)

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コラム

  • 邦題『失われた時を求めて』は、フランス語原題『À la recherche du temps perdu』を直訳したもの。

    一方、このフランス語タイトルから最初に英訳されたタイトルは『Remembrance of Things Past』で、格調高い超訳でした。

    なぜ格調高いかというと、「Remembrance of Things Past」はシェイクスピアのソネットにも出てくるフレーズだから↓

    §引用
    I summon up remembrance of things past,
    現代英語に訳すと「I remember the past,」となります。

    「来し方の事などを想ひ起こし」⇒「過去を思い出して」というような、古い日本語と今の日本語との関係と同じです。

    格調高さや文学っぽさを醸している「古い感じの英語」とは、文法や語彙などの違和感からそれと判断されるものです。特に語順が今と違うケースでは英語学習者にも簡単に判断できます。

    例えば、「Things Past」は、
    いまなら「Past Things」の語順になるし、
    もっとカンタンにいえば「Old Things」だし、
    もっとカジュアルにいえば「Old Stuff」でしょう!

    ちなみに、「Things」と「Past」を見たらジョージ・ハリスンの名盤『All Things Must Pass』という英題がふと思い出されます♪


  • 1992年には、フランス語タイトルの直訳となる『In Search of Lost Time』が改定版英題として使われています。

    格式ばりすぎず、くだけすぎず。

    邦題『失われた時を求めて』と同じような趣の英題。

    in search of ~ = ~をさがしもとめて
    というイディオムは、文芸作品タイトルにはもってこいのフレーズです!


  • 作品自体については、知ったフリするのもつらいので、フランス文学をこよなく愛す特許翻訳者の友人に教えていただきました、ありがとうございます!

    プルーストの『失われた時を求めて』はフランス文学では重要な地位にあるというか、仏文の学生なら知らない人はいないかも知れません。購読授業で取り上げられることも。
    なるほど、英文学科生にとっての『ハムレットHamlet)』みたいな位置づけでしょうか。

    そして、こんなフレンチ・トリビアも頂戴しました↓

    フランス語といえば、エイプリルフールの今日はフランス語で「ポワソンダブリル(Poisson d'Avril)」(=四月の魚)というそうです。なんだか可愛いですよね。
    Akikoさん、Merci beaucoups!!


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参考外部サイト



コメント(1件)

福光潤 — 2009年 04月 13日, 09:03

上の動画は、本作の最終巻=第7篇『見出された時(Time Regained)』(1927年)が1999年に映画化された作品の予告編です。ジョン・マルコビッチの制作・出演で、カトリーヌ・ドヌーヴやエマニュエル・ベアールが出ています。仏文学生の必読書も、この映画からなら入りやすそうですね。

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