執筆:加藤由佳 公開:2016/07/17 コメント(1件) |
邦題
反逆のアイドル
ふりがな
はんぎゃくのあいどる
英題
Rebel Yell
発音
RェぼYェお
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意味
Rebel | Yell |
↓ | ↓ |
反逆者 | 叫び |
⇒ 反逆者の叫び
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 1983年/イギリス/音楽/ロック、ハードロック、ニューウェイブ
- アルバム名&曲名
- 作詞・作曲:ビリー・アイドル(Billy Idol)、スティーヴ・スティーヴンス(Steve Stevens)
- 歌:ビリー・アイドル
- 2ndアルバム『反逆のアイドル(Rebel Yell)』からの1stシングル曲
- 全英チャート最高第6位、全米チャート最高第46位!
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コラム
- この曲を歌っているビリー・アイドルは、本当はウィリアム・マイケル・アルバート・ブロード(William Michael Albert Broad)さんという人です。ただ、生粋のロックンローラーにふさわしく(?)学校での成績があまり芳しくなかったため、ある日先生から「idle(だらしがない、怠惰な)」と言われてしまいました。でも、そこは生粋のロックンローラーのビリーさん。「idle」をほめ言葉だととらえ、自分のミュージシャン名にとり入れることを考えました。そのあとはたと思い直して「idle」を「アイドル、偶像」という意味の「idol」に変更。これがビリー・アイドル(Billy Idol)さんの由来です。
英題が『Rebel Yell』なのに邦題が『反逆のアイドル』となっているのは、おそらくその影響でしょう。しかし、「反逆のアイドル」なんて聞くと、迷走中のブリトニー・スピアーズやマイリー・サイラス、またはスキャンダルを起こしたAKBグループのメンバーをイメージしてしまいます・・・^^;
- さて、前置きはこのくらいにしておいて、本題の「rebel yell」に入りましょう。「rebel」は辞書通り「反逆者」なのですが、ここでよく見てみたいのは「叫び」という意味のある「yell」です。なぜかというとこの「yell」、運動会の応援合戦で敵陣に送っているあの「エール」なのです。とはいえ発音はちがいますので要注意。ちなみにお酒のエール、こちらも厳密には発音が異なり、綴りも「ale」です。あまり冷やさないで飲むのが美味しい飲みかただそうです。
タイトル英語としてとり上げた『Rebel Yell』では、一夜をともに過ごした女性が「もっと欲しい」と「反逆者の叫び」を上げるという、まあ、その、いわゆる、セクシーなシーンが描かれています。ビリーさんのソウルフルな歌声とともにお楽しみください♪
- ところでセクシーはさておき、この「rebel yell」の由来にも一見の価値があります。実は、「rebel yell」という言葉、アメリカ南北戦争(American Civil War、1861年~1865年)に由来しているそうです。南北戦争といえば、奴隷制度の撤廃をかかげるアメリカ合衆国軍(北軍)と奴隷制度の維持を要求する連合国軍(南軍)がぶつかり合った戦争。当時、アメリカ合衆国に対して蜂起した側である南軍の兵士たちは「Rebel」と呼ばれていました。彼らが進軍するときに上げていた雄叫びが、「rebel yell」というわけです。
タイトル仙人:おっとここはタイトル仙人(?百歳)の出番か。アメリカ南北戦争といえば19世紀の戦争やけど、その退役軍人らが映っている下記動画をチェック。みなさんご自慢の雄叫び(rebel yells)を披露してくれてるで(特に2分目あたりから)!
※米国議会図書館(Library of Congress)蔵の映像より
学校の先生には「idle」と呼ばれながらも歴史(しかもアメリカの。ビリーさんはイギリス人です)の知識はばっちりのビリーさん。さらに、『反逆のアイドル』ではあるものの、曲の中で雄叫びを上げているのはビリーさんではなくワン・ナイト・スタンドの女性だという、なかなかこんぐらがる設定もあります。
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