執筆者:福光潤
作成日:2009/08/19
コメント(1件)
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邦題

  • ボヴァリー夫人
    • 別表記:ボワ゛リイ夫人

ふりがな

  • ぼばりーふじん

英題

  • Madame Bovary

意味

Madame Bovary
~夫人(英語圏以外) ボヴァリー(人名)

⇒ ボヴァリー夫人
⇒ シャルル(Charles)・ボヴァリーの妻、エマ(Emma)
詳しい英語解説は後半のコラムへ

作品

★『ボヴァリー夫人』のレビュー動画(YouTube)
3秒目等で『Madame Bovary』が発音されます。


★『ボヴァリー夫人』(ドイツ・ベルギー・アメリカ映画;2014年)の予告編動画(YouTube)
1分11秒目等で『Madame Bovary』が発音されます。

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コラム

  ⇒ すでに英題のスペルはご覧いただきましたが、
    『M~(マダム) Bovary』って、書けますか?
    上を見ずに、スペルを思い浮かべてください。

              思

              い

              浮

              か

              び

              ま

              し

              た

              か

              ?

              ↓

             【答】

              ↓

              M

              a

              d

              a

              m

              ↓

              あ

              と

              も

              う

              ひ

              と

              声

              ↓

              e


  ⇒ そう、英題でも、仏語原題と同じスペルで、
    「Madame」=「マダム」=「~夫人」です。

    フランス語「Ma dame(=My lady)」由来。

    赤毛のアン(Anne)の自己紹介風にいえば、
    「-e」の付いたマダムなの、よろしくね~!


  ⇒ 英語圏の奥さまなら「Mrs. Bovary」となるところ。
    例:『ダロウェイ夫人(Mrs. Dalloway)』(1925年)
      『ミセス・ロビンソン(Mrs. Robinson)』(1968年)

    しかし、「Madame」は仏語由来の敬称なので、
    仏語圏などの英語圏以外の奥さまを指します。

    例1:イギリスで有名だけど、実はフランス人
      マダム・タッソー(Madame Tussaud;1761年~1850年)
        └→ フランス人蝋人形作家、後にスイスに帰化
           ロンドンの蝋人形館は「Madame Tussaud's」

    例2:ポーランド人だけど、フランスで有名
      キュリー夫人(Madame Curie;1867年~1934年)
        └→ フランスで活躍したポーランド人物理学者

    例3:日本人 in アメリカ小説→フランス語オペラ化
      『蝶々夫人(Madame Butterfly)』(小説1898年/オペラ1904年)
        └→ 蝶々さんは日本人で、プッチーニのオペラは仏語。
           アメリカ人作家ジョン・ルーサー・ロングによる、
           同名原作の短篇小説は、英語で書かれていました。
           英語「Madame」は、日本人妻をも指せたようです。


  ⇒ 一方、「madame」から「-e」が取れて、
    「madam」という英語らしい単語も誕生。

    昔は、いわゆる身分の高い「奥さま」を、
    そして今では、未婚・既婚にかかわらず、
    女性すべてに対する丁寧な呼びかけです。
    つまり、男性に対する「sir」に相当。

    商用の英文レターでは、組織宛てに、
    「Dear Sir/Madam」と書き始めます。

    The Beatles の『Paperback Writer』(1966年)の歌いだしでも、
    出版社宛てに、「Dear Sir or Madam: Will you read my book?」
    と、作家志望者による原稿送付状の文面がつづられていましたね。

    会話では、「madam」⇒「ma'am」と短縮して使います。
    お困りの女性に、「May I help you, ma'am?」などと。

    英語ドラマなどでは、上司や上官が女性である場合に、
    「Yes, ma'am! イエス、マ~ム!」と言っていますよ。
    男の上司・上官には「Yes, sir! イエッサー!」です。


  ⇒ 「Bovary」の方は、フランス人名なので、
    おそらく、英語辞書には載っていません。

    しかし、そこから派生した仏語「ボヴァリスム(bovarysme)」
    を英訳した「ボヴァリズム(bovarism)」は、辞書にあります。

    『ランダムハウス英語辞典』⇒「過大な自己評価、うぬぼれ」。

    主人公のエマは、自分を現実の姿から理想像へと投影しがちで、
    そんな夢想的気質や、理想と現実との乖離・ギャップのことを、
    「bovarism」というようです。

    が、、、

    十中八九、英会話で使うことはないと思います。。。(^^;)


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参考外部サイト



コメント(1件)

福光潤 — 2009年 08月 20日, 00:03

一昨日、Twitterにて、このタイトル英語についてクイズをやりました(リアルタイム、複数参加者)。「Madame」部分を答えていただくものだったんですが、面白い答えがあり、笑っちゃいました↓
> (みんな)答えるの早すぎ!mada-dameです!

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