| 執筆者:福光潤 作成日:2009/08/19 コメント(1件) |
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邦題
- ボヴァリー夫人
- 別表記:ボワ゛リイ夫人
ふりがな
- ぼばりーふじん
英題
- Madame Bovary
意味
[Madame] [Bovary]
↓ ↓
~夫人 ボヴァリー
(英語圏以外) (人名)
⇒ ボヴァリー夫人
⇒ シャルル(Charles)・ボヴァリーの妻、エマ(Emma)
作品
1856年/フランス/本/小説、ロマンス、不倫
著者:ギュスターヴ・フローベール(Gustave Flaubert)
フランス語原題:Madame Bovary(英題と同スペル)
1856年、雑誌『パリ評論(La Revue de Paris)』連載
1857年、書籍出版
英訳:1898年
翻訳者:Eleanor Marx Aveling
イギリスで最も読んだフリをされた本ランキング第5位
~2009年3月発表
by 世界本の日(World Book Day)主催団体
コラム
⇒ すでに英題のスペルはご覧いただきましたが、
『M~(マダム) Bovary』って、書けますか?
上を見ずに、スペルを思い浮かべてください。
思
い
浮
か
び
ま
し
た
か
?
↓
【答】
↓
M
a
d
a
m
↓
あ
と
も
う
ひ
と
声
↓
e
⇒ そう、英題でも、仏語原題と同じスペルで、
「Madame」=「マダム」=「~夫人」です。
フランス語「Ma dame(=My lady)」由来。
赤毛のアン(Anne)の自己紹介風にいえば、
「-e」の付いたマダムなの、よろしくね~!
⇒ 英語圏の奥さまなら「Mrs. Bovary」となるところ。
例:『ダロウェイ夫人(Mrs. Dalloway)』(1925年)
『ミセス・ロビンソン(Mrs. Robinson)』(1968年)
しかし、「Madame」は仏語由来の敬称なので、
仏語圏などの英語圏以外の奥さまを指します。
例1:イギリスで有名だけど、実はフランス人
マダム・タッソー(Madame Tussaud;1761年~1850年)
└→ フランス人蝋人形作家、後にスイスに帰化
ロンドンの蝋人形館は「Madame Tussaud's」
例2:ポーランド人だけど、フランスで有名
キュリー夫人(Madame Curie;1867年~1934年)
└→ フランスで活躍したポーランド人物理学者
例3:日本人 in アメリカ小説→フランス語オペラ化
『蝶々夫人(Madame Butterfly)』(小説1898年/オペラ1904年)
└→ 蝶々さんは日本人で、プッチーニのオペラは仏語。
アメリカ人作家ジョン・ルーサー・ロングによる、
同名原作の短篇小説は、英語で書かれていました。
英語「Madame」は、日本人妻をも指せたようです。
⇒ 一方、「madame」から「-e」が取れて、
「madam」という英語らしい単語も誕生。
昔は、いわゆる身分の高い「奥さま」を、
そして今では、未婚・既婚にかかわらず、
女性すべてに対する丁寧な呼びかけです。
つまり、男性に対する「sir」に相当。
商用の英文レターでは、組織宛てに、
「Dear Sir/Madam」と書き始めます。
The Beatles の『Paperback Writer』(1966年)の歌いだしでも、
出版社宛てに、「Dear Sir or Madam: Will you read my book?」
と、作家志望者による原稿送付状の文面がつづられていましたね。
会話では、「madam」⇒「ma'am」と短縮して使います。
お困りの女性に、「May I help you, ma'am?」などと。
英語ドラマなどでは、上司や上官が女性である場合に、
「Yes, ma'am! イエス、マ~ム!」と言っていますよ。
男の上司・上官には「Yes, sir! イエッサー!」です。
⇒ 「Bovary」の方は、フランス人名なので、
おそらく、英語辞書には載っていません。
しかし、そこから派生した仏語「ボヴァリスム(bovarysme)」
を英訳した「ボヴァリズム(bovarism)」は、辞書にあります。
『ランダムハウス英語辞典』⇒「過大な自己評価、うぬぼれ」。
主人公のエマは、自分を現実の姿から理想像へと投影しがちで、
そんな夢想的気質や、理想と現実との乖離・ギャップのことを、
「bovarism」というようです。
が、、、
十中八九、英会話で使うことはないと思います。。。(^^;)
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参考外部サイト
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