執筆:加藤由佳 公開:2016/09/02 コメント(1件) |
邦題
ブーティリシャス
ふりがな
ぶーてぃりしゃす
英題
Bootylicious
発音
ブーてぃリしゃす
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意味
Booty- | -licious |
↓ | ↓ |
おしり | 美味しそうな (「delicious」の一部) |
↓ | |
おしりが美味しそうな |
⇒ おしりが食べてしまいたいほどセクシーな
⇒ ヒップがとてもセクシーで魅力的な
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 2001年/アメリカ/音楽/ポップ、ヒップホップ、R&B
- 作詞・作曲:ロバート・フサリ(Robert Fusari)、ビヨンセ・ノウルズ(Beyonce Knowles)
- 歌:デスティニーズ・チャイルド(Destiny's Child)
- ギター&MVにスティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)を迎える
- 3rdアルバム『サヴァイバー(Survivor)』からの2ndシングル
- 全米チャート第1位、全英チャート最高第2位!
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コラム
- 「bootylicious」は昔からある言葉ではなく、デスティニーズ・チャイルドによって作られた造語です。「おしり」を意味する「booty」と、「美味しい」という意味の「delicious」から取られた「-licious」をくっつけて作られ、「おしりが美味しそうに思えるくらいセクシーな」という意味に落ち着きます。
「おしりが美味しそうって何ぞや?」と思ってしまいそうですが、これにはデスティニーズ・チャイルドのリーダー、ビヨンセ本人の体への葛藤とその克服が込められているそうです。ビヨンセは大変魅力的な女性で、今でこそカリスマ的なビューティー・アイコンですが、実は自身の体重とおしりの大きさについていろいろ言われていた時代があったのだとか。それに対抗するため、「私のカーヴィーな体だって魅力的よ!」との意気込みで作られたのがこの『Bootylicious』なのです。
歌詞の中にも、
I don't think you ready for this jelly
あなたなんかじゃ私とは付き合えないかもね(加藤による試訳)
と、刺激的な言葉で挑発するシーンがあります。「私の体(というよりおしり?)の美しさを受け入れる用意がないあなたなんかに、私はもったいないわ」というわけです。(こちらの歌詞もビヨンセによる造語で、何と日本へ向かう飛行機の中で思いついたのだそう! 直訳すると、「あなたはこのゼリーを食べる準備ができていないと思うわ」です。「jelly(ゼリー)」はやわらかくて甘く、そして美味しいものですので、食べてしまうほどセクシーなおしりにかかる言葉なのではないかと推測。桃ゼリーなのかどうかはわかりませんが・・・。)
- さて、「-licious」をつけて「食べてみたいほど魅力的」という表現は、「booty(おしり)」以外にも作れます。よく見られるのが「leglicious(足が美味しそうなほどセクシーな)」ですが、ウエストなら「waistlicious」、胸なら「breastlicious」または「boobilicious」(「breastlicious」よりもスラング度の高い言葉)」があります。
また、体のパーツ以外に「-licious」をつけるパターンとしては、1992年の映画『ウェインズ・ワールド(Wayne's World)』に登場した「女性がとてもセクシーで魅力的な」状態を指す「babelicious」(やっぱりセクシーネタなのね)も。そのほか、お店やブランド名として、「-licious」と組みあわせた言葉を採用するケースもあるようです(こちらはセクシーとはあまり関係なく使われるパターン多し)。
あと、いろいろな言葉と「-licious」を組み合わせるパターンは1950年代からあったとされています。デスティニーズ・チャイルドが2001年に発表した『Bootylicious』で爆発的に知名度を浴びた感があるけれど、意外に歴史が古く、今でも脈々と受け継がれている造語パターンなのですね。
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