執筆:加藤由佳 公開:2016/05/15 コメント(1件) |
邦題
楽しい休日
ふりがな
たのしいきゅうじつ
英題
Jolly Holiday
発音
ジャりーハりデい
Update Required
To play the media you will need to either update your browser to a recent version or update your Flash plugin.
| ||
英語例文へ 視聴ヘルプ 発音ヘルプ |
意味
Jolly | Holiday |
↓ | ↓ |
愉快な、楽しい | 休日 |
⇒ 楽しい休日(←そのまま)
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 1964年/アメリカ/音楽/映画挿入歌、ミュージカル、ディズニー
- 作詞・作曲:ロバート・B・シャーマン(Robert B. Sherman)、リチャード・M・シャーマン(Richard M. Sherman)
- 歌:ジュリー・アンドリュース(Julie Andrews)、ディック・ヴァン・ダイク(Dick Van Dyke)
- 映画『メリー・ポピンズ(Mary Poppins)』(1964年)の挿入歌
スポンサーリンク
コラム
- 今回ご紹介するタイトル英語「Jolly Holiday」にはタネもしかけもありません。そのまんま「楽しい休日」ですものね。
ただ、英語圏のグリーティングカードではよく見られる表現ですので、覚えておいて損はありません。
「Have a Jolly Holiday!(楽しい休暇を)」、ちょっと変わった形で「Holly Jolly(「holly」はヒイラギを指す)」など、クリスマスカードに書かれることの多い表現です。
- とはいえ、映画『Mary Poppins(メリー・ポピンズ)』では、「Jolly Holiday」といってもクリスマスとは関係なく、ただただ楽しいお休みの日について歌っています。
散策に出かけたメリー・ポピンズとバンクス家の子供たち、そして煙突掃除人兼絵描きのバートが絵の中に魔法で入り込み、すばらしい休日を過ごす、という展開です。
歌詞を見てみましょう。
♪歌詞引用
Oh, it's a jolly 'oliday with Mary
Mary makes your 'eart so light!
When the day is gray and ordinary
Mary makes the sun shine bright!
メリーと過ごす、楽しい休日
メリーは心をうきうき軽くしてくれるんだ
くもってて何てことのない日でも、
メリーがいればお日様が輝きだすのさ(加藤による試訳)
「holiday」が「'oliday」、「heart」が「'eart」と「h」が抜け落ちているのは、恐らくバートが歌うシーンだからでしょう。
劇中のバートは労働者階級の設定であり、そのため正確なキングス・イングリッシュというよりは、ロンドン労働者階級の「Cockney(コックニー)」に近い発音をしています。
「h」がすっこ抜けるほか、「th」発音が「f」になることもあります。(Keeth RichardsがKeef Richardsになったり)
- さて、公平を期するためにメリーがバートについて歌うシーンも。
♪歌詞引用
Oh, it's a jolly holiday with you, Bert
Gentlemen like you are few
Though you are just a diamond in the rough, Bert
Underneath your blood is blue!
バートと過ごす、楽しい休日
あなたのような紳士って少ないわ
あなたはまだまだダイヤの原石だけれど
本当は貴族様の血統を受けついでいるのよ(加藤による試訳)
さすがにメリー・ポピンズのほうは「h」をちゃんと発音していますね。
それにしても「blood is blue」は「貴族の血統を持つ」なのですが、ではなぜバートはコックニーをしゃべって煙突掃除をしているのだろう・・・?
- 謎はさておき、『Jolly Holiday』は、ディズニーアニメーションと実写の世界を絶妙に融合させた素晴らしい作品です。当時はCGなんてなかったのですから、つくづく感心させられます。
- 【まぐまぐ殿堂入り無料メルマガ】では、上記のようなタイトル英語ネタを配信しています(週1回ペース)。お気軽にご登録ください♪