執筆:福光潤 公開:2009/02/24 コメント(1件) |
邦題
モリー先生との火曜日
ふりがな
もりーせんせいとのかようび
英題
Tuesdays with Morrie
発音
テューずでいずうぃ£モーrぃー
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意味
Tuesday- | -s | with | Morrie |
↓ | ↓ | ↓ | ↓ |
火曜日 | 毎週 | ~と過ごす | モリー(男性名の愛称) |
⇒ モリー(恩師)とともに、毎週過ごした火曜日
⇒ 毎週火曜日に行われた、モリー先生による授業
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 1997年/アメリカ/本/ノンフィクション、人生、回顧録
- 著者:ミッチ・アルボム(Mitch Albom)
- 副題:An Old Man, a Young Man, and Life's Greatest Lesson
- 翻訳者:別宮貞徳(1998年)
- 上記作品のTV映画化
- 1999年/アメリカ/TV映画/ヒューマン
- 監督:ミック・ジャクソン(Mick Jackson)
- 原作:ミッチ・アルボム
- 出演:ジャック・レモン(Jack Lemmon)、ハンク・アザリア(Hank Azaria)、ジョン・ビリングスレイ(John Billingsley)
★『モリー先生との火曜日』の予告編動画(YouTube)
2分20秒目で『Tuesdays with Morrie』が発音されます。
★『モリー先生との火曜日』のモリー先生ご本人の映像(YouTube)
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コラム
- モリー先生の本名は「Morris Schwartz(モリス・シュワルツ)」。
この男性名「Morris」の愛称(ニックネーム)が「Morrie(モリー)」です。
よく目にする「モリー」は、女性名の「Molly」だったりします。
日本語文の中でカタカナ名として書いたり発音したりすると同じですが、こもったR音の方が男性名「Morrie」、開放的なL音の方が女性名「Molly」となります。
ちなみにジャーナリスト&ミュージシャンの男性タレント「モーリー・ロバートソン」さんの「モーリー」は「Morley」と綴ります。
- 何万人かに1人の割合で発症する「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」にかかると、数年後に自力で呼吸ができなくなって死に至ります。
本作品は、この難病にかかった恩師モリー先生から人生の意味について講義を受けた著者による回顧録です。
この最後の授業は、1回きりではなく、週1回のコース。
それが、毎週火曜日。
だから、「1回より多い Tuesday」つまり「Tuesdays」となります。
曜日に「-s」を付けると「毎週~曜日」が表現でき、曜日の決まったスケジュールを説明するのに便利です。
- 実は、20年さかのぼる学生時代にも、モリー先生の授業は火曜日ときまっていたそうです。
§引用(ペーパーバックの51ページ)
Most of my courses with Morrie were on Tuesdays, he had office hours on Tuesdays, and (中略) it was on Tuesdays that we sat together, ~
モリー先生の講義はたいてい火曜日であったし、先生の勤務日が毎週火曜だったので~(卒論時に)一緒に座っていたのはいつも火曜だった。(飛訳:福光潤)
ここでは、いろいろな火曜日がフラッシュバックしています。
ちなみに「my courses with Morrie」という表現について、「モリー先生の(モリー先生が行う)講義」ではなく「私のとっている(my)講義」なので、同じ教室で一緒にいるモリー先生を「with」で表しています。
でも、直訳の「モリー先生と一緒に過ごした私の講義」より、日本語の感覚では大勢の学生の中心に先生が置かれるので「(私がとっていた)モリー先生の講義」と和訳した方がいいですね。
- 各章のタイトルでは、
The Sixth Tuesday
We Talk About Emotions
などと、火曜日を数えています。
講義テーマも、毎回ちがいます。
では、最後の火曜日は何番目でしょうか?
The Fourteenth Tuesday
We Say Good-bye
不吉な13番目でなくてよかったですね!
そんなわけで、作者ミッチ・アルボムさんにとって、たくさんある「Tuesdays with Morrie」のどれもが忘れられない大切な思い出の火曜日たちということでした。
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