執筆:福光潤 公開:2008/07/04 コメント(1件) |
邦題
トゥルーライズ
ふりがな
とぅるーらいず
英題
True Lies
発音
とぅRゥーラいず
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意味
True | Lies |
↓ | ↓ |
本当の | 嘘(1つじゃない) |
⇒ ホントのウソ
⇒ ウソじゃないウソ
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 1994年/アメリカ/映画/アクション
- 製作・監督・脚本:ジェームズ・キャメロン(James Cameron)
- 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)、ジェイミー・リー・カーティス(Jamie Lee Curtis)、トム・アーノルド(Tom Arnold)、チャールトン・ヘストン(Charlton Heston)
- 第67回アカデミー賞1部門ノミネート!
- ゴールデン・グローブ賞女優賞受賞!
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コラム
- いま手がけている翻訳で、
要因は~にある = The cause lies in ~
というフレーズが頻出しているので、ふとオキシモロンの映画タイトル『True Lies』を思い出して当記事を書いています。
といっても、上記英文の「lies in」は「(原因が~に)ある」という意味。
『True Lies』の方は「ウソ」を意味する名詞「lie」の複数形「lies」であって、語源も違います。
a white lie = 白いウソ ⇒ 罪のないウソ
などと、道徳の観点から語られることの多い「ウソ」ですが、「true(本当の)」なんて対義語を組みあわされた日には、茫然自失!
「本当についたウソ」のように「ウソをつく“行動”が本当」であると解釈して胸をなでおろしたいところです。
しかし、「true」は形容詞として「“内容”がウソじゃなく真実の」という意味になるのが基本。
つまり「True Lies」は、「ウソじゃないウソ」という矛盾した意味になってしまいます。
今回のツッコミ:
ウソじゃないウソって、ホント? ウソ?
- このヒネリ&ツッコミが、「オキシモロン」効果!
英語で考えても、日本語で考えても、矛盾している表現。
そして、むちゃくちゃツッコミ甲斐のある表現。
実は、それを狙って、わざと互いに矛盾する言葉を組み合わせている表現。
日常それと気づかずに使ってしまっている矛盾表現。
などなど、このような表現を、
「oxymoron(オキシモロン or オクシモロン)」
と言います。
拙著『翻訳者はウソをつく!』の原爆投下ページに登場する
No comment. = ノーコメント
という首相コメントも、実は、オキシモロン!
「ノーコメント」と言うことで、すでにコメントをしたことになります(=コメントあり)。
“行動”と“内容”の矛盾ですね。
あと、修学旅行での消灯直後の会話:
A君:もう寝た?
B君:うん
これなんかも、同様のオキシモロン(笑)
- 最後に、『True Lies』の続編タイトルを考えてみたので、ご覧ください。
False Truths(=正しくない真実)
単に反対コトバにしてみただけですケド。。。
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