タイトル英語ビデオ
執筆:加藤由佳 公開:2016/07/03 コメント(2件) |
邦題
トゥルー・カラーズ
ふりがな
とぅるーからーず
英題
True Colors
発音
とぅRゥーカるrず
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意味
True | Colors |
↓ | ↓ |
本当の | 色 |
⇒ 本当の色
⇒ 本当の性格
⇒ 真の姿
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 1986年/アメリカ/音楽/ポップ、バラード
- アルバム名&曲名
- 作詞・作曲:トム・ケリー(Tom Kelly)、ビリー・スタインバーグ(Billy Steinberg)
- 歌:シンディ・ローパー(Cyndi Lauper)
- 2ndアルバム『トゥルー・カラーズ(True Colors)』からの1stシングル曲
- 全米チャート第1位、全英チャート最高第12位!
- 上記曲のカバー
★『トゥルー・カラーズ』のMV動画(YouTube)
44秒目等で『True Colors』が発音されます。
★フィル・コリンズ版『トゥルー・カラーズ』のMV動画(YouTube)
40秒目等で『True Colors』が発音されます。
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コラム
- 「true colors」をそのまま直訳すると「本当の色」です。しかし、英語の「color」はただの「色」だけではないさまざまな意味を持ちます。たとえば、人種問題における「肌の色」を指すことがあれば「顔色」を表わすこともあります。音楽における「音色」という意味を持つこともあります。色だけに、いろいろあって奥が深いのですね(以前にも似たようなことを書いたかも^^;)。
また、「-s」がついて「colors」と複数形になると「国旗」や団体の「制服やバッジ」、そして人間の「内面」や「精神的な姿」という意味になります。タイトル英語『True Colors』に該当するのは、「内面、精神的な姿」を表わす複数形の「colors」でしょう。
♪歌詞引用
I see your true colors
Shining through
I see your true colors and that’s why I love you
So don’t be afraid to let them show
Your true colors
True colors are beautiful
Like a rainbow
私にはあなたの本当の姿が見えるわ
それが輝いているのが見えるの
だからこそあなたを愛しているのよ
だから、怖がらないで見せておやりなさい
あなたの隠している本当の性格を
あなたの真の姿は美しいのよ
まるで1本の虹のようにね(加藤による試訳)
本音を言うことがなかなか難しい現代。まじめで思いやりのある人こそ本来の性格や望みをひた隠しにし、ストレスをためこんでいってしまいますよね。あるいは自分の弱い部分を見せないようにしようと無理に強がったり、25種類の作り笑顔を使い分けていたりします。
タイトル仙人:え? 25種類?
村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』にそんな表現がありました。
タイトル仙人:なるほど。。。φ(..)メモメモ
でも、そんなことをしていないで「true(本当の) colors(性格)」を見せなさい、と語りかけているのがこの『True Colors』です。「弱くてもぶざまでも構わない、あなたの飾らない『true colors』こそが美しいのだから」と励ましてくれているのです。勇気づけられますよね。
- ただ、最後の「like a rainbow(虹のように美しい)」がちょっと引っかかるかも。虹の色は日本では7色、アメリカなど欧米圏では5色または6色ととらえられていますが、「true colors」が「虹のように美しい」のなら、みんな二重人格どころではない多重人格になってしまいます。それでもいいのかな・・・。
タイトル仙人:多重人格って各人格が切り離された状態を指すと思うけど、「虹(rainbow)」は、各色に境界がなく連続した光のスペクトルやん。しかも発生源はひとつの太陽。なので、個人の内面がときおり全色に彩られて顔を出すことがあれば、それはそれは美しい光景なんちゃう?
なるほど、『24人のビリー・ミリガン』のような多重人格を疑って失礼しました(むしろそちらを期待していた・・・)。
タイトル仙人:そんなわけで、「rainbow」が社会的多様性(diversity)を象徴するようになったってのも納得いくねぇ。この『True Colors』もLGBTの人権運動の応援ソングとして使われるようになって、その後、シンディは「True Colors Fund(トゥルー・カラーズ基金)」を設立してるよ。
- さらに、「true colors」は悪い意味で使われることもあります。たとえば今まで善人だと思っていた人が突然極悪な本性をあらわにしたとき、
The villain has finally shown his true colors!
あの悪党、やっと本性を現したぜ!
と言うことがあります。
偽らない「true colors」が美しいのは確かですが、そこで出てくるのが極悪根性では困りもの。性善説に基づいた、そしてある程度磨かれた「true colors」なら歓迎といったところでしょうか。
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