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ことりをすきになった山

『ことりをすきになった山』の英題とその意味は??
執筆:福光潤
公開:2006/08/26
コメント(1件)
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邦題

ことりをすきになった山

ふりがな

ことりをすきになったやま

英題

The Mountain That Loved a Bird

発音

£ぁうん(とぅ)ん£ぇっvだr-どぅ

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意味

The Mountain That Loved a Bird
特定の (その山は~) 愛した 或る

⇒ ある鳥を愛した山(の物語)
詳しい英語解説は後半のコラムへ

作品

★『ことりをすきになった山』のあらすじに別の画家が絵をつけた動画(YouTube)

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コラム

  • 本書『ことりをすきになった山』は、人類学者(anthropologist)であるアリス・マクレーランの処女作です。

    岩肌だらけで生命も水すらもない、ある山を主人公とする物語。

    ある日、この山がジョイという小鳥を好きになったことがきっかけで、悠久の時をへて緑あふれる山に華麗なる変化を!

    色の魔術師エリック・カールが、そんな山の成長をカラフルに描ききっています!


  • さて。

    怪単百面相 that】には、いろんな意味と役割がありますね。

    今回の英題『The Mountain That Loved a Bird』には、特に重要な任務を帯びた“影武者の「that」”が登場します!

    まず、that」が姿を消しても、意味が通じることに注目!

    The mountain loved a bird

    その山は、ある鳥を愛した。

    このように文として意味をなしています。

    しかし、タイトルっぽく「ある鳥を愛した」というふうに、「山」をメインに据えたいので、カッコを使って書いてみます。

    The mountain (The mountain loved a bird)

    ザ・山!(その山は、ある鳥を愛していたんです)

    英語でカッコ(括弧)をつけるのは、カッコが悪いので、英語の世界の「影武者」が、カッコの役割を果たします

    The mountain (the mountain loved a bird)
         ↓
    The mountain that loved a bird

    影武者that」は、前の「The mountain」をメインにたてる一方、後ろに従う文に対して「The mountain」の身代わりをつとめます

    実は、何モノの身代わりになるかで、任務を遂行する影武者の種類があらかじめ決まっています。

    人の身代わり ⇒ 影武者「who」

    物の身代わり ⇒ 影武者「which」

    一方、影武者that」は両方の身代わりを果たします。

    人と物の身代わり ⇒ 影武者「that」
    この絵本では、ふつう「物」としてみなされる「山」が「人」のように鳥に話しかけたり好きになったりしちゃいます。

       だから、

    The Mountain Who Loved a Bird

    The Mountain Which Loved a Bird

       の2つをミックスして、

    The Mountain That Loved a Bird
       となりました。


  • まとめ:

    人か物の後ろに、影武者that」「who」「which」が見えたら、そこから後ろが、カッコ付きのサブ情報だと思って解釈しよう!

    The Mountain (That Loved a Bird)

    特定の山の絵本か、これは!
    (その山が、ある鳥を好きになるって物語だな!)



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ヒラメキ例文

Here's a photo of my birds that love to read this book!

この本を読むのが好きな、私の飼い鳥たちの写真です!

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参考外部サイト

※禁断の英文法怪説 by 福光 ⇒

定冠詞+名詞+関係代名詞(主格)+他動詞(過去)+不定冠詞+名詞
関係詞節が、S+V+O

※文法アレルギーの方の目に付かぬよう、コソコソ解説しています(^^;)

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コメント(1件)

福光潤 — 2006年 09月 21日, 22:41

エリック・カールさんの絵本にしては、文章量が多めなので、読み聞かせだと15分はかかってしまいます。あ、これ日本語版の場合です。対象年齢は4~8歳とのこと。大人でも、鳥好きな方と、山好きな方にオススメ♪

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