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真面目が肝心

『真面目が肝心』の英題とその意味は??
執筆:加藤由佳
公開:2016/10/03
コメント(4件)

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邦題

真面目が肝心

ふりがな

まじめがかんじん

英題

The Importance of Being Earnest

発音

英国 £ぃいんーとぅんそvーいん(ぐ)ーねすとぅ
米国 £ぃいんーrとぅんさvーいん(ぐ)エゥrーねすとぅ
英語例文へ 視聴ヘルプ 発音ヘルプ

意味

The Importance of Being Earnest
特定の 重要性 ~の ~であること 真面目な

⇒ 真面目であることの重要性
⇒ 真面目が肝心
詳しい英語解説は後半のコラムへ

作品

★映画『真面目が肝心』の予告編動画(YouTube)
26秒目、1分55秒目等で『The Importance of Being Earnest』が発音されます。


★舞台『真面目が肝心』のレビュー動画(YouTube)
26秒目等で『The Importance of Being Earnest』が発音されます。

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コラム

  • アイルランドの文豪オスカー・ワイルドの喜劇『真面目が肝心』は、こんぐらがった設定がくるくると絡み合い、最後にはしっかりハッピーエンドになるのが爽快! 高校時代の通学電車内で初めて読みましたが(劇を見たのではなく)、メインとして掲載されていたエロティックな『サロメ』よりもずっと楽しんだ記憶があります(まあ、高校生だもの)。


  • さて、『真面目が肝心』を最大限楽しむためのキーワードが、今回のタイトル英語兼英題の『The Importance of Being Earnest』、そして「Ernest(アーネスト)」という人名です。

    なぜなら、「真面目な」、または「真面目さ」を表わす英単語「earnest」と人名の「Ernest」の発音は同じだから! 劇中には「earnest」という言葉がよく発音されますが、同時に登場人物である「Ernest」も頻繁に登場します。発音が似ているのだから、人名「アーネスト」には「真面目な人」という意味合いがあるのかと思ったらやっぱりあり、「信頼できる人になるように」という想いをこめて名づけられることはよくあるようです。

    しかし、劇中の「アーネスト」は実際には真面目どころか不真面目な人間で、さらに架空の人間がアーネストになりきっているだけだったりと、なかなか混乱させられます。しかも、ジャックとその親友アルジャーノンがそれぞれ別の思惑でアーネストになりきると、物語はさらに複雑さを極めていきます。

    最後にはすっきりと収まるのですが、結末を知るまではすべてがからくりのようで、このタイトル英語を執筆している加藤も困惑するほど。しかし、「the importance of being earnest(真面目が肝心)」をヒントに見つづければ、あるいは読みつづければ、謎は必ず解けます。


  • と、ここまで解説したところでお開きにしようとも思ったのですが、「earnest」と人名の「Ernest」の発音が同じ、だけではどうにもさびしいですので、タイトル英語『The Importance of Being Earnest』のもう少しの学習ポイント、

    the importance of ~ = ~の重要さ
    もピックアップします。「~」部分には名詞(事物を表す単語)が入り、

    the importance of health = 健康の大切さ
    といったように使われますが、普通の名詞以外に動名詞(動作を表す単語である動詞を~ing形にし、名詞風にすること)を入れることもできます。

    たとえば、

    The children learned the importance of studying every day.

    その子供たちは毎日勉強することの大切さを学んだ。

    など。

    タイトル英語『The Importance of Being Earnest』の「Being」も動名詞です♪


タイトル仙人:ひょっとして「はじめが肝心」という慣用表現をもじった邦題?! そうやとしたら、原題のダジャレ(「Earnest」と主人公名「Ernest」を掛ける言葉遊び)を反映した邦題として粋な和訳やんねぇ。
ちなみに、改名してまで英題のダジャレを再現しているのは、フランス語(→コンスタント)、ハンガリー語(→シラールド)、チェコ語(→フィリップ)など。それぞれ「真面目な、しっかりした」という意味を持つ名前に変更されているらしいで!




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ヒラメキ例文

"The Importance of Being Earnest" is a drama about a man named Ernest.

『真面目が肝心』は、アーネストという名の男にまつわる戯曲です。

英題発音へ 視聴ヘルプ 発音ヘルプ



参考外部サイト

※禁断の英文法怪説 by 福光 ⇒

定冠詞+名詞+前置詞+Be動詞(動名詞)+形容詞
「the 名詞 of ~」は「~の(名詞)」という意味。「Being」は動名詞として前置詞「of」の目的語となっています。

※文法アレルギーの方の目に付かぬよう、コソコソ解説しています(^^;)

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コメント(4件)

加藤由佳 — 2016年 10月 04日, 22:15

名前が人間の心理に与える影響についても考えさせられます。『真面目が肝心』だけでなく、今はしわくちゃになってしまったニール・ヤング(Neil Young)など見ていると、特に。

福光潤 — 2016年 10月 05日, 09:27

宝塚版の『Ernest in Love』というタイトルは、『恋におちたシェイクスピア(Shakespeare in Love)』にあやかっていそうですね。


福光潤編集長、コメントありがとうございます!なるほど、偉大な英国文学(ワイルドはアイルランド出身ですが)劇作家のリレー風でうまいですね。(加藤由佳 2016年 10月 05日, 22:16)

yachiyo — 2016年 10月 05日, 14:41

oasis の曲で[The Importance Of Being Idle ]ってのがあるのですが、ここからきてるのか!と妙に納得しました(笑)


yachiyoさん、コメントありがとうございます!オアシスのほうは不真面目版ですね。そこも『真面目が肝心』としっかり絡んでいて素敵です!(加藤由佳 2016年 10月 05日, 22:16)

福光潤 — 2016年 11月 08日, 18:07

パロディ発見報告:ギークなエッセイ本『The Importance of Being Ernest』(Earnestではない)


あらら! まさかのErnest版があるのですね(笑)(加藤由佳 2016年 11月 11日, 23:34)
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