執筆:福光潤 公開:2006/07/26 コメント(1件) |
邦題
エンターテイナー
ふりがな
えんたーていなー
英題
The Entertainer
発音
£ぃエんとぅrテいぬrー
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意味
The | Entertainer |
↓ | ↓ |
特定の | 大勢の人を楽しませる人、芸能人 |
⇒ ある特定のエンターテイナー(の歌)
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 1902年/アメリカ/音楽、ラグタイム
- 作曲:スコット・ジョプリン(Scott Joplin)
- 作詞:John Brimhall / Milton Berle
- 英題・邦題ともに同名異曲の『エンターテイナー(The Entertainer)』
- 邦題が同名異曲の『エンターテイナー』
★ジョプリンの『エンターテイナー』(1)の楽曲動画(YouTube)
★ビリーの『エンターテイナー』(2)のライヴ動画(YouTube)
36秒目等で『The Entertainer』が発音されます。
★メカネロの『エンターテイナー』(3)のMV動画(YouTube)
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コラム
- 映画音楽にハマっていた小学生の頃、【エンターテイナー(『スティング』のテーマ曲)】という邦題をレコード盤上の小さな文字で読んでいたためか、『エンターティナー』だと勘違いして覚えました。
で、中学生か高校生のときに、はじめて「イ」が大きいんだと知って、わずかなショックを受けた経験があります。
「エンターテイナー」は少し言いにくい! でも慣れれば、なるほど英語らしいぞ!
ということで、今では「エンターティナー」を見るたびに「ちゃうちゃう!」と静かに独りツッコミ。
- 一方、それよりも気になる関連語はコレ:
entertainment
エンターテインメント
「エンターテイメント」のように「ン」抜きの方がしっくりくるなぁ、と。
で、中学生か高校生のときに、はじめて「ン」入りが正しいと知って、めっちゃショックを受けた経験があります!
「エンターテインメント」はかなり言いにくい! でも慣れれば、なるほど英語らしいやん!
ということで、今では「エンターテイメント」を見るたびに「ちゃうちゃう!」と静かに独りツッコミ。
- さて、「ラグタイム(ragtime)」とは1900年頃に流行した米国の音楽。
はねるようなシンコペーション(syncopation)というリズムが特徴。
スコット・ジョプリンは、「King of Ragtime」と呼ばれています。
第一次世界大戦(1910年代)を境に、流行はジャズに移行。
映画『スティング(The Sting)』(1973年)がヒットするまで忘れられていた音楽ジャンル……それが、ラグタイム♪
- 今日の名曲がお馴染みなのは、映画『スティング』の功績ですが、この映画の時代設定は1936年で、映画公開時点でラグタイムはすでに過去の音楽。
でも、時代錯誤は了承済み…サイレント映画風に仕上げる目的で画面サイズは4:3(テレビと同じ)で撮影し、古い音楽を使用。
そして、モデルのペテン師兄弟「Charley and Fred Gondorf」が実際に活躍した(詐欺行為を犯した)1910年代も意識しています。
- 映画公開の翌年の1974年、吟遊詩人ピアノマンのビリー・ジョエルは、この映画の影響があったのかどうか知る由もありませんが、『エンターテイナー』という同名異曲をヒットさせました。
軽快なテンポで徐々に激しく、ショービズを斜めに見ながら失望感を箱につめ、元気の素をふりかけつつ歌っています♪
- ところ変わって日本では、2006年7月19日にリリースされたメカネロの2ndアルバム『世界の日暮れ』にも同名異曲が収録されることになります。
銅板エッチング風のジャケットアートを拝見する限り、100年前のラグタイムの遺産を継承しているようです。
Jオルタナパンクポップニューウェイブバンドとして、自ら今世紀の「エンターテイナー」になろうとして、「エンターテイナー」の定義さえ書き換えようとして、メカネロサウンドがめくるめいているナンバーです!
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