執筆:福光潤 公開:2017/12/10 コメント(0件) |
邦題
隣接界
ふりがな
りんせつかい
英題
The Adjacent
意味
The | Adjacent |
↓ | ↓ |
~な人たち、事物 | 隣接している、隣り合っている、付近にある |
⇒ 隣接している人々や物や事
作品
- 2013年/イギリス/本/SF、多重世界
- 著者:クリストファー・プリースト(Christopher Priest)
- 翻訳者:古沢嘉通、幹遙子(2017年)
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メモ
- 本書(新★ハヤカワ・SF・シリーズ)の「訳者あとがき」で、原題について書かれていたので引用しておきます。
何重もの意味が重ねられているので、語呂の良さを考えて『隣接界』としました(必ずしも『隣接界』なるそのものずばりが出てくるわけではありません)。
- 「the+形容詞」には、最大で3種類の意味があります。
たとえば、「the good」なら:1.「善良な人たち(=good people)」
2.「善(=goodness)」
3.「良いもの、こと(=good things)」。
『隣接界』の原題『The Adjacent』にあてはめると、
1.「隣接している人たち」
2.「隣接」
3.「隣接しているもの、こと」
2.「隣接」
3.「隣接しているもの、こと」
となります。
- プリーストの長編小説には「The+1語」タイプのタイトルが付けられる傾向が続いています。『双生児(The Separation)』(2002年)や『夢幻諸島から(The Islanders)』(2011年)など、「The+名詞」が多かったのですが、今回邦訳が出たばかりの『The Adjacent』(2013年)や本国での最新作『The Gradual(未邦訳)』(2016年)は「The+形容詞」となっています。
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