執筆:福光潤 公開:2008/01/28 コメント(2件) |
邦題
人生を変える80対20の法則
ふりがな
じんせいをかえるはちじゅったいにじゅうのほうそく
英題
The 80/20 Principle: The Secret of Achieving More with Less
- 別表記:The Secret to Success by Achieving More with Less
発音
£ぃエいてぃーとぅウェんてぃーぷRィんすぃぽー £ぁスィーくrぃっとぅvぁチーvぃん(ぐ)モーrうぃ£レす
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意味
The | 80/20 | Principle |
↓ | ↓ | ↓ |
(法則名や術語を示す) | 80:20 | 法則 |
The Secret of | Achieving | More | with | Less |
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ |
~の秘訣 | 達成する | より多量 | ~で | より少量 |
⇒ 80対20の法則~より少ない労力でより多くの成果を得る秘訣
⇒ 80対20の法則~最小限の努力で最大限の効果を得る秘訣
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
★『人生を変える80対20の法則』のレビュー動画(YouTube)
8秒目で『The 80/20 Principle: The Secret of Achieving More with Less』が発音されます。
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コラム
- 「80対20」という比・比率・割合は、算数や数学で「80:20」と書くように、英語でも「80:20」と書きます。
読み方は「(the ratio of) 80 to 20」となります。
2つの数字にはさまれた「to」を「トゥー」と読むと数字の「2 (two)」っぽくて紛らわしいし、タイトルとして言いにくいので「to」はカ~ット!
というワケかどうか知りませんが、「80/20 (eighty-twenty)」のように読ませています。
- 「パレートの法則(the Pareto principle)」は「80:20の法則」としてもお馴染みの経済用語で、一般的な事象にも応用されている思考法です。
売上高の8割は、全従業員の2割が生みだす利益の8割は、2割の顧客がもたらす成果の8割は2割の時間で得られる
というように、
全体の結果は、実は、ほんの一部のおかげなんです!
という理論なんです。
本書では、この法則を人間関係からレジャーにまで応用して、著者のリチャード・コッチさんは、あっちこっちでこの理論を提唱中!
1997年 | 『人生を変える80対20の法則(The 80/20 Principle: The Secret of Achieving More with Less)』 |
2002年 | 『人生を成功させるための「80対20」革命!(The 80/20 Revolution: Why the Creative Individual - Not the Corporation or Capital - is King and How You Can Create Wealth)』 |
2004年 | 『楽して、儲けて、楽しむ 80対20の法則 生活実践篇(Living the 80/20 Way: Work Less, Worry Less, Succeed More, Enjoy More)』 |
2013年 | 『並外れたマネジャーになる 80対20の法則(The 80/20 Manager: Ten ways to become a great leader)』 |
2014年 | 『The 80/20 Principle and 92 Other Powerful Laws of Nature: The Science of Success(未邦訳)』 |
このように「80/20」の著作シリーズも展開しています。
まるで007映画シリーズみたい!
まるで007映画シリーズみたい!
- 『ハリー・ポッターと賢者の石』のコラムでは原題が英米で違うという話をしていますが、本書『人生を変える80対20の法則』の原題も副題が英米で少し違っています。
イギリス(Nicholas Brealey Publishing 刊)
The Secret of Achieving More with Less
より少ない労力でより多くの成果を得る秘訣
アメリカ(Doubleday 刊)
The Secret to Success by Achieving More with Less
より少ない労力でより多くの成果を得ることで成功する秘訣
まどろっこしい和訳ですが、もう少しかみくだいてみると、
成功への秘訣!
最小限の努力で最大限の効果をゲット!
となり、自己啓発・成功哲学系ダイスキ読者にとってはノリノリなリズムのタイトルになるのではないでしょうか?
「secret」とくれば「to success」(toの後ろには名詞か動名詞がきます)でなくっちゃ! という回路が、アメリカ英語にあると思われます。
おっと。
さっき「最小限の~最大限の~」と書きましたが、英題では「more with less」でしたね。
「most with least」ではありません。
努力を少なくすればするほど(with less effort)それにつれて成果が上がる(achieving more results)と言われたほうが、この夢の理論を実践してみたくなりませんか?
壁に貼った成績表の折れ線グラフが右上がりになるイメージです。
キーワードは、「みるみるうちに」「やればやるほど」「着実に」。
いっぽう、「most with least」だと、努力がいちばん少ない人が、いちばん成功するのはなぜ? といった秘密(これも「secret」)が書かれていそうなイメージです。(フクミツの勝手なイメージかもしれませんが…)
- リチャード・コッチは、着実な成功の過程を重視するために、「more」と「less」を愛用しているみたいですよ。
上記著作シリーズ3作目『Living the 80/20 Way』の副題にも含まれています。
Work Less, Worry Less, Succeed More, Enjoy More
- ちなみに、邦題の枕詞「人生を変える」は結果重視のフレーズですね。
「着実に」じゃあ、まどろっこしいったらありゃしないから、さっさと「最小限の努力で最大限の効果」を教えろ的な響き。(フクミツの勝手なイメージかもしれませんが…)
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