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プル・ミー・アンダー

『プル・ミー・アンダー』の英題とその意味は??
執筆:加藤由佳
公開:2019/09/29
コメント(2件)

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邦題

プル・ミー・アンダー

ふりがな

ぷるみーあんだー

英題

Pull Me Under

発音

んどぅr

英語例文へ 視聴ヘルプ 発音ヘルプ

意味

pull me under
引く 私を 下に

⇒ 私を下に引け
⇒ 私を引きずりおろしてくれ
詳しい英語解説は後半のコラムへ

作品

★『プル・ミー・アンダー』のライヴ動画(YouTube)
3分45秒目で『Pull Me Under』が発音されます。

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コラム

  • 今回のタイトル英語は、米国のプログレッシブ・メタルロックバンドの名盤とされる『イメージ・アンド・ワーズImages and Words)』からの『Pull Me Underプル・ミー・アンダー)』という楽曲。

    実はこのタイトル英語、意味文法発音と一石三鳥の、英語学習者向けのコンテンツとして大変美味しい存在なのです。


  • それでは、意味から見ていきましょう。

    pull+(人・もの)+under】は、

    (人・もの)を引きずりおろす」または
    (人・もの)を挫折させる、失敗させる

    という意味を持つイディオムです。

    タイトル英語登場部分の歌詞で確認↓
    Pull me under
    Pull me under
    Pull me under I'm not afraid
    All that I feel is honor and spite
    All I can do is set it right

    この俺を引きずりおろして
    挫折させてみるんだな
    そんなことをしたって俺は恐ろしくもなんともないぞ
    この身に感じるのは誉れと恨みだけ
    そして俺にできることといったらそれを正すのみだ
    (加藤による試訳)

    何だか攻撃的な上に極めて抽象的なのですが(プログレ要素が入るとそうなりがち・・・)、要は悪意によって引きずりおろそうとされている、ということですね。pull(引く)under(下へ)の意味をそれぞれつかんでみるとイメージしやすいかもしれません。


  • 次に、文法面をチェック。

    この「pull me under」というタイトル英語は、英語の語順における大切なヒントである
    【他動詞+副詞】に代名詞目的語として入れるときには、他動詞と副詞で代名詞をサンドイッチする
    というルールを教えてくれているのです。

    よく観察してみると、
    【pull(他動詞)+under(副詞)+me(代名詞)
    ではなく、
    pull(他動詞)+me(代名詞)+under(副詞)
    になっていることが分かります。

    give it up」、「pick me up」などと同じ例と言えるでしょう(「give up it」、「pick up me」などとはならない)。

    目的語部分代名詞ではなく名詞になる際にはサンドイッチは必ずしもしなくて良い(してもしなくても意味的には変わらない)のですが、代名詞の場合には副詞の前に入れる、というルールです。


  • 最後に、このタイトル英語からチェックすべきはpull」の発音です。

    カタカナ英語の影響か、pull」の母音部分の発音がどうしても「ウ」になってしまう人が少なくないのですが、実際には「」に近い音になります。

    p」を発音した後、
    1. 舌先を口の中の一番高い場所、
    2. かつ一番後ろにセットして、
    3. 唇を丸め
    4. 舌は緊張させない状態で
ull」(ウルではなくオー)を発音する、

という感じでチャレンジしてみてください。

お手本は、今回のタイトル英語である『Pull Me Under』を歌っているジェイムズ・ラブリエさんです(動画の3分45秒目でタイトル英語の発音が登場)。

見事な「ポーミーアんだー」になっているのが聞こえると思います。


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ヒラメキ例文

I had intended to start a new project, but somebody pulled me under!

新規プロジェクトを始めるつもりだったのに、誰かが引きずり落としてきたんだ!

英題発音へ 視聴ヘルプ 発音ヘルプ



参考外部サイト

※禁断の英文法怪説 by 福光 ⇒

他動詞(命令)+代名詞(目的格)+副詞
S+V+M

※文法アレルギーの方の目に付かぬよう、コソコソ解説しています(^^;)

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コメント(2件)

加藤由佳 — 2019年 09月 29日, 18:00

ドリーム・シアターは素晴らしいバンドですが、その分聞くときに体力と根気がいります。
個人的には、娯楽というよりも精神修行になっている気がしないでもない・・・。

加藤由佳 — 2020年 08月 09日, 18:08

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