猿の惑星

執筆者:福光潤
作成日:2005/10/18
コメント(2件)
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邦題

  • 猿の惑星

ふりがな

  • さるのわくせい

英題

  • Planet of the Apes

発音

  • ねっとぅv£ぃいぷす
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意味

Planet of the Apes
惑星 ~の 猿人(たち)

⇒ 猿人たちの惑星
⇒ 猿人たちが支配する惑星
詳しい英語解説は後半のコラムへ

作品

★1968年版『猿の惑星』の予告編動画(YouTube)
17秒目で『Planet of the Apes』が発音されます。


★2001年版『猿の惑星』の予告編動画(YouTube)

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コラム

  • 西暦3978年。

    3人の宇宙飛行士たちは人工冬眠を経て、未知の惑星に不時着した。

    そこは、知性を持った猿人たちと、彼らに支配される原始レベルの人間たちが住む惑星だった。

    主人公テイラーは、チンパンジーのコーネリアスとジーラに助けられて、この逆転世界からの逃亡をはかるのだが…。


    2時間弱の映画ですが、不時着したのが猿人の支配する惑星だと判明するまで、実に30分もじらされます。

    しかし、じらし効果もあってか、最初に猿(ゴリラ)の顔が現れる瞬間は何十回見てもドキドキしてしまいます!

    そんな1968年版映画は、パニックSF映画の最高傑作!

    その後の続編も、タイトル英語を見ておきましょう:

公開年 邦題 英題
1970年 続・猿の惑星 Beneath the Planet of the Apes
1971年 新・猿の惑星 Escape from the Planet of the Apes
1972年 猿の惑星・征服 Conquest of the Planet of the Apes
1973年 最後の猿の惑星 Battle for the Planet of the Apes
1974年 猿の惑星(TVドラマ) Planet of the Apes
2001年 PLANET OF THE APES/猿の惑星 Planet of the Apes
2011年 猿の惑星:創世記(ジェネシス) Rise of the Planet of the Apes
2014年 猿の惑星:新世紀(ライジング) Dawn of the Planet of the Apes
2017年 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) War for the Planet of the Apes




  • ふつう「」といえば「monkeyモンキー)」です。なのに邦題の「」は、英題では「apeエイプ)」となっています。

    同じでも、モンキーエイプは違うなのでしょうか?

monkey 小さくて、尻尾が長い
ape 大きくて、尻尾が退化した類人猿
なるほど、類人猿とではかなり違いますね。


さらに本作品に登場する「apes」には3種類存在します。

チンパンジー chimp (chimpanzee)
ゴリラ gorilla
オランウータン orangutan
主演格の猿、コーネリアス(Cornelius)とジーラ(Zira)は「chimps」です。

タイトル英語で「the」のついた複数形「the apes」となっているのは、数がたくさんいるからだけでなく、上記3種類の「apes」が登場するからなんです。


ちなみに、「ape」の訳は、動物学上は「類人猿」となりますが、SF用語としては「ape猿人」と言います。

しかし『猿人の惑星』だと『エンジンの惑星』?と誤解されちゃいそうなので、シンプルで語呂のよい『の惑星』という邦題に落ち着いたのでしょうね。


  • 法廷シーンでこんなひとコマがありました。

    主人公のテイラーが「人間は猿から進化した」と言うと、3人の裁判官(猿人)は驚いて、順番に目をふさぎ耳をふさぎ口をふさいで、「see no evil, hear no evil, speak no evil」という諺のごときリアクションをします。

    その意味は…、見ざる聞かざる言わざる!


  • 1968年版映画の主演=チャールトン・ヘストン!

    1974年版TVシリーズの主役の吹き替え=植木等!

    2001年版映画の主演=マーク・ウォールバーグ!

    選ばれるべくして選ばれた俳優さんたちですね。

    (monkey faces...)


  • 1968年版映画のTV初放映時に、ラストシーンの吹き替え翻訳が、

    みんなくたばっちまえ! 猿どもめが!
    という誤訳だった、という逸話を聞いたことがあります。たぶん、この翻訳者さん、忙しかったんでしょうね(笑)。日本語版製作スタッフも、気づかなかったのが不思議です。


    初回放映後、日本語訳が差し替えられました。

    「猿」→「人間」に。


    ちなみに、手元にある古いセルビデオでは

    狂人どもめ
    という字幕です。

    チャールトン・ヘストン演じるテイラーは、苦悩の叫びの後に

    My God!

    神よ!
    (そのまま訳:福光潤)

    としか言っていませんので、上記字幕「狂人どもめ」でも文字数が多い方でしょう。


    しかし吹替というのは、俳優の口が動いている時間だけ日本語の発話を当てることができるので、言葉にならない叫びのシーンでも内容のある台詞をしゃべらせて、情報量を多く伝えることが可能になります。

    そういう点においては、初回放映時の翻訳者さんも日本語版製作スタッフも、キリスト教的な発言「My God!」を理解しづらい日本人視聴者のために、直訳を避けたのでしょう。


  • ここからはネタバレを含みます ⇒

自由の女神が現れる衝撃のラストは、1968年版のオリジナル案!

2001年版は、「リ・イマジネーション」と銘打ってありますが、実は原作に忠実なだけです(地球に帰ると猿だらけというオチ)。

原作をご存じない映画ファンからは、「とんちの効いたラストは非常に面白い」などと絶賛されていますが、それだけ1968年版が衝撃的なラストを見せてくれたという証拠でしょう。



この2001版は、映画館で楽しく見ることができたんですが、オリジナルを越えられなかったな、との不満が残りました。

アカデミー賞前日に発表される「ラジー(Razzie)賞」で、「Worst Remake or Sequel」部門に輝いたのも当然かと。

その後、2011年以降のリブート版シリーズ三部作もクオリティーが高くて圧倒されましたが、やはり1968年版を何度も見返したくなるのは変わらずです。


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ヒラメキ例文

A: Intriguing!
B: What is it, Mr. Jpok?
A: Captain, the sensor has detected many circles, triangles and squares!
B: Why don't we call it "Planet of the Shapes"? What do you say, Doctor?
C: Shirk, your joke stinks!

A:興味深い!
B:何かね、ミスター・ジュポック?
A:船長、センサーが多くの丸・三角・四角をとらえました!
B:じゃあ、ここを「丸の惑星」と命名しようじゃないか! どうかね、ドクター?
C:シャーク、君の冗談には付き合えんよ!

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参考外部サイト

※禁断の英文法怪説 by 福光 ⇒

名詞+前置詞+不定冠詞+名詞(複数)

※文法アレルギーの方の目に付かぬよう、コソコソ解説しています(^^;)



コメント(2件)

福光潤 — 2005年 10月 18日, 18:00

1968年版映画の『猿の惑星』は、福光の好きな5本の映画に入っています!

福光潤 — 2019年 10月 13日, 18:00

高校時代、毎月本を2冊読んで京大式カードに読書記録を書いて提出する課題がありました。
新潮文庫の『宝島』で記録文を書いたときは、赤ペンで大きく「小学生並み!」と書かれて返ってきたので(笑)、本書でリベンジ!
当時1980年代には『猿の惑星』の原作本が入手困難でしたが、早川書房さんから古茶けた文庫本を取り寄せて読むことができました。
ラストに仰天したので、これはイケル!と思い、渾身の『猿の惑星』感想文を提出したのに「中学生レベル!」という評価…。
その後、やっと『砂の惑星』で「これは許せる」という好評価を頂戴しました(^^;。

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