執筆:福光潤 公開:2006/07/05 コメント(1件) |
邦題
マイ・リトル・タウン
ふりがな
まいりとるたうん
英題
My Little Town
発音
マいリろタうん
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意味
My | Little | Town |
↓ | ↓ | ↓ |
私の | 小さな;いとしい;
なつかしい;取るに足らぬ | 街 |
⇒ 私がすごした、愛すべき小さな街
⇒ 希望と不安を同時に抱えて、後にした、懐かしの小さな街
⇒ 帰省時に、失望と安心を同時に感じる、かつてと変わらぬ小さな街
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 1975年/アメリカ/音楽/ポップ、フォーク
- 作詞・作曲:ポール・サイモン(Paul Simon)
- 歌・演奏:サイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)
- S&G解散後に、各ソロアルバムに収録された、唯一の再結成オリジナル・ナンバー!
- ポール・サイモンの4thアルバム『時の流れに(Still Crazy After All These Years)』:2曲目
- アート・ガーファンクル(Art Garfunkel)の2ndアルバム『愛への旅立ち(Breakaway)』:7曲目
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コラム
- 「little」には、主人公の複雑な気持ちが一杯。
まず、ニュートラルな「ちいさな」という意味。
そして、好感を抱いた「いとしい」という意味。
最後に、反感を抱いた「つまらぬ」という意味。
そんなリトルなタウンに、私は住んでいました。
「my + little town」という語順であって、「little + my town」とはなりません、念のため。
- 虹が黒ずんで見える、我が小さき街。イマジネーションでカバーしきれず、大きな夢をかかえて、飛び出た若者。そして、久々に帰郷した際の感想が、タイトル英語入りサビで歌われます。
♪歌詞引用
Nothing but the dead and dying
Back in my little town
死者と 死にかけの者しかいない
なつかしの 我が小さき街には(飛訳:福光潤)
辛口のサビですが、2行目に愛着や安堵が見えます。それにしても、恐るべし、ポール・サイモンの歌詞。故郷を離れた若者たちの心情をえぐりとるとともに、S&Gファンたちの再結成への夢を打ち砕く歌です。(「little town」=「S&G」と、勝手に解釈すると)
- 「little」のように一見してシンプルな単語ほど、意味が多重構造になっているんだと感じとれます。翻訳者にとっては不眠材料になりかねないんですが、英語イスト(英語学習中心主義者)たちにとっては、あれこれ想像力を働かせられる娯楽材料になります。
★ How to enjoy learning the word "little"
まずは、「little」が出てくるたびに、その英語をメモ紙に書き出しておいて、「little」採集なるものを続けます。
たまったら、以下の基準で分類します。
・好意をもっているか
・ニュートラルなのか
・反感をもっているか
で、すべてに属し、どれにも分類できない、珍しい品種の「little」が、たまに見つかります。その一例が、今回のタイトル英語だったわけです!
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