執筆:福光潤 公開:2005/04/30 コメント(1件) |
邦題
インヴィジブル・タッチ
- 別表記:インビジブル・タッチ(リリース当初)
ふりがな
いんびじぶるたっち
英題
Invisible Touch
発音
いんVィずぃぼータっち
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意味
Invisible | Touch |
↓ | ↓ |
目に見えない | 触れること |
⇒ 目に見えない状態で触れること
⇒ (彼女が)目に見えない手で(あなたに)タッチすること
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 1986年/イギリス、アメリカ/音楽/ロック、プログレ
- 歌・演奏:ジェネシス(Genesis)
- 作詞・作曲:フィル・コリンズ(Phil Collins)、マイク・ラザフォード(Mike Rutherford)、トニー・バンクス(Tony Banks)
- 13thアルバム名&シングル曲名
- アルバムとして全米チャート最高第3位、全英チャート最高第1位!
- シングル曲としては、1969年のバンド結成以来、唯一の全米No. 1ヒット!
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コラム
-
……あれ? 何も見えないよ!
という状態が「invisible」!
では、この「目に見えない」という意味の英単語「invisible」は、何個のパーツから成り立っているか見えますか?
え? 見えないって?
では一緒に分解してみましょう。
- 「invisible」
- =「in-」+「-vis」+「-ible」
⇒「~ない、不」+「見る」+「~できる」
⇒「目に見えない、不可視の」
長い英単語は、このように分解して部品をじっくり吟味することで、ボキャブラリー増強に役立てることができます。
たとえば、児童書タイトル『Molly Moon's Incredible Book of Hypnotism』の「incredible」は、「~ない+信じる+~できる」⇒「信じられない(ほど素晴らしい)」という同じパターンの単語なんだな! というふうに。
たとえば、児童書タイトル『Molly Moon's Incredible Book of Hypnotism』の「incredible」は、「~ない+信じる+~できる」⇒「信じられない(ほど素晴らしい)」という同じパターンの単語なんだな! というふうに。
- タイトル英語『Invisible Touch』の後半の英単語「touch」は、たたく音を表すラテン語が由来だそうです。
実際に自分の肩を手でたたいてみてください。
確かに日本語の「ポン」よりは「タッチ」の方が音的に近いかもですね。
サビの歌詞には、手でおこなう動作が満載です。
♪歌詞引用(サビ)
She seems to have an invisible touch, yeah
She reaches in, and grabs right hold of your heart
She seems to have an invisible touch, yeah
It takes control and slowly tears you apart.
彼女は、見えない手でタッチできるみたいだ
その手がのびて、君の心を鷲づかみ!
ホント、彼女は、見えない手でタッチできるみたいだね
その手で思いのままに、じわじわと君を悩殺するつもりだよ(飛訳:福光潤)
手に関する動作の英単語を抜きだしておきましょう。
- reach(リーチ)
- 手をスーッと伸ばすこと
- grab(グラッブ)
- ムギュッとつかむこと
- hold(ホールド)
- ガシッと握ること
- tear(テアー)
- ズタズタに引き裂くこと
- ジェネシスとは、フィル・コリンズがメイン・ボーカルとドラムス、マイク・ラザフォードがギターとベース、かつてはピーター・ガブリエルがリーダーとして在籍していた英国の前衛的なプログレ(progressive rock)バンドです。
1986年のチャートで、ジェネシスの楽曲『インヴィジブル・タッチ』を1位の座から引きずり落としたのは、すでに脱退していたピーター・ガブリエルのソロ曲『スレッジハンマー(Sledgehammer)』!
同時に、マイク・ラザフォード率いるマイク&ザ・メカニックス(Mike & The Mechanics)や、ソロ曲『テイク・ミー・ホーム(Take Me Home)』のフィル・コリンズも追いあげているところでした!
この時期はバンド&ソロともにジェネシス全盛時代!
- ちなみに、アダム・スミス(Adam Smith)が経済学の古典書『国富論(An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations)』で使用した「見えざる手 = invisible hand」が元ネタではないかと思えます。
原書には「神の見えざる手」とは記載されていませんが、「神の」付きの意訳で有名な言葉ですね。
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