タイトル英語ビデオ
執筆:加藤由佳 公開:2016/03/17 コメント(2件) |
邦題
ヒア・カムズ・ザ・サン
ふりがな
ひあかむずざさん
英題
Here Comes the Sun
発音
ヒrカむず£ぁサん
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意味
Here | Comes | the Sun |
↓ | ↓ | ↓ |
ここに | 来る | 太陽 |
⇒ ここに日が昇ってくる
⇒ ほら、お日様が出てきたよ
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 1969年/イギリス/音楽/フォーク・ロック、ポップ・ロック
- 作詞・作曲:ジョージ・ハリスン(George Harrison)
- 歌・演奏:ザ・ビートルズ(The Beatles)
- プロデューサー:ジョージ・マーティン(George Martin)
- アルバム『アビイ・ロード(Abbey Road)』(1969年)収録
- 日本限定シングル『オー! ダーリン(Oh! Darling)』のB面
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コラム
- 「ほら、太陽が出てきたよ」という意味のタイトル、『Here Comes the Sun』。
アップル・レコードとの交渉に疲れたジョージ・ハリスンが、親友であるエリック・クラプトンのもとをふらりと訪れ、春らしい日差しを感じて感動、そのまま作った曲とされています。
♪歌詞引用
Here comes the sun, here comes the sun
And I say it's all right
Little darling, it's been a long cold lonely winter
Little darling, it feels like years since it's been here
やあ、日が出てきたね、本当にお日様が出てきたんだ
だから僕は言おう、もう大丈夫だと
なんと長くて寒い、孤独な冬だったことか
何年も続いたのではないかと思えるほどだ(加藤による試訳)
- でも、ちょっとストップ。「ここに太陽が来る」という英文なら、「The sun comes here.」でも良いのでは?
はい、もちろん正解です。ただ「The sun comes here.」だと、「太陽がここにちょくちょく昇ってくる」というシンプルなイメージです。
一方、語順が変化している『Here Comes the Sun』には、今まさに太陽が昇っているという躍動感があります。
グダグダ交渉にうんざりしたハリスンが出先で暖かな日差しを浴びたとき、彼の心に芽生えたのは春の訪れへの大変な感謝感激でした。
そのあふれんばかりの喜びを表わすべくつぶやいた言葉が、「Here comes the sun.」だったのです。(イギリスの冬って、本当に「重い」んですよ・・・)
- この表現は、他にも、
Here comes the king!
王様がやって来た!
Here comes Fukumitsu the Immortal!
福光仙人のご降臨!
など、「何か・誰かがやって来る」という意味を強調するときに使えます。
タイトル仙人:Here I come! (ほな行くで~)
(仙人、呼んじゃった・・・)
(仙人、呼んじゃった・・・)
- 一方、上の仙人の英語のように、「I(私)」や、「you(あなた)」、「it(それ)」など人や物を指し示す語を使うときには、
Here he comes!
やあ、彼が来たぞ!
といった風に、また語順が変わります。
同曲の歌詞の中でも、
Sun, sun, sun, here it comes!
太陽が、太陽が出てきたよ!
が登場しています。
タイトル仙人:お~、タイトル英語の別バージョンが歌詞中にあったとは! ちなみに、この引用部分は、めまぐるしく雰囲気が展開する変拍子パートやんね。もともとの4/4拍子から、数秒間で2/4拍子→3/8拍子→5/8拍子へとリズムが変化し、最後の「comes!」で4分の4拍子に戻ってホッとする。。。これを5回繰り返しながら、いろんなシンセ音や手拍子が 次々に重なってくる。。。刻一刻と陽光が明るくなって胸が踊りだす様を、こういった音のワザと、文末に「comes!」がくるパターンの歌詞とで、うまいこと表現しきっとるなぁ!
- それにしても、どんよりとした冬の雲が晴れ、春が訪れることを歌った『Here Comes the Sun』は本当にきれいで素敵。段々暖かくなってきたこの頃にふさわしいタイトルです☆
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