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ヘルター・スケルター

『ヘルター・スケルター』の英題とその意味は??
執筆:福光潤
公開:2006/03/18
コメント(1件)
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邦題

ヘルター・スケルター

ふりがな

へるたーすけるたー

英題

Helter Skelter

発音

おとぅrすおとぅr

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意味

Helter Skelter
狼狽、混乱

⇒ あわてふためくこと
⇒ あわてふためくこと+らせん形の滑り台
詳しい英語解説は後半のコラムへ

作品

★『ヘルター・スケルター』の楽曲動画(YouTube)
41秒目等で『Helter Skelter』が発音されます。

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コラム

  • タイトル英語『Helter Skelter』は、「あわてふためく様」を表現する形容詞副詞として英会話で使えます。

    パニクっている人たちを見かけたなら、

    Oh, they (動作) helter-skelter!
    と言ってみましょう!

    ※書くときには「helter-skelter」とハイフン(-)を入れることが多いです。

    例文:
    When I drop something heavy or bang the door, my little birds, Mekao and Pikuo, always fly helter-skelter!

    重いものを落としたりドアをバタンと閉めたりすると、ウチの小鳥たち(メカオ&ピクオ)は、いつもパニクってバタバタと飛んでいます!


  • この「helter skelter」は、名詞として「らせん形の滑り台」を指します。

    そうネーミングされるのも、上の「あわてふためく様」という意味から分かる気がしますね。

    この滑り台は、主にイギリスで見られるようです。

Helter Skelter (ride)
by Dave Catchpole (CC BY 2.0)


で、これを知っていると、歌詞のウマミが増します。

♪歌詞引用(冒頭)
When I get to the bottom I go back to the top of the slide
Where I stop and I turn and I go for a ride
Till I get to the bottom and I see you again

滑り台の下まで辿りついたら また上に戻って
一息ついて グルッと回って またひとすべり
下で君に また会えるまで くりかえしてるよ
(滑り台訳:福光潤)

ふつうなら「どん底に落ちて、トップに這いあがって、ウギャー!」というような訳の方が、このハードな曲調にピッタリです(歌詞カードの対訳詞もそんな感じ)。

上記「滑り台訳」だと、ほのぼのソングかと思っちゃいますからね。


  • では、タイトル英語『Helter Skelter』を分解してみましょう。

    helter」という単語だけでは、辞書に出てきません。

    skelter」も「scurry(スカーリー;リスなどの素早い動き)」と同じ意味ですが、「helter skelter」以外で使われない英単語です。


    もういちど「helter skelter」をよく見てください。

helter skelter
helter skelter



-elter(エルター)」の音が繰り返されていますね。

そう、語呂がいいんです!

意味に深みがなくても音の響きが心地よいという理由で、16世紀から生き長らえている言葉なのです。


こういう現象を、言語学者らは「押韻合成語」なんて呼んでいます。

なんだか一瞬『平成狸合戦ぽんぽこ』っぽく見える漢字ですね。

この「押韻合成語」の代表例は、あのマザーグースやアリスなどでおなじみの、

Humpty-Dumpty(ハンプティ・ダンプティ)
です!

日本語の押韻合成語代表選手ではコレでしょうか。

驚き桃の木


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ヒラメキ例文

When I drop something heavy or bang the door, my little birds, Mekao and Pikuo, always fly helter-skelter!

重いものを落としたりドアをバタンと閉めたりすると、ウチの小鳥たち(メカオ&ピクオ)は、いつもパニクってバタバタと飛んでいます!

英題発音へ 視聴ヘルプ 発音ヘルプ



参考外部サイト

※禁断の英文法怪説 by 福光 ⇒

名詞+名詞
語呂のよい単語を組み合わせた押韻合成語。

※文法アレルギーの方の目に付かぬよう、コソコソ解説しています(^^;)



コメント(1件)

福光潤 — 2006年 03月 18日, 18:00

ハード・ロックやヘビメタの元祖と言われる曲。
さすがポール! とファンは誇らしく思います。
でも、なにごとも無から生まれることはまれ。
CDライナー・ノーツによれば、ポールは「The Who のような騒がしい曲を作りたかった」そうです。

でも、かなり騒がしすぎます!
「騒がしい曲」というアイデアを常識の枠をこえて極端なまでに追求したら新しいものが生まれるんでしょうね。
さぁ、ギターを出してきて思いっきり歌ってさらに新しい着想を得よう!

(ドンッ、ドンッ、ドンッ!)
"Will You Please Be Quiet, Please?"

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