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ゼロ・グラビティ

『ゼロ・グラビティ』の英題とその意味は??
執筆:福光潤
公開:2016/02/24
コメント(3件)
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邦題

ゼロ・グラビティ

ふりがな

ぜろぐらびてぃ

英題

Gravity

発音

Rェアvぃてぃ

英語例文へ 視聴ヘルプ 発音ヘルプ

意味

Gravity
重力

⇒ 無重力空間に漂う宇宙飛行士2人が、重力のある地球の土を目指して決死のサバイバル!
詳しい英語解説は後半のコラムへ

作品

★『ゼロ・グラビティ』の予告編動画(YouTube)


★『ゼロ・グラビティ』の関連動画(YouTube)
監督やキャストらのインタビュー映像

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コラム

  • gravity」は「重力」、そして「zero gravity」は「無重力(状態)」です。

    飛行機やジェットコースターなどの加速時に、いわゆる「Gがかかる」状態がありますよね。そのGも英語で「G」=「Gravity」であり、「重力加速度」を表わす単位となっています。

    似たような単語に「gravitation」がありますので、その違いを、ざっくりと表で確認してみましょう。

gravity 重力 地球が物体を引っぱり寄せる力
gravitation 引力 ふたつの物体が引っぱり合う力

(はっきりとした区別ではなく、重なる意味もあります)

1916年にアインシュタインが一般相対性理論で予言し、2016年に初観測されたばかりの重力場の伝搬現象は、「gravitational wave(重力波)」といいます。

ふたつのブラックホールの合体による重力波なので、「gravity」ではなく「gravitation」から派生した「gravitational」が使われていますね。


  • さて、映画タイトルに移りましょう。

    なぜ英題が『Gravity』なのに邦題『ゼロ・グラビティ』なのか? それは、臨場感をもって「無重力」を体感できる3D映画だから

    では、なぜ「ゼロ・グラビティ無重力)」を描く映画なのに、英題は「gravity重力)」なのか?

    それは、見終わった後、思わず、重力に感謝してしまう、そんな映画だからでしょう。


これより、閲覧環境によっては、レイ     か
                ア    る も
                 ウ   れ  し  ん。
         され       ト 乱   れませ
       表示  て       が
    正常に     いて             すの
              も、活字  の恐れ   ま  で、
    ご了            酔い   があり
      承
       くだ い。
         さ  ≦(._.)≧ ペ
                  コ


この映画                  と
  の        無重力空間   フワ~ した
 サントラ音楽   は、  を  フワ~    白玉音符の
  (by Steven Price)  表現すべく、      多い
                          スコア
                            です。

さらに
  3D映像         にも、
    なので、上前  方向 自分   いると
       左┼右  の   が 漂って  錯
       後下 いずれ   宇宙に     覚。


 そんな
    フワ~         の中、
       フワ~   無重力
          とした

    ハラハラ
      ドキドキ      上映時間は
        の      近い    またたく
       サスペンス  90分         間。
           続きで、


          そして最後に。。。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ボクたちを地球にしっかりとつなぎとめてくれる重力=gravity。
無重力でなまった脚力と、疲労困憊した精神と、生きている実感。
重みがある全てのものを受け止めてくれる母なる星に戻った安堵。
ほぼ全編を通して、無重力を体感できる3D映画となっていますが、
ラストシーンで英題の「重力」をズシッと体感できること請合い。
空気よりも当たり前すぎて忘れている重力を本作で再確認してね!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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  • ちなみに、宇宙空間に完全な「zero gravity」の状態はないそうです。

    NASAの小中学生向け勉強ガイドページより引用
    Microgravity is sometimes called "zero gravity," but this is misleading.

    微小重力は「無重力」と呼ばれることもありますが、誤解を招いてしまう表現です。
    (福光うなずきながらの訳)

    完全に「zero gravity」なら、地球と月はとっくの昔に生き別れ。星座を構成する星々もバラバラ、貴方の運勢も占えないことに…。


  • 上記引用元サイトの「NASA TV」というコーナーでは、映画に登場する国際宇宙ステーション(International Space Station, ISS)からの生中継放送「Space Station Live」などの番組が楽しめます。

    今のぞいたら、スコット・ケリー船長がインタビューに答えながら、余裕の無重力バク転!を見せてくれました。録画番組では、若田光一さん(元ISS船長)も登場。

    さすが21世紀、こんなに宇宙が身近になったとは驚きです。「gravity」という単語が日常英単語になる日も近いでしょうね。

    Hey, what's your gravity like today?

    ねぇ、今日の重力、そっちはどう?

    な~んてね。


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ヒラメキ例文

I didn't know there is gravity in space.

宇宙空間に重力があるとは知らなかった。

英題発音へ 視聴ヘルプ 発音ヘルプ



参考外部サイト

※禁断の英文法怪説 by 福光 ⇒

名詞(不可算)
たった一語の体言止めで、「重力」という意味をずっしり表現。

※文法アレルギーの方の目に付かぬよう、コソコソ解説しています(^^;)

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コメント(3件)

福光潤 — 2016年 02月 24日, 17:17

これまで見た3D映画の中で一番のお気に入り。たぶん、画面全体が真っ暗なのが基本なので、スクリーンとの境界線を気にすることなく没入できたためだと思います。

これをヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display)で見るとさらなる臨場感で宇宙酔い(spacesickness)してしまいそうです。いや、映像酔い(visually induced motion sickness)か…。

加藤由佳 — 2016年 02月 24日, 22:14

John Mayerの曲でも『Gravity』というものがありましたね。


加藤さん、渋いコメントありがとうございます! 邦題は何ていうんでしょうね。(福光潤 2016年 02月 25日, 00:19)

福光潤 — 2021年 01月 10日, 22:08

2020年のNHK『紅白歌合戦』で宇宙飛行士の野口聡一さんが国際宇宙ステーションISSからエールを届けてくれましたね。

> 軌道上を毎日16周していますが、
> 宇宙から見る地球は青くて美しい。
> いまは世界中が大変な状況ですが、
> この星をみんなで守りましょう!

そんな野口さんが過ごすISSをテレビ越しに眺めていると、この映画『Gravity』を思い出しました!

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