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ゴールド・ラッシュ

『ゴールド・ラッシュ』の英題とその意味は??
執筆:福光潤
公開:2019/10/13
コメント(1件)
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邦題

ゴールド・ラッシュ

ふりがな

ごーるどらっしゅ

英題

Gold Rush

発音

う(どぅ)Rァっしゅ

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意味

Gold Rush
金、黄金、富、財産 殺到

⇒ ゴールドラッシュ
⇒ 故郷の町並みが、一攫千金を狙うやつらに壊されていく……
詳しい英語解説は後半のコラムへ

作品

★『ゴールド・ラッシュ』のMV動画(YouTube)
6秒目等で『Gold Rush』が約50回ほど発音されます。

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コラム

  • まず、「gold rush」という英語は、gold)が発見された地を目指して一攫千金を狙う採掘者が殺到rush)する金採掘ブーム全般を意味します。

    いろんな時代にいろんな地域でゴールドラッシュが起こっていますが、一番有名なゴールドラッシュといえば「カリフォルニア・ゴールドラッシュCalifornia Gold Rush)」でしょう。

    1848年1月24日にアメリカ合衆国カリフォルニア州で金が発見されてから1855年までの間、約30万人がカリフォルニアに押し寄せたゴールドラッシュです。


    特に1849年の熱狂はすさまじく、この年にカリフォルニアに移動した採掘者たちを「Forty-Niner (49er)」と呼びます

    日本語では「49年者49年組」というような訳語があてられています(明治時代あたりの和訳っぽい雰囲気ですね)。

    現在のNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)チーム名「サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)」の由来にもなっています。


    結局、ゴールドで儲かった人はほんの一握りいるかいないかであって、それより採鉱夫たちに破れにくいズボンを販売したリーバイスLevi's)が真の成功者だった、というのは有名な話ですね。

    ちなみに、チャップリン映画黄金狂時代The Gold Rush)』(1925年)は、1896年~1899年のカナダで起こったクロンダイク・ゴールドラッシュが舞台となっています。


  • デスキャブ(デス・キャブ・フォー・キューティー)の楽曲『ゴールド・ラッシュ』では、ヴォーカルのベン・ギバードが、故郷シアトルの町並みが成長企業の流入などで徐々に変わりゆく様を、上記のようなゴールドラッシュになぞらえて歌っています。

    歴史上の事象を指すキーワードを比喩・アナロジーとして用いるパターンの作品タイトルといえるでしょう。


    ゴールド・ラッシュ』のMVは、ただベンが街角を歩いているだけの映像に見えます。しかしよく見ると、行きかう人たちが数十年前のファッション姿から現代の“スマホながら歩き姿”へと変遷していますね。

    居心地のよい居場所が、じわじわと押し寄せてくる成金予備軍に乱されてゆく不安が感じられます。


  • タイトル英語『Gold Rush』が46回も歌われている楽曲とのこと。

    えっ? どこどこ?

    と耳を凝らして聴いてみると、なんと最初からずっとバックで「Gold Rush」って歌っているじゃないですか!


    ずっと「Go! Go!」だと思っていました…。


    ちなみに、イントロから全体を支配する病みつきリズムは、Yoko Onoの1971年のアルバム『Fly』に収録された楽曲『Mindtrain』(17分近くある!)をサンプリングしたものです。



このリズムと「Go! Go!」に聞こえる「Gold Rush」の繰り返しは、楽曲『Gold Rush』が病みつきになる一因ですが、金鉱探しでザックザックと掘っている音にも聞こえてきませんか?

Gold Rush」の効果的なリピートが、「気づかないところで現代版ゴールドラッシュに巻き込まれているかもしれない」という不穏な世界観を見事に演出しています。


自分が住み慣れた土地や思い出の場所も、長い目で見ると所詮は刹那的な空間かもしれない。

けど、変わってほしくない。

そんな葛藤が、忍び寄るゴールドラッシュのザクザク音=『Gold Rush』×46回にうずもれながら、"Please don't change"という声とともに曲はフェードアウトしていきます…。


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ヒラメキ例文

Social media is not just an advertising platform. It's more like a gold rush of the modern era!

SNSは単なる広告プラットフォームではない。むしろ現代のゴールドラッシュだ!

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参考外部サイト

※禁断の英文法怪説 by 福光 ⇒

名詞+名詞

※文法アレルギーの方の目に付かぬよう、コソコソ解説しています(^^;)



コメント(1件)

福光潤 — 2019年 10月 13日, 18:00

Gold Rush, Gold Rush, Gold Rush...
この記事で「Gold Rush」を46回書いてみたかったけど、日英あわせても全然足りません…。

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