執筆:福光潤 公開:2005/05/24 コメント(3件) |
邦題
デューン 砂の惑星
ふりがな
でゅーん すなのわくせい
英題
Dune
発音
デューん
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意味
Dune |
↓ |
砂丘 |
⇒ 砂丘(と呼ばれる惑星)
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 1965年/アメリカ/本/小説、SF、SF大河、覇権争い
- 著者:フランク・ハーバート(Frank Herbert)
- 翻訳者:矢野徹、酒井昭伸
- ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞!
- 上記作品の映画化(微妙に異なる邦題)その1
- 1984年/アメリカ/映画/SF
- 監督:デヴィッド・リンチ(David Lynch)
- 出演:カイル・マクラクラン(Kyle MacLachlan)、スティング(Sting)、パトリック・スチュワート(Patrick Stewart)
- 音楽:TOTO
- 劇場公開時邦題:『砂の惑星』
- LD版以降の邦題:『デューン/砂の惑星』
- 上記作品のTV映画化(同一邦題)
- 2000年/アメリカ、カナダ、ドイツ/TV映画/SF
- 出演:ウィリアム・ハート(William Hurt)、アレック・ニューマン(Alec Newman)
- 上記作品の映画化(微妙に異なる邦題)その2
- 2021年/アメリカ/映画/SF
- 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ(Denis Villeneuve)
- 出演:ティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet)、レベッカ・ファーガソン(Rebecca Ferguson)、オスカー・アイザック(Oscar Isaac)、ジョシュ・ブローリン(Josh Brolin)、ゼンデイヤ(Zendaya)、ステラン・スカルスガルド(Stellan Skarsgård)
- 邦題:『DUNE/デューン 砂の惑星』
- 第94回アカデミー賞10部門ノミネート、6部門(撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞、音響賞、視覚効果賞)受賞!
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コラム
- 遥か未来の話。
アトレイデス公爵(Duke Atreides、デューく あとぅRェいでぃーず、矢野訳では「アトレイデ公爵」)は「Dune」と呼ばれる過酷な砂の惑星アラキス(Arrakis)への移転を皇帝から命じられます。
もともと宿敵ハルコンネン家が統治していたアラキスは、老化を防ぐ香料メランジ(melange)の唯一の産地。
そのため、アトレイデス公爵家の富と名誉が約束された栄転であるかのように見えました。
しかし、それが皇帝やハルコンネン男爵(Baron Harkonnen)の陰謀だと知りながら、アトレイデス公爵は息子ポールの将来のために惑星アラキスにやってきますが……。
香料メランジを巡る覇権争いというプロットは、石油などの地下資源の出る地域を巡って争ってきた地球の歴史にカブりますね。
そして本作品は、なんといっても巨大な砂虫(giant sandworms)が登場する場面が圧巻!
- ワンワードのタイトル英語『Dune』は「砂丘」を意味します。
舞台となるアラキス(Arrakis)は惑星表面ほぼ全域が砂に覆われているので、どちらかというと「砂漠 = desert」のイメージ。
実際、小説の導入部では惑星アラキスのことを「Arrakis—Dune—Desert Planet」と呼んでいます。
この2つの単語の違いは何でしょうか?
- ・dune = 砂丘
- 砂が風に運ばれて海辺や砂漠にできた丘や山。
- ・desert = 砂漠
- 水のない不毛な土地を指し、必ずしも砂があるとは限らない。
つまり英題『Dune』は砂の地形を強調したネーミングなのです。
ちなみに「鳥取砂丘」は英語で「Tottori Sand Dunes」と言い、さらに砂を強調したネーミングとなっています。
さらにちなみに、矢田亜希子さんの写真集タイトル『Yada Akiko Flower in the dune.』(2004年)にも「dune」を発見!
表紙を見れば、後ろに砂の丘が見えますね。
ロケ地は灼熱のモロッコだそうです。
ちなみに「鳥取砂丘」は英語で「Tottori Sand Dunes」と言い、さらに砂を強調したネーミングとなっています。
さらにちなみに、矢田亜希子さんの写真集タイトル『Yada Akiko Flower in the dune.』(2004年)にも「dune」を発見!
表紙を見れば、後ろに砂の丘が見えますね。
ロケ地は灼熱のモロッコだそうです。
- 『Dune』はフランチャイズ化され、他の作家による小説やコミックスが登場し、映像化され、ボードゲームにもなりました。
ここではフランク・ハーバート自身による6巻シリーズのタイトルをリストアップしておきますね。
第1巻(1965年) | |
デューン 砂の惑星 | Dune |
第2巻(1969年) | |
デューン 砂漠の救世主 | Dune Messiah |
第3巻(1976年) | |
デューン 砂丘の子供たち | Children of Dune |
第4巻(1981年) | |
デューン 砂漠の神皇帝 | God Emperor of Dune |
第5巻(1984年) | |
デューン 砂漠の異端者 | Heretics of Dune |
第6巻(1985年) | |
デューン 砂丘の大聖堂 | Chapterhouse: Dune |
- 2017年には、「ハチ」こと 米津玄師による楽曲タイトル『砂の惑星 feat.初音ミク』でも「砂の惑星」をよく目にしました。
MVもデューンっぽい雰囲気だったので調べてみると、『ニコニコ動画』の過疎化状況を「砂漠」になぞらえ、このSF小説にあやかったネーミングとなったそうです♪
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