執筆:加藤由佳 公開:2016/04/03 コメント(1件) |
邦題
ビーストリー
ふりがな
びーすとりー
英題
Beastly
発音
ビーすとぅりー
Update Required
To play the media you will need to either update your browser to a recent version or update your Flash plugin.
| ||
英語例文へ 視聴ヘルプ 発音ヘルプ |
意味
Beastly |
↓ |
獣のような残忍な |
⇒ ひどい
⇒ 不愉快な
⇒ 鼻持ちならない
⇒ 詳しい英語解説は後半のコラムへ
作品
- 2007年/アメリカ/本/小説、恋愛、ファンタジー
- 著者:アレックス・フリン(Alex Flynn)
- 翻訳者:古川奈々子
- 上記作品の映画化
- 2011年/アメリカ/映画/恋愛、ファンタジー
- 監督:ダニエル・バーンズ(Daniel Barnz)
- 原作:アレックス・フリン
- 出演:アレックス・ペティファー(Alex Pettyfer)、ヴァネッサ・ハジェンス(Vanessa Hudgens)、メアリー=ケイト・オルセン(Mary-Kate Olsen)
スポンサーリンク
コラム
- この作品では、イケメン、金持ちの家出身という、いわゆるモテ要素を備えた17歳の少年カイルが主人公です。しかし、その実際にモテモテなカイルは性格が最悪! その彼には「beastly」という言葉がとても合っています。
- 野獣を意味する「beast」に「-ly」をつけた「beastly」は、
(1)「野獣のように残忍な」という意味を持ちます。容姿に恵まれない同級生をいじめて追い込んだり、家政婦を怒鳴りつけたりする彼はまさしく「beastly」です。
また、「beastly」には
(2)「傲慢な、鼻持ちならない」という意味も。王子様のようなルックスに加えて、お金のある(といっても彼のお父さんの稼いだお金)ことをいちいち自慢するカイル少年にはぴったりな言葉と言えるでしょう。
さらに、「beastly」には
(3)「醜い」という意味合いも!そう、性根腐ったカイル少年は魔女の怒りを買い、「1年以内に本当に愛する人を見つけ、愛してもらえば魔法を解く。それが解けなければ永遠にそのまま」という条件つきで、その姿を醜い野獣に変えられてしまいます。
1つの言葉だけで主人公の性格や物語のゆくえなど、いろいろな側面を示した、とってもスマートなタイトルですよね。
- さらにさらに(!)、この「beastly」という言葉選びには、魔法によって野獣にされた王子様と心優しい少女の物語である不朽の名作『美女と野獣(Beauty and the Beast)』との掛けあいもあります。
『Beastly』そのものも美女と野獣をモチーフにしたお話ですので、ここでも素晴らしいタイトルに座布団を差しあげたいところ。
同作には『美女と野獣』のほかにもいろいろな童話のモチーフやシンボルが登場し、恋愛小説としてだけではなくファンタジー童話としてもなかなか楽しめます。
もちろんハッピーエンドですので、気になる方は安心して読んでみてくださいね♪
- 【まぐまぐ殿堂入り無料メルマガ】では、上記のようなタイトル英語ネタを配信しています(週1回ペース)。お気軽にご登録ください♪