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日刊タイトル英語 第638号 ドリトル先生航海記

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こんにちは、タイトル英語イストの福光潤です!

前号の『The Mummy』から1ヶ月のご無沙汰、ご心配をおかけしました。

ミイラ(mummy)の仕業か、ハロウィンのお化けのイタズラ(trick)か、

“日刊”という文字に、足を生やされてしまいました…。
 ↓
“月刊”(“日”に2本足が生えると“月”~念のため)

That's just an excuse. 単なる言い訳です、スミマセン。

さぁ、今週は「“旅”を表す英単語を探す旅」に出ましょう!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
日刊タイトル英語        2006/11/14(火)第638号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
          voyage=海路の旅
………………………………………………………………………

【邦題】ドリトル先生航海記


【英題】The Voyages of Doctor Dolittle


【発音】
       ▼       ▼    ▼  ▽
    £ぁVォいゆじっぞvドっとぅドゥーリとお

    (▼を1番強く、▽を2番目に強く、小文字・平仮名は適当に読む)
    (「£ぁ」は、舌が上の歯の裏1mm上空で、「ざ」と「だ」の間)
    (「vォ」は上の前歯を下唇の内側に当てて、震わせながら「ヴォ」)
    (「v」は、上の前歯を下唇の内側に当てて、震わせながら「ヴ」)

  ★ 福光の発音+ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ https://title-eigo.com/Database/TheVoyagesOfDoctorDolittle#Hatsuon

  ★ ポッドキャスト版(音声ブログ)は、こちら!
     └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/


【意味】

    [The Voyages of]  [Doctor]  [Dolittle]
     ↓         ↓     ↓
     ~の航海記     医者への  ドリトル(人名)
               呼びかけ  (ほとんど何もしない)
               =~先生

  ⇒ 怠け者(?)のドリトル先生の航海記

  ⇒ 動物語が話せるドリトル先生の航海記!

  ⇒ ドリトル先生と愉快な動物たちが、海に漂うクモサル島へ航海!
    有名な学者を救ったり、島の王様に選ばれたり、
    大カタツムリの殻に入って海の底を航行したり、
    そんな数々の不思議なワクワク冒険をまとめた物語!


【作品】

    1922年/イギリス/本/児童文学、冒険、動物、航海
    著者:ヒュー・ロフティング(Hugh Lofting)
    翻訳:井伏鱒二
    1923年、ニューベリー賞(Newbery Medal;世界初の児童文学賞)

  ★ 無料で、英語原文が全て読めます!
  http://www.online-literature.com/lofting/voyages-of-doctor-dolittle/


【コラム】

  ⇒ イギリスのお話なので、発音音声は英国風にしたつもりですが、

    やっぱりちょっと「little」の部分が「リロ」と米国風でした。


  ⇒ さて、「voyage」が表す「旅」とは、「海路の旅」が基本です。
        ~~~~~~           ~~~~~~~~
    また、宇宙旅行は、船旅にたとえられることが普通で、

    NASAが1977年に打ち上げた探査機「Voyager 1」&「Voyager 2」や、

    『スター・トレック/ヴォイジャー(Star Trek: Voyager)』など、

    宇宙船の名前にも、「voyage」が見られます。


  ⇒ 「-s」をつけて、「voyages」とすると、「航海記」です。

    「adventure」も「-s」をつけると、「冒険談」になります。

    いくつかのエピソードを集めた感じですね。


  ⇒ エディ・マーフィ(Eddie Murphy)主演のアメリカ映画、

    『ドクター・ドリトル(Doctor Dolittle)』(1998年)は、

    原作の雰囲気が、ほとんど残っていなくて、残念でした…


               が、


    レックス・ハリソン(Rex Harrison)主演のミュージカル映画、

    『ドリトル先生不思議な旅(Doctor Dolittle)』(1967年)も、

    アメリカ映画ですが、原作の世界に忠実なので、超オススメ!

    でも、なかなかDVDは出てくれないし、ビデオレンタルも希少。

    サントラCDでその雰囲気を味わってください!


  ⇒ サントラ盤14曲目の『Doctor Dolittle』という曲では、

    「Dolittle」の部分を、「ドゥ~~~~~リト♪」と、

    これでもかというほど引っぱって歌っています。

    日本語の「ドリトル」とは、かなり違う印象ですね♪


  ⇒ 「little」は、ほとんど何もないことを意味するので、


      「do」+「little」=ほとんど何もしない=怠け者


    という意味になりますが、そんな本のタイトルじゃ、

    子供たちの夢を叶えてあげられないじゃないか、君!


        というわけかどうか知りませんが、


    岩波書店さんからのリクエストで、井伏鱒二先生が、

    元の意味がバレずに、発音しやすい日本語名として、

    「ドリトル先生」と翻訳されたそうです。


    (単にローマ字読み? というツッコミはナシです。^^;)


  ⇒ ドリトル先生の場合、研究に没頭してしまうと、寝食忘れて、

    他のことがまったく手につかなくなる、そんなわけで、


      「do」+「little」=診察と研究以外は、ほとんど何もしない


    と解釈できます(繰り返しますが、ドリトル先生の場合です)。


  ⇒ ミュージカル『マイ・フェア・レディ(My Fair Lady)』の主人公は、

    Eliza Doolittle(「o」が一つ多いです)という名で、確かに怠け者。


    オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)主演の映画(1964年)で、

    「イライザ・ドゥーリトル」という字幕表記がついていたと思います。


    ちなみに、『ドリトル先生不思議な旅』のレックス・ハリソンって、

    『マイ・フェア・レディ』で、イライザを世話する言語学者として、

    アカデミー賞を取りましたが、どちらも偶然、語学堪能な役ですね。


  ⇒ ドリトル先生の肩書きは、「医学博士(MD)」といって、

    ラテン語「Medicinae Doctor(=Doctor of Medicine)」の略です。


    もともと獣医さんだったわけじゃないんですが、

    オウムのポリネシアに動物語を教えてもらったので、

    動物たちの病気を、的確に治せるようになりました!


  ⇒ 最後に、井伏鱒二の世紀の名訳をご紹介します。


    頭が前後に2つあるヤギのような動物が登場し、

    その名前が「pushmi-pullyu」というんですが、

    分解すると、


      「push me(私を押す)」+「pull you(君を引く)」


    となります。

    もちろん著者ロフティングの造語ですが、

    さぁ、なんていう動物名にしましょうか?


    みなさんも「pushmi-pullyu」という架空の動物名を、

    どんな日本語に訳せばいいか、考えてみましょう!


             ↓


             ↓


             ↓


             ↓


             ↓


             ↓


          「pushmi-pullyu」


             ↓


             ↓


             ↓


         「オシツオサレツ」!!!


           translated


             by


            井伏鱒二


            Great!!!


【ひとこと】

    久々の配信で、ついつい長くなってしまいました。


             ところで、


    本が好きな人! 本書きたい人! チャンスです!

    福光も、『ドリトル先生航海記』で出稿しました!

             ↓ ↓ ↓

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    前号の予告で、

   > 語学の大先生「ポリネシア」に、語学の極意を教わろう!

    と書きましたが、上記企画への原稿にまとめましたので、

    どうぞ、ご参考にしてください(本の写真もあります)。
     └→ https://title-eigo.com/Main/TheVoyagesOfDoctorDolittle


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



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    たっぷり、感謝させていただきます。\(^^)/



【次号予告】(クイズ:「*」を埋めてみて!)

    ビートルズと一緒に旅に出よう!

    『マジカル・ミステリー・***(Magical Mystery T***)』

    のタイトル英語をお送りしますので、お楽しみに!



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語学・資格>英語>初心者向け

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