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~お知らせ~ 8月13日(木)に電子書籍を出版します! 詳しくは【ひとこと】欄をご覧ください。 (加藤) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日刊タイトル英語 2020/08/09 第974号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 意味、文法、発音と一石三鳥の英語ネタ! ………………………………………………… 【邦題】 プル・ミー・アンダー 【英題】 Pull Me Under 【発音】 発音+例文を、音声でどうぞ!→ https://title-eigo.com/Database/PullMeUnder#Hatsuon
【意味】 私を下に引け 私を引きずりおろしてくれ 【作品】 1992年/アメリカ/音楽/プログレッシブ・メタル、 作詞:ケヴィン・ムーア(Kevin Moore) 作曲:ドリーム・シアター(Dream Theater) 歌・演奏:ドリーム・シアター 2ndアルバム『イメージズ・アンド・ワーズ (Images and Words)』からの1stシングル曲 米ビルボード誌メインストリーム・ ロック・チャート最高第10位! ★ ライヴ動画を見る?→ https://title-eigo.com/Database/PullMeUnder#WatchIt
3分45秒目で英題が発音されます。 【コラム】 *今回のタイトル英語は、 米国のプログレッシブ・メタルロックバンド の名盤とされる『イメージ・アンド・ワーズ (Images and Words)』からの 『Pull Me Under(プル・ミー・アンダー)』 という楽曲。 実はこのタイトル英語、 意味、文法、発音と一石三鳥の、 英語学習者向けのコンテンツとして 大変美味しい存在なのです。 *それでは、意味から見ていきましょう。 【pull+(人・もの)+under】は、 「(人・もの)を引きずりおろす」または 「(人・もの)を挫折させる、失敗させる」 という意味を持つイディオムです。 タイトル英語登場部分の歌詞で確認↓ ―――――――――― Pull me under Pull me under Pull me under I'm not afraid All that I feel is honor and spite All I can do is set it right この俺を引きずりおろして 挫折させてみるんだな そんなことをしたって俺は恐ろしくもなんともないぞ この身に感じるのは誉れと恨みだけ そして俺にできることといったらそれを正すのみだ ―――――――――― (加藤による試訳) 何だか攻撃的な上に極めて抽象的なのですが (プログレ要素が入るとそうなりがち・・・)、 要は悪意によって引きずりおろそうとされて いる、ということですね。pull(引く)と under(下へ)の意味をそれぞれつかんで みるとイメージしやすいかもしれません。 *次に、文法面をチェック。 この「pull me under」というタイトル英語は、 英語の語順における大切なヒントである 「【他動詞+副詞】に代名詞を 目的語として入れるときには、 他動詞と副詞で代名詞をサンドイッチする」 というルールを教えてくれているのです。 よく観察してみると、 【pull(他動詞)+under(副詞)+me(代名詞)】 ではなく、 【pull(他動詞)+me(代名詞)+under(副詞)】 になっていることが分かります。 give it up、pick me up などと同じ例と言えるでしょう (give up it、pick up meなどとはならない)。 目的語部分が代名詞ではなく名詞になる際には サンドイッチは必ずしもしなくて良い (してもしなくても意味的には変わらない) のですが、代名詞の場合には副詞の前に入れる、 というルールです。 *最後に、このタイトル英語から チェックすべきは「pull」の発音です。 カタカナ英語の影響か、 「pull」の母音部分の発音がどうしても 「ウ」になってしまう人が少なくないのですが、 実際には「オ」に近い音になります。 「p」を発音した後、 〔(1) 舌先を口の中の一番高い場所、 (2) かつ一番後ろにセットして、 (3) 唇を丸め、 (4) 舌は緊張させない状態で〕 「ull」(ウルではなくオー)を発音する、 という感じでチャレンジしてみてください。 お手本は、今回のタイトル英語である 『Pull Me Under』を歌っている ジェイムズ・ラブリエさんです (動画の3分45秒でタイトル英語の発音が登場)。 見事な「ポーミーアんだー」に なっているのが聞こえると思います。…詳しくは専用ページをお読みください♪
【ひとこと】 8月13日(木)、自身初の電子書籍となる 『ルーウィン』 をKindleにて出版いたします。 イギリスの片田舎でほんのひと時出会う、 男性と猫をめぐる短編小説です。 物語には"Pull Me Under"の ある歌詞が登場します! 商品ページには こちらからアクセスいただけます。 https://amzn.to/30yfFNv (日本語版) https://amzn.to/31H8WQX (英語版) または、「加藤由佳 ルーウィン」で 検索いただくことも可能です。 表紙は友人のアーサー・ハットン (Arthur Hatton)さんに 描いていただきました。 先行予約が開始されましたので、 お気に留めていただけると とても嬉しいです。 (加藤由佳)
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