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日刊タイトル英語 第969号 JAWS/ジョーズ

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日刊タイトル英語  2020/06/28 第969号
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ジョーズって名前のサメ君じゃなかったの?
…………………………………………………


【邦題】

JAWS/ジョーズ



【英題】

Jaws



【発音】

発音+例文を、音声でどうぞ!
https://title-eigo.com/Database/Jaws#Hatsuon



【意味】

上下のアゴ

(大文字始まりの「Jaws」で)人喰いザメ



【作品】

1975年/アメリカ/映画/パニック
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、
 リチャード・ドレイファス
音楽:ジョン・ウィリアムズ
第48回アカデミー賞3部門
 (編集賞、音響賞、作曲賞)受賞!

★ 予告編動画を見る?
https://title-eigo.com/Database/Jaws#WatchIt
3分13秒目で英題が発音されます。



【コラム】

*恐ろしい映画なので、
恐る恐る辞書を引きましょう。

『ランダムハウス英語辞典』によれば

┌―――――――┐
 …語源は不明…
└―――――――┘

って。おお、コワ!



*「jaws」の意味は「アゴ」。
アゴのラインだけじゃなく、
アゴの骨すべてをカバーし、
はえている歯も含みますが、
単なるアゴ。コワかないよ。

サメともなると、上アゴと
下アゴを分けて考えます。
上アゴ(upper jaw)にも
下アゴ(lower jaw)にも、
超鋭い歯がズラリ
(array of razor-sharp teeth)!

「jaw」だけでも危ないのに、
「jaws」に挟まれたら、
食いちぎられてしまいます!
やっぱり、コワいよ!



*「無駄話」というコワくない意味もあり。
「このメルマガは、ジョーズが多いよな」
という例文を作ろうとしましたが、ダメ!

「jaw」は
「アゴ」→「口(くち)」
の連想だから、
書き言葉には使えません…。



*最後に、
「ダ~ラン……、ダ~ラン……♪」
というジョン・ウィリアムズのテーマ曲は、
今や、コワい旋律の代表格となりましたが、
ドボルザーク作曲
『交響曲第9番~新世界より』(1893年)
の第4楽章冒頭フレーズと同じ。

これ、パクリじゃなく、
オマージュですね、きっと!

ちなみに「オマージュ」は、
英語で「homage(敬意)」と書き、
「ハみっじ」と発音します。



*さらに最後に、ちょっと使える表現:

――――――――――――――
set (誰それの) jaw
 = 歯を食いしばる
――――――――――――――

――――――――――――――
例:I set my jaw against the pain, 
and I walked into the operating room.

歯を食いしばって痛みに耐え、
自分の足で手術室に入った。
――――――――――――――
     (飛訳:福光潤)



*またまた最後に(←もう日本語じゃない?)、
"High-Tech Hearing Bypasses Ears"
(ハイテク聴覚は、耳を迂回する)
という2004年のニュース記事より
引用しておきます。
https://www.wired.com/2004/09/high-tech-hearing-bypasses-ears/

――――――――――――――
A cell phone handset that lets 
users listen by pressing it against 
their jaws is for sale in Japan.

ユーザーの“ジョーズ”に押しあてて聞く
タイプの携帯電話機が、日本で発売中だ。
――――――――――――――
     (飛訳:福光潤)


ユーザーが飼っている人喰いザメの
ジョーズ君にも、GPS機能付きスマホを
持たせる時代がきたというのでしょうか?
そしたら迫ってきたときに察知できて
逃げられる!……って、
飼い主が逃げてどうすんねん(-_-;)

フツーの話に登場する「jaw」は「アゴ」。
「their jaws」は「ユーザーたちのアゴ」。

アゴに押しあてるタイプの携帯って?

そう、2001年に華々しくデビューした
骨伝導(こつでんどう)ケータイ
の説明でした!

結局、使ったことがなく、
使っている人も見たことが
ありませんでした…。
ひょっとしてモバイル開発の黒歴史?


…詳しくは専用ページをお読みください♪



【ひとこと】

コラム最後の骨伝導携帯電話機、今は
どうなっているのかな? と調べてみると、
耳をふさがずに使用できる
「骨伝導イヤホン」なるものが
実用化されていますね。

⇒ https://amzn.to/3i3NrkB

形は変わっても
"High-Tech Hearing Bypasses Ears"
(ハイテク聴覚は、耳を迂回する)
という見出しが見せてくれた未来は
今もリアルに進行中で嬉しい!

(福光潤)



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