ホーム 無料メルマガ 日刊タイトル英語 第931号 プル・ミー・アンダー

日刊タイトル英語 第931号 プル・ミー・アンダー

まぐまぐ殿堂入りメールマガジン『日刊タイトル英語』

無料メルマガ『日刊タイトル英語』バックナンバー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日刊タイトル英語  2019/09/29 第931号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
意味、文法、発音と一石三鳥の英語ネタ!
…………………………………………………


【邦題】

プル・ミー・アンダー



【英題】

Pull Me Under



【発音】

発音+例文を、音声でどうぞ!
https://title-eigo.com/Database/PullMeUnder#Hatsuon



【意味】

私を下に引け

私を引きずりおろしてくれ



【作品】

1992年/アメリカ/音楽/プログレッシブ・メタル
作詞:ケヴィン・ムーア(Kevin Moore)
作曲:ドリーム・シアター(Dream Theater)
歌・演奏:ドリーム・シアター
2ndアルバム『イメージズ・アンド・ワーズ
(Images and Words)』からの1stシングル曲
全米チャート最高第10位!

★ ライヴ動画を見る?
https://title-eigo.com/Database/PullMeUnder#WatchIt
3分45秒目で英題が発音されます。



【コラム】

*今回のタイトル英語は、
米国のプログレッシブ・メタルロックバンド
の名盤とされる『イメージ・アンド・ワーズ
(Images and Words)』からの
『Pull Me Under(プル・ミー・アンダー)』
という楽曲。

実はこのタイトル英語、
意味、文法、発音と一石三鳥の、
英語学習者向けのコンテンツとして
大変美味しい存在なのです。


*それでは、意味から見ていきましょう。

【pull+(人・もの)+under】は、

「(人・もの)を引きずりおろす」または
「(人・もの)を挫折させる、失敗させる」

という意味を持つイディオムです。

タイトル英語登場部分の歌詞で確認↓
Pull me under
Pull me under
Pull me under I'm not afraid
All that I feel is honor and spite
All I can do is set it right

この俺を引きずりおろして
挫折させてみるんだな
そんなことをしたって俺は恐ろしくもなんともないぞ
この身に感じるのは誉れと恨みだけ
そして俺にできることといったらそれを正すのみだ
(加藤による試訳)

何だか攻撃的な上に極めて抽象的なのですが
(プログレ要素が入るとそうなりがち・・・)、
要は悪意によって引きずりおろそうとされて
いる、ということですね。pull(引く)と
under(下へ)の意味をそれぞれつかんで
みるとイメージしやすいかもしれません。


*次に、文法面をチェック。

この「pull me under」というタイトル英語は、
英語の語順における大切なヒントである
「【他動詞+副詞】に代名詞を
目的語として入れるときには、
他動詞と副詞で代名詞をサンドイッチする」

というルールを教えてくれているのです。

よく観察してみると、

【pull(他動詞)+under(副詞)+me(代名詞)】

ではなく、

【pull(他動詞)+me(代名詞)+under(副詞)】

になっていることが分かります。

give it up、pick me up
などと同じ例と言えるでしょう
(give up it、pick up meなどとはならない)。

目的語部分が代名詞ではなく名詞になる際には
サンドイッチは必ずしもしなくて良い
(してもしなくても意味的には変わらない)
のですが、代名詞の場合には副詞の前に入れる、
というルールです。


*最後に、このタイトル英語から
チェックすべきは「pull」の発音です。

カタカナ英語の影響か、
「pull」の母音部分の発音がどうしても
「ウ」になってしまう人が少なくないのですが、
実際には「オ」に近い音になります。

「p」を発音した後、

〔(1) 舌先を口の中の一番高い場所、
 (2) かつ一番後ろにセットして、
 (3) 唇を丸め、
 (4) 舌は緊張させない状態で〕

「ull」(ウルではなくオー)を発音する、

という感じでチャレンジしてみてください。

お手本は、今回のタイトル英語である
『Pull Me Under』を歌っている
ジェイムズ・ラブリエさんです
(動画の3分45秒でタイトル英語の発音が登場)。

見事な「ポーミーアんだー」に
なっているのが聞こえると思います。



…詳しくは専用ページをお読みください♪



【ひとこと】

ドリーム・シアターは素晴らしいバンドですが、
その分聞くときに体力と根気がいります。

個人的には、娯楽というよりも精神修行に
なっている気がしないでもない・・・。

(加藤由佳)



スポンサーリンク


無料メルマガ『日刊タイトル英語』登録

日刊タイトル英語まぐまぐ殿堂入り!

語学・資格>英語>初心者向け

★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

発行周期 毎週日曜夕方
マガジンID 0000138615
 |    

『日刊タイトル英語』紹介に戻る




  



↑ ページトップへ