無料メルマガ『日刊タイトル英語』バックナンバー
こんにちは、タイトル英語イストの加藤です♪ 今回ご紹介するタイトル英語は、 アイルランド人作家オスカー・ワイルドの 『The Importance of Being Earnest(真面目が肝心)』! 人名・登場人物である「Ernest」との関係に迫ります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥* 日刊タイトル英語 2016/10/03(月)第868号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥* まさに、「真面目が肝心」 ……………………………………………………………………… 【邦題】真面目が肝心 【英題】The Importance of Being Earnest 【発音】 ▼ ▼ ▼ (英国)£ぃいんポーとぅんそvビーいん(ぐ)あーねすとぅ ▼ ▼ ▼ (米国)£ぃいんポーrとぅんさvビーいん(ぐ)うrーねすとぅ (▼を強く、小文字・平仮名は適当に読む) (「r」は舌を巻く) (「v」は、上の前歯を下唇の内側に当てて、震わせながら「ヴ」) ★ 発音+例文を、音声でどうぞ!└→ https://title-eigo.com/TheImportanceOfBeingEarnest#Hatsuon
★ ポッドキャスト版は、こちら! └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/ 【意味】 [The] [Importance] [of] [Being] [Earnest] ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 特定の 重要性 ~の ~であること 真面目な ⇒ 真面目であることの重要性 ⇒ 真面目が肝心 【作品】 1895年/イギリス/本/文学、戯曲、喜劇、言葉遊び 著者:オスカー・ワイルド(Oscar Wilde) 翻訳者:厨川圭子(1953年) 上記小説の映画化(邦題:『アーネスト式プロポーズ』) 2002年/イギリス、アメリカ/映画/ ロマンス、コメディ、ヒューマン 監督・脚本:オリバー・パーカー(Oliver Parker) 原作:オスカー・ワイルド 出演:コリン・ファース(Colin Firth)、 ルパート・エヴェレット(Rupert Everett)、 リース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)、 ジュディ・デンチ(Judi Dench)、 トム・ウィルキンソン(Tom Wilkinson) 上記小説の舞台化 (邦題:『Ernest in Love~アーネスト・イン・ラブ~』) 2005年/日本/演劇/ミュージカル 原作:オスカー・ワイルド 脚本・作詞:アン・クロズウエル(Anne Croswell) 作曲:リー・ポクリス(Lee Pockriss) 日本語脚本・歌詞、演出:木村信司 翻訳者:青鹿宏二 上演:宝塚歌劇団(月組・花組) ★ 予告編動画や戯曲・舞台のレビュー動画を見る?└→ https://title-eigo.com/TheImportanceOfBeingEarnest#WatchIt
※予告編動画の1分55秒目で英題が 題字テロップとともに発音されます。 【コラム】 ⇒ アイルランドの文豪オスカー・ワイルドの喜劇『真面目が肝心』は、 こんぐらがった設定がくるくると絡み合い、 最後にはしっかりハッピーエンドになるのが爽快! 高校時代の通学電車内で初めて読みましたが(劇を見たのではなく)、 メインとして掲載されていたエロティックな『サロメ』よりも ずっと楽しんだ記憶があります(まあ、高校生だもの)。 ⇒ さて、『真面目が肝心』を最大限楽しむためのキーワードが、 今回のタイトル英語兼英題の『The Importance of Being Earnest』、 そして「Ernest(アーネスト)」という人名です。 なぜなら、「真面目な」、または「真面目さ」を表わす 英単語「earnest」と人名の「Ernest」の発音は同じだから! 劇中には「earnest」という言葉がよく発音されますが、 同時に登場人物である「Ernest」も頻繁に登場します。 発音が似ているのだから、人名「アーネスト」には 「真面目な人」という意味合いがあるのかと思ったらやっぱりあり、 「信頼できる人になるように」という想いをこめて 名づけられることはよくあるようです。 しかし、劇中の「アーネスト」は実際には真面目どころか 不真面目な人間で、さらに架空の人間がアーネストに なりきっているだけだったりと、なかなか混乱させられます。 しかも、ジャックとその親友アルジャーノンがそれぞれ別の思惑で アーネストになりきると、物語はさらに複雑さを極めていきます。 最後にはすっきりと収まるのですが、 結末を知るまではすべてがからくりのようで、 このタイトル英語を執筆している加藤も困惑するほど。 しかし、「the importance of being earnest(真面目が肝心)」を ヒントに見つづければ、あるいは読みつづければ、謎は必ず解けます。 ⇒ と、ここまで解説したところでお開きにしようとも思ったのですが、 「earnest」と人名の「Ernest」の発音が同じ、 だけではどうにもさびしいですので、 タイトル英語『The Importance of Being Earnest』の もう少しの学習ポイント、 ┌─────────────────┐ │the importance of ~ = ~の重要さ│ └─────────────────┘ もピックアップします。 「~」部分には名詞(事物を表す単語)が入り、 ┌────────────────────┐ │the importance of health = 健康の大切さ│ └────────────────────┘ といったように使われますが、普通の名詞以外に動名詞 (動作を表す単語である動詞を~ing形にし、名詞風にすること) を入れることもできます。 たとえば、 ┌─────────────────────────────┐ │The children learned the importance of studying every day.│ │ │ │その子供たちは毎日勉強することの大切さを学んだ。 │ └─────────────────────────────┘ など。 タイトル英語『The Importance of Being Earnest』の 「Being」も動名詞です♪ ┌──────────────────────────────────┐ │タイトル仙人:ひょっとして「はじめが肝心」という慣用表現を │ └──────┐もじった邦題?! そうやとしたら、原題のダジャレ │ │(「Earnest 」と主人公名「Ernest」を掛ける言葉遊び) │ │を反映した邦題として粋な和訳やんねぇ。 │ │ちなみに、改名してまで英題のダジャレを │ │再現しているのは、フランス語(→コンスタント)、 │ │ハンガリー語(→シラールド)、チェコ語(→フィリップ)│ │など。それぞれ「真面目な、しっかりした」 │ │という意味を持つ名前に変更されているらしいで! │ └───────────────────────────┘ 【ひとこと】 名前が人間の心理に与える影響についても考えさせられます。 『真面目が肝心』だけでなく、今はしわくちゃになってしまった ニール・ヤング(Neil Young)など見ていると、特に。 (加藤)本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪
スポンサーリンク
無料メルマガ『日刊タイトル英語』登録
日刊タイトル英語 |
語学・資格>英語>初心者向け | ||||
★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤(英検1級&TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研) | |||||
毎週日曜夕方
|
0000138615
| ||||