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日刊タイトル英語 第854号 反逆のアイドル

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 こんにちは! タイトル英語イストの加藤です♪

 今回ご紹介のタイトル英語は『Rebel Yell』!

 「rebel」と「yell」という2つの単語にからむ

 トリビアについて解説しています。



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日刊タイトル英語        2016/07/17(日)第854号
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         いざ、反逆の雄叫びを!
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【邦題】反逆のアイドル



【英題】Rebel Yell



【発音】
     ▼  ▼
    RェぼYェお

    (▼を強く、平仮名は適当に読む)
    (「Rェ」は、舌を上あごに付けずに、「ゥレ」)
    (「Yェ」は、「ヤ」の発音直前のように舌を盛りあげて、「ィエ」)

  ★ 発音+例文を、音声でどうぞ!
     └→ https://title-eigo.com/Database/RebelYell#Hatsuon

  ★ ポッドキャスト版は、こちら!
     └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/



【意味】

    [Rebel] [Yell]
     ↓    ↓
     反逆者    叫び

  ⇒ 反逆者の叫び



【作品】

    1983年/イギリス/音楽/ロック、ハードロック、ニューウェイブ
    アルバム名&曲名
    作詞・作曲:ビリー・アイドル(Billy Idol)、
          スティーヴ・スティーヴンス(Steve Stevens)
    歌:ビリー・アイドル
    2ndアルバム『反逆のアイドル(Rebel Yell)』からの1stシングル曲
    全英チャート最高位6位、全米チャート最高位46位!

  ★ ライヴ動画を見る?
     └→ https://title-eigo.com/Database/RebelYell#WatchIt
        ※53秒目等で英題が発音されます。



【コラム】

  ⇒ この曲を歌っているビリー・アイドルは、本当はウィリアム・

    マイケル・アルバート・ブロード(William Michael Albert Broad)

    さんという人です。

    ただ、生粋のロックンローラーにふさわしく(?)

    学校での成績があまり芳しくなかったため、ある日先生から

    「idle(だらしがない、怠惰な)」と言われてしまいました。


    でも、そこは生粋のロックンローラーのビリーさん。

    「idle」をほめ言葉だととらえ、自分のミュージシャン名に

    とり入れることを考えました。そのあとはたと思い直して

    「idle」を「アイドル、偶像」という意味の「idol」に変更。

    これがビリー・アイドル(Billy Idol)さんの由来です。


    英題が『Rebel Yell』なのに邦題が『反逆のアイドル』と

    なっているのは、おそらくその影響でしょう。

    しかし、「反逆のアイドル」なんて聞くと、

    迷走中のブリトニー・スピアーズやマイリー・サイラス、

    またはスキャンダルを起こしたAKBグループのメンバーを

    イメージしてしまいます・・・^^;



  ⇒ さて、前置きはこのくらいにしておいて、

    本題の「rebel yell」に入りましょう。


    「rebel」は辞書通り「反逆者」なのですが、

    ここでよく見てみたいのは「叫び」という意味のある「yell」です。

    なぜかというとこの「yell」、

    運動会の応援合戦で敵陣に送っているあの「エール」なのです。

    とはいえ発音はちがいますので要注意。


    ちなみにお酒のエール、

    こちらも厳密には発音が異なり、綴りも「ale」です。

    あまり冷やさないで飲むのが美味しい飲みかただそうです。


    タイトル英語としてとり上げた『Rebel Yell』では、

    一夜をともに過ごした女性が「もっと欲しい」と

    「反逆者の叫び」を上げるという、まあ、その、

    いわゆる、セクシーなシーンが描かれています。

    ビリーさんのソウルフルな歌声とともにお楽しみください♪



  ⇒ ところでセクシーはさておき、

    この「rebel yell」の由来にも一見の価値があります。

    実は、「rebel yell」という言葉、アメリカ南北戦争

    (American Civil War、1861年~1865年)に由来しているそうです。


    南北戦争といえば、

    奴隷制度の撤廃をかかげるアメリカ合衆国軍(北軍)と

    奴隷制度の維持を要求する連合国軍(南軍)がぶつかり合った戦争。


    当時、アメリカ合衆国に対して蜂起した側である南軍の兵士たちは

    「Rebel」と呼ばれていました。

    彼らが進軍するときに上げていた雄叫びが、

    「rebel yell」というわけです。


  ┌──────────────────────────────┐
  │タイトル仙人:おっとここはタイトル仙人(?百歳)の出番か。 │
  └──────┐アメリカ南北戦争といえば19世紀の戦争やけど、 │
         │その退役軍人らが映っている下記動画をチェック。│
         │みなさんご自慢の雄叫び(rebel yells )を   │
         │披露してくれてるで(特に2分目あたりから)! │
      ┌──┘  └→ https://youtu.be/s6jSqt39vFM     │
      │※米国議会図書館(Library of Congress )蔵の映像より│
      └──────────────────────────┘


    学校の先生には「idle」と呼ばれながらも歴史(しかもアメリカの。

    ビリーさんはイギリス人です)の知識はばっちりのビリーさん。

    さらに、『反逆のアイドル』ではあるものの、曲の中で雄叫びを

    上げているのはビリーさんではなくワン・ナイト・スタンドの女性

    だという、なかなかこんぐらがる設定もあります。



【ひとこと】

    「Cheesy Eighties(ダサい・・・でも愛すべき80年代)」

    の真骨頂ともいえる作品です。

    たしかにくせになりそうな雰囲気があります。

                               (加藤)


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



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★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

発行周期 毎週日曜夕方
マガジンID 0000138615
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