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日刊タイトル英語 第773号 ユリシーズ~文学→同名ロック曲で発音マスター!

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☆/★/     《読んだフリ特集~第3位》    \★\☆
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         こんにちは、福光潤です♪

         ようやく復活、この特集!

         暑さ倍増、文学タイトル!

         同名ロック曲も熱いです!


              ▼


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日刊タイトル英語        2010/08/02(月)第773号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
       《読んだフリ特集~第3位》
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【邦題】ユリシーズ



【英題】Ulysses



【意味】

    [Ulysses]
     ↓
     ユリシーズ(=英雄オデュッセウス)

  ⇒ ユリシーズ(そのまんまの意味)



【作品】

    1922年/アイルランド/本/
     小説、モダニズム、意識の流れ、ダブリン、パロディー
    著者:ジェイムズ・ジョイス(James Joyce)

    連載:1918年~1920年、アメリカ
    出版:1922年、フランス

    和訳:1931年~1933年
    翻訳者:伊藤整、永松定、辻野久憲(邦題:ユリシイズ)

    イギリスで最も読んだフリをされた本ランキング第3位
     ~2009年3月発表
        by 世界本の日(World Book Day)主催団体


   ●上記小説の映画化 
    1967年/イギリス/映画/ヒューマン
    監督・脚本:ジョセフ・ストリック(Joseph Strick)
    原作:ジェイムズ・ジョイス(James Joyce)
    音楽:スタンリー・マイヤーズ(Stanley Myers)
    出演:バーバラ・ジェフォード(Barbara Jefford)
       ミロ・オーシャ(Milo O'Shea)
       モーリス・ローヴ(Maurice Roeves)
    アカデミー賞脚色賞ノミネート!


   ●上記小説にインスパイアされた楽曲 
    2009年/スコットランド/音楽/ダンス・ロック、ポスト・パンク
    作詞・作曲:アレックス・カプラノス(Alex Kapranos)
          ニック・マッカーシー(Nick McCarthy)
    演奏:フランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand)

    3rdアルバム『トゥナイト(Tonight: Franz Ferdinand)』
    (2009年)からの1stシングル曲
    全英チャート最高第20位!


  ★ 動画+ライヴ動画を見る?
     └→ https://title-eigo.com/Database/Ulysses#WatchIt



【コラム】

  ⇒ 本作品は、ホメロスの『オデュッセイア(Odyssey)』

    (紀元前8~6世紀頃、ギリシア)のパロディです。


    その主人公名「オデュッセウス(Odysseus)」を

    ラテン語読みすると、「Ulysseus(ウリュッセウス)」、

    それを英語化すると、「Ulysses(ユリシーズ)」です。
               ~~~~~~~ ~~~~~~~~~~


  ⇒ 中世の日本で、このギリシア神話が翻案されたと思しき

    説話『百合若大臣』の題名も「ユリ」を含んでいますね。
       ^^^^         ^^^^

    日仏合作アニメ『宇宙伝説ユリシーズ31』(1981年)は、
                ~~~~~~~~~~
    英題が『Ulysses 31』、仏題が『Ulysse 31』でした。
        ~~~~~~~         ↓
               http://youtu.be/OjgrX2xtpFg



  ⇒ 英語の読みも「ユリシーズ」っぽいのですが、

    アクセント位置が「リ」に来ているので注意。

                       ▼
    「Ulysses」の発音・アクセントは「ゆーリすぃーず」。
     ~~~~~~~

    スコットランド出身バンドのフランツ・フェルディナンドに、

    ジョイス作品名からインスパイアされた同名タイトル曲あり。

    サビをいっしょに歌うことで、この発音がマスターできます!


    下記PVの1分13秒目「Ulysses」をよく聞いてみてください。
      │        ~~~~~~~
      └→ http://youtu.be/31sZ9xZr_Ew

         リ
        / \
       ゆ   すぃ
            \
             ーず

    のように、「-ly-」の音を頂点として上昇・下降しています。


    また、ハーヴェイ・カイテル主演映画『ユリシーズの瞳』

    (1995年、仏・伊・ギリシャ)の英題は『Ulysses' Gaze』。
                       ~~~~~~~
    下記予告編の12秒目で「Ulysses」の発音をご確認ください。
      │        ~~~~~~~
      └→ http://youtu.be/DaUEulIEBV8



  ⇒ 『ユリシーズ』の中で、オデュッセウスに相当する主人公は、

    新聞社勤務の中年男、レオポルド・ブルーム(Leopold Bloom)。

    勇者「ユリシーズ」とはかけはなれた名前でビックリですね。


    パロディー元の『オデュッセイア』では10年にわたった物語を、

    1904年6月16日にダブリンで起こった物語としてギュッと凝縮。


    なので、毎年、世界中のジョイス・ファンが、6月16日を、

    「ブルームズデイ(Bloomsday)」として祝っています。


    「ユリシーズデイ(Ulyssesday)」だったら、

    さぞかし発音しにくかったでしょうね。



  ⇒ ちなみに、「Ulysses」=「50ドル紙幣」の意味もあるそうです。

    米第18代大統領ユリシーズ・グラントの肖像が描かれているから。
                        ↓
                    http://bit.ly/9obOix


    スラングらしいですが、ボクはあまり聞いたことがありません…。


    「100ドル紙幣」=「Benjamin (Franklin)」なら聞いた記憶あり。


    例: Do you have change for a Benjamin?

      (100ドル札でお釣りある?)


    日本で「1万円札」を「諭吉」と言ったりするのと同じですね。



【ひとこと】

    『ユリシーズ』は、まさに読んだフリ・知ったフリの1冊!

    オデュッセウスの英語名という生半可な知識があったので、

    てっきり神話だと思っていたのですが、全然ちがいました。

    おもわず英文科テキスト『イギリス文学史』をひもといて、

    ちょっと読みふけってしまいました。今読むと面白い(^^;)。

     『ユリシーズ』自体も読みたくなってきた、、、

      無料で全文読めるし、、、 http://bit.ly/cFD8MC

       いつか、きっと、死ぬまでに読む、、、と思う(笑)。


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪

    事実やご意見を付け加えたい場合は、コメントを残してね



【次号予告】

    それでは、“読んだフリ本”の第2位!

    (フクミツも読んだフリをしたことあり

     →ヘップバーンの映画は見たことあり)


    > War and Peace - Leo Tolstoy


    かなり直訳の邦題ですが、わかりますか?

    わかったフリをして、次号をお楽しみに!



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