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日刊タイトル英語 第759号 羊たちの沈黙

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  こんにちは! タイトル英語イストの福光でっす♪

  我が家のオカメインコたちは、20時に就寝、沈黙…



            シ~ン…



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
日刊タイトル英語        2010/06/03(木)第759号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
     実は黙っちゃいない羊…いや子羊たち!?
………………………………………………………………………


【邦題】羊たちの沈黙



【英題】The Silence of the Lambs



【発音】
      ▼        ▼
    £ぁサいれんすv£ぁレァんむず

    (▼を強く、小文字・平仮名は適当に読む)
    (「£ぁ」は、舌が上の歯の裏1mm上空で、「ざ」と「だ」の間)
    (「v」は、上の前歯を下唇の内側に当てて、震わせながら「ヴ」)

  ★ 福光の発音+ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ https://title-eigo.com/Database/TheSilenceOfTheLambs#Hatsuon

  ★ ポッドキャスト版(音声ブログ)は、こちら!
     └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/



【意味】

    [The Silence of] [the Lambs]
     ↓        ↓
     ~の沈黙     特定の子羊たち
     ~が黙ること  (夢にでてくる)子羊たち

  ⇒ あの子羊たちの沈黙

  ⇒ いつも夢で騒いでいる子羊たちが黙ること



【作品】

    1988年/アメリカ/本/
     小説、犯罪、サスペンス、サイコミステリー、ホラー
    ハンニバル・レクター博士シリーズ2作目
    著者:トマス・ハリス(Thomas Harris)
    翻訳者:菊池光
    ブラム・ストーカー賞(Bram Stoker Award)受賞!
    ※1作目は『レッド・ドラゴン』(1981年)

    1991年/アメリカ/映画/
     犯罪、サスペンス、サイコミステリー、ホラー
    ハンニバル・レクター博士シリーズ1作目
    監督:ジョナサン・デミ(Jonathan Demme)
    原作:トマス・ハリス
    出演:ジョディ・フォスター(Jodie Foster)
       アンソニー・ホプキンス(Anthony Hopkins)
       スコット・グレン(Scott Glenn)
    アカデミー賞7部門ノミネート、5部門受賞!
     (作品賞+主演男優+主演女優+監督賞+脚色賞)

    あらすじ:FBI訓練生クラリスは、レクター博士と、
     猟奇事件のプロファイリング捜査で手を組む。
     レクター博士は元精神科医だが殺人鬼でもある。
     2人を中心に緊迫した心理劇が繰り広げられる!

  ★ 予告編動画を見る?
     └→ https://title-eigo.com/Database/TheSilenceOfTheLambs#WatchIt



【コラム】

  ⇒ 「羊」=「sheep(シープ)」がメジャーですが、

    羊の肉といえば、「ラム肉」を思いつくでしょう。


    では、羊の仲間について、単語をまとめてみます。


  ┌――――――――――――――――――――――――――――――┐
  │         羊 = sheep(シープ)           │
  │ ┌――――――――――――┬―――――――――――――┐ │
  │ │オスの羊 = ram(ラム) │             │ │
  │ │            │羊の肉 = mutton(マトン)│ │
  │ │メスの羊 = ewe(ユー) │             │ │
  │ ├――――――――――――┼―――――――――――――┤ │
  │ │  子羊 = lamb(ラム)│子羊の肉 = lamb(ラム) │ │
  │ └――――――――――――┴―――――――――――――┘ │
  └――――――――――――――――――――――――――――――┘


    なんと!

    ラムには大人と子供の2種類あったんですね!

    しかも、みんなのニガテな「L/R」の発音!


    あと気になるのが「lamb」の末尾「-b」です。

    いくらお尻についてるからといって、

    「ブッ」って読まないでね!(笑)


    発音しない「Silent B」なのです。


    他の例では「comb(コうむ;櫛)」。

    ※昆布ではありません。(^◇^)



  ⇒ では、「lamb」に注目!


  [1] 「the Lamb of God」=「神の子羊」

    すなわち、イエス・キリストのこと。

    まず、この聖書的な意味があります。


  [2] 「lamb」は生け贄に捧げられる動物。

    このことも聖書に出てくるようです。


  [3] 「おとなしい、無邪気な人」という意味もあります。

    そこから、「被害者」という意味に派生しています。


  [4] さらに、「lambskin(ラムスキン)」も連想します。

    生後2か月までの子羊のなめし革のことだそうです。


    こんな「lamb」の意味合いをつかんでおくと、

    小説も映画も、理解が深まりますよ!



  ⇒ 主人公クラリスが傷ついた幼少期を回想するときに、

    子羊が出てきて、「メェーメェー」という鳴きます。

    そう、作品中では、沈黙(silence)していません!


    羊の鳴き声は、英語で「baa baa (バーバー)」です。

    捜査中でも、クラリスの頭の中では、子羊が、baa baa バーバー baa b
    aa バーバー baa baa バーバー baa baa バーバー baa baa バーバー b
    aa baa バーバー baa baa バーバー baa baa バーバー baa baa バーバ
    ー baa baa バーバー baa baa バーバー baa baa バーバー baa baa バ
    ーバー baa baa バーバー baa baa バーバー baa baa バーバー baa ba
    a バーバー baa baa バーバー baa baa バーバー baa baa バーバー ba
    a baa バーバー baa baa バーバー baa baa バーバー baa baa バーバ
    ー baa baa バーバー baa baa バーバー baa baa バーバー baa baa バ
    ーバー baa baa バーバー baa baa と悲鳴をあげているんです!


    実は黙っちゃいない子羊たち(lambs)が、

    クラリスとレクター博士との重要な接点!


    はたして、羊たちに沈黙は訪れるのか!?

    ラストで、博士がクラリスに尋ねます。


   > Well, Clarice, have the lambs stopped screaming...?

    やあ、クラリス、あの子羊たちの悲鳴はもうやんだかい?



【ひとこと】

    今日のお題は、以前、英語のまぐまぐ!で連載していた、

    ツタ哉くんシリーズ第1話としてピックアップしたもの:

       http://english.mag2.com/tty/060428.html

    を書き直したものです。なつかしい~!\(o⌒∇⌒o)/


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



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★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

発行周期 毎週日曜夕方
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