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日刊タイトル英語 第668号 ショーシャンクの空に

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はじめましてのみなさん、Welcomeです!

ご愛読・ご愛聴のみなさん、Thanksです!

こんな季節なのに "楽天 アンパンマン 浮き輪"

というキーワードでググってしまった福光です。

では、本日の『日刊タイトル英語』、スタート!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
日刊タイトル英語        2008/01/22(火)第668号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
     どうしようもない罪…どうしようか?
………………………………………………………………………

【邦題】ショーシャンクの空に


【英題】The Shawshank Redemption


【発音】
       ▼  ▽     ▼
    £ぁショーシェんくrぃデんぷしゅん

    (▼を1番強く、▽を2番目に強く、小文字・平仮名は適当に読む)
    (「£ぁ」は、舌が上の歯の裏1mm上空で、「ざ」と「だ」の間)
    (「rぃ」は、舌を上あごに付けずに、「ぅり」)

  ★ 福光の発音+ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ https://title-eigo.com/Database/TheShawshankRedemption#Hatsuon

  ★ ポッドキャスト版(音声ブログ)は、こちら!
     └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/


【意味】

    [The]    [Shawshank]   [Redemption]
     ↓      ↓        ↓
     ある出来事  ショーシャンク  罪のつぐない(あがない)=贖罪
           (刑務所の名前)

  ⇒ ショーシャンクでの、罪のあがない

  ⇒ ショーシャンク刑務所で、罪があがなわれた話


【作品】

    1994年/アメリカ/映画/ヒューマン、刑務所、無実、脱獄
    監督・脚本:フランク・ダラボン(Frank Darabont)
    原作:スティーヴン・キング(Stephen King)
      (1982年;原題『Rita Hayworth and Shawshank Redemption』;
           邦題『刑務所のリタ・ヘイワース』)
    音楽:トーマス・ニューマン(Thomas Newman)
    出演:ティム・ロビンス(Tim Robbins)
       モーガン・フリーマン(Morgan Freeman)
       ボブ・ガントン(Bob Gunton)
       ウィリアム・サドラー(William Sadler)
       クランシー・ブラウン(Clancy Brown)
       ギル・ベローズ(Gil Bellows)
    アカデミー賞7部門ノミネート!
    日本アカデミー賞外国作品賞受賞!


【コラム】

  ⇒ 無実の罪で投獄された、ある銀行のお偉いさんが、

    「希望」を持ち続け、自分の腕で、周囲を感化し、

    ショーシャンク刑務所の囚人たちを救い、

    自らを解放する、脱獄ストーリー!


  ⇒ 「redemption」の基本的な意味は、

    「贖罪(しょくざい)」。


    訓読みすれば、

    罪を贖う(つみをあがなう)こと。


    やさしくいうと、

    罪をつぐなうこと。


    どうやって?

    1)よいことをする

    2)財物を差しだす


  ⇒ 実はコレ、キリスト教的な意味で、

    個人の力では、どうしようもない、

    “人類の罪”をあがなう贖罪です。


    キリスト教の教義によると、こんな感じ:


    紀元前の人類は、生贄(いけにえ)を捧げて、

    大いなる自然に対するおそれを、静めていた。


    そこで、無駄な血を流す習慣を断ち切ろうと、

    救世主イエス・キリストは、立ち上がった~!


    借金(原罪)を抱える、未来の人々のために、

    自ら、生贄(十字架はりつけ)になることで、

    借金返済の代行(贖罪)をしてくれたのだ~!


  ⇒ なんで借金のたとえを出したかというと、

    金融用語としての「redemption」もあるから。

    その訳語は「償還」。


    抵当や債券などの弁済のことで、

    簡単な英単語でいえば、

        └→ 「refund(リファンド;払い戻す)」。


    でも、「refund」には、罪つぐないの意味はゼロ。

    一方、映画『つぐない』の原題『Atonement』だと、

    罪つぐないはできても、金融用語じゃないのです。


    そんなワケで、銀行家である主人公アンディには、

    「redemption」がピッタリじゃん! というワケ。


    ほかにも、ストーリーに関係する意味を含むので、

    まとめておきましょう↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓。


   ★「redemption」=1)贖罪〔キリスト教用語〕

            2)償還〔金融用語〕

            3)約束を履行(果たす)こと

            4)身代金を払って救出すること


  ⇒ ちなみに、スティーヴン・キング原作小説の題名は、

    『刑務所のリタ・ヘイワース』(1982年)となっており、

    原題は『Rita Hayworth and Shawshank Redemption』で、

    小説も映画も、「redemption」の訳が避けられています。


    1940年代のセックス・シンボル女優「リタ・ヘイワース」は、

    1994年の映画化の際に、タイトルから削られてしまいました。

    彼女のポスターがキーアイテムになるのは原作どおりですが、

    ヘイワースをリアルタイムで知る人が減ったからでしょうか?


    という疑問を、以前、ツタ哉コーナー予告編で書いたときに、

    読者の“じぞう”さんより、詳細なご回答をいただきました!


   > 特典映像つきのDVDをお持ちでしたら、
   > 特典映像(ディレクターズコメント)をぜひ見てください。
   > 答えがあります。
   > 実は出演者のオーディションをしたときには
   > 「ヘイワース」をタイトルに入れたままで
   > オーディションの募集をしたらしいのですが、
   > 「脚本を読みましたが、すばらしい脚本ですよね。
   > うちの女優を出演させて下さい。
   > ヘイワースのイメージにぴったりです」
   > という女優の所属事務所の方が
   > 売り込みに来たりしたそうです。(^^;)
   > そこで「このままのタイトルでは、
   > 映画の主人公がヘイワースだと誤解をしたまま
   > 映画を見に来る人がたくさん出てきてしまいそうだ」
   > ということでタイトルからヘイワースを外したそうです。


    じぞうさん、ありがとうございました!

    DVDの特典映像は、トリビアの宝庫!^^


  ⇒ おっと、今日も、長々と書いてしまいました!

    最後に、ステキな映画の宣伝コピーをどうそ!

    §引用

     Fear can hold you prisoner.
     Hope can set you free.

     恐れを抱けば、囚われのまま。
     希望を抱けば、自由になれる。 (自由訳:福光潤)


【ひとこと】

    前号で、

    「Atonement」という単語を見たことがあるか?

    という英単語の捜索願い(笑)を出しましたが、

    「見たことない」という証言があいつぎました。^^;

    ということで、めったに使われない単語である、

    という結論が導けそうですが……早計かもデス。


    今回の「redemption」を加え、

    ひきつづき、目撃情報を求ム!

      <メール返信ボタン>

    をクリックして、「atonement」と「redemption」のどちらを、

    どこで見たのか、教えてくださいね。(うろおぼえも大歓迎!)


    「redemption」なんてむずかしい単語は、覚える必要があるの?

    という疑問に対しては、それがどの場面で使われる単語なのか、

    という情報を把握しておかないと、答えが出せませんからね。 


    ちなみに…、

    拙著『[[Profiles/HonyakushaWaUsoOTsuku | 翻訳者はウソをつく!]]』の、

    『Chapter3 翻訳タイトルはムチャクチャなウソをつく』にて、

    『ショーシャンクの空に』のタイトル翻訳について書いています。


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪


    それでは、おやすみなさい。。。zZZ



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語学・資格>英語>初心者向け

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発行周期 毎週日曜夕方
マガジンID 0000138615
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