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日刊タイトル英語 第626号 ことりをすきになった山

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日刊タイトル英語         2006/08/23-25 第626号
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      “影武者「that」”の任務とは?!
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【邦題】ことりをすきになった山


【英題】The Mountain That Loved a Bird


【発音】
      ▼          ▼  ▼
    £ぁマうん(とぅ)ん£ぇっラvだブr-どぅ

    (▼を強く、小文字・平仮名は適当に読む)
    (「£ぁ」は、舌が上の歯の裏1mm上空で、「ざ」と「だ」の間)
    (「£ぇ」は、舌が上の歯の裏1mm上空で、「ぜ」と「で」の間)
    (「v」は、上の前歯を下唇の内側に当てて、震わせながら「ヴ」)
    (「r」は舌を巻く)

  ★ 福光の発音+ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ https://title-eigo.com/Database/TheMountainThatLovedABird#Hatsuon

  ★ ポッドキャスト版(音声ブログ)は、こちら!
     └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/


【意味】

    [The]  [Mountain] [That]    [Loved] [a]  [Bird]
     ↓    ↓     ↓      ↓    ↓  ↓
     特定の  山    (その山は~) 愛した  或る 鳥

  ⇒ ある鳥を愛した山(の物語)


【作品】

    1985年/アメリカ/本/絵本、愛、自然、幸せ
    絵:エリック・カール(Eric Carle)
    文:アリス・マクレーラン(Alice McLerran)

    日本語版:1987年
    訳:ゆあさふみえ

  ★ 立ち読みリンク:『The Mountain That Loved a Bird』(洋書)
    https://amzn.to/2O04Hto
     └→ 「なか見!検索」と書かれた画像をクリック!


【コラム】

  ⇒ 人類学者(anthropologist)マクレーランの処女作。

    岩肌だらけで、生命も水すらもない、ある山の物語。

    ジョイという小鳥を好きになったことがきっかけで、

    悠久の時をへて、緑あふれる山に、華麗なる変化を!

    エリック・カールが、山の成長を描ききっています!


  ⇒ さて。

    “怪単百面相「that」”には、いろんな意味と役割があります。

    今回は、特に重要な任務を帯びた“影武者の「that」”の登場!

    まず、「that」が姿を消しても、意味が通じることに注目!


      The mountain loved a bird

      その山は、ある鳥を愛した。


    しかし、タイトルっぽく「ある鳥を愛した山」と、

    「山」をメインにしたいので、こう書いてみます。


      The mountain (The mountain loved a bird)

      ザ・山!(その山は、ある鳥を愛していたんです)


    英語でカッコ(括弧)をつけるのは、カッコが悪いので、

    英語の世界の「影武者」が、カッコの役割を果たします。


      The mountain (the mountain loved a bird)
             │  │
             ├――┘
             ↓
      The mountain that loved a bird
             ^^^^

    影武者「that」は、前の「The mountain」をメインにたてる一方、

    後ろに従う文に対して「The mountain」の身代わりをつとめます。


    実は、何モノの身代わりになるかで、

    任務を遂行する影武者の種類が、あらかじめ決まっています。


      人の身代わり ⇒ 影武者「who」

      物の身代わり ⇒ 影武者「which」


    一方、影武者「that」は、両方の身代わりを果たします。

    この絵本では、ふつう「物」としてみなされる「山」が、

    「人」のように、鳥に話しかけ、好きになっちゃいます。

    だから、


      The Mountain Who Loved a Bird
             ^^^
      The Mountain Which Loved a Bird
             ^^^^^

    をミックスして、


      The Mountain That Loved a Bird
             ^^^^

    となりました。


  ⇒ まとめ:

    人か物の後ろに、影武者「that」「who」「which」が見えたら、

    そこから後ろが、カッコ付きのサブ情報だと思って解釈しよう!


      The Mountain (That Loved a Bird)
             ^^^^
      特定の山の絵本か、これは!

      (その山が、ある鳥を好きになるって物語だな!)


【ひとこと】

    たった1羽の鳥を好きになることで、

    落胆しながらも、幸せな姿に変化していく山の様子は、

    たった1人の誰かを好きになることで、

    落胆しながらも、幸せな姿に変化していく人間とオーバーラップ。

    対象年齢は4~8歳ですが、好きな方への贈り物にもピッタリ!


    鳥を飼っている方にも、鳥にもオススメですよ!

    Here's a photo of my birds that love to read this book!

    (この本を読むのが好きな、私の飼い鳥たちの写真です!)

    ヒラメキ例文のコーナーをご覧ください

    撮影モデルは、オカメインコのメカオとピクオ!



【次号予告】

    1週間、お疲れさまでした!

    次号は、今週の復習ですよ!



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語学・資格>英語>初心者向け

★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

発行周期 毎週日曜夕方
マガジンID 0000138615
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