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日刊タイトル英語 第375号 真夏の夜の夢 <再>

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日刊タイトル英語        2005/09/29(木)第375号
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    特集 《Quantum Leap★The Experience》
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※本特集については、第371号と第372号の【ひとこと】参照


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 05    さぁ、バックナンバーにリープしよう!   05
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日刊タイトル英語        2005/06/11(土)第265号
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【邦題】真夏の夜の夢/夏の夜の夢/夏至祭の夜の夢


【英題】A Midsummer Night's Dream

     V V  V     V   (←V強く)
【発音】あミっサむrナいつどぅRィーむ

    (「r」は舌を巻く)
    (「Rィ」は、舌を上あごに付けずに、「ゥリ」)

  ★ 福光の発音と、ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0506.html#265


【意味】[A]  [Midsummer]  [Night]   ['s]  [Dream]
     ↓   ↓       ↓      ↓   ↓
     或る  夏至(の頃)  (前)夜   ~の  夢

  ⇒ ある、夏至の、前夜の、夢

  ⇒ ある、夏至祭の前夜祭に見た、夢(のような話)


【作品】1595年/イギリス/戯曲(play)/恋愛喜劇(romanic comedy)
    ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)著

  ★ 今日のタイトル作品に関する情報は…
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0506.html#265

  ★ 無料で、原書が全文読めます!(シェイクスピアの肖像画もあり!)
     └→ http://www.online-literature.com/shakespeare/midsummer/


【知識】

  ⇒ 当メルマガの紹介文には、去年から、この文が入っています。


   > え? シェイクスピアの『真夏の夜の夢』は、真夏じゃない?


    まだ、それにお答えしてなかったんですよね、ゴメンなさい。

    実は、「midsummer」は、「真夏」じゃなく、「夏至」です!

    そう、翻訳界では、「有名な誤訳」なんです!


    では、その誤訳を日本に広めてしまった張本人は、誰なのか?

    はい、かの有名な、坪内逍遥さん!

    明治中期に、現早稲田大学で教鞭をとり、「小説」を提唱し、

    教え子の二葉亭四迷に、写実主義のバトンを渡す近代文学者。


    今日のタイトルの「名誤訳」も、「味」になる大御所ですが、

    「Shakespeare」の訳は、1928年の完訳全集では「沙翁」と、

    1933年の現代語訳全集では「シェークスピヤ」という、表記。

    個人的には、「沙翁」が気に入っています!

    「さおう」、または、「しゃおう」と読み、

    当て字の「沙比阿」を、短縮したものです!


  ⇒ 作品自体が、6月後半のある日の出来事だと気づいて、

    新潮文庫版をはじめ、『夏の夜の夢』という訳が定着。


    『シェイクスピア物語』(チャールズ・ラム著、野上弥生子訳、

    岩波少年文庫)では、『夏至祭の夜の夢』という素晴らしい訳!


  ⇒ 今年の夏至は、6月21日です。

    是非、このネタを、誰かに教えてあげよう!

    1ヶ月もすれば全国に広がり、自分にネタが戻ってきますよ。


  ⇒ 戻りネタには、さらに、下記の詳細ネタを追加してあげよう!


    欧米の6月24日(June 24)は、聖ヨハネ祭(St John's Day)、

    または、夏至祭(Midsummer Day / Midsummer's Day)です。


    1年の数え方がユリウス暦と、現在のグレゴリオ暦とで違い、

    そのおかげで、実際の夏至は、6月21日前後となっています。

    「夏至」の正確な天文用語は、「summer solstice」です。


    ヨーロッパの言い伝えでは、聖ヨハネ祭 or 夏至祭の前夜祭、

      Saint John's Eve / Saint John's Night
      Midsummer Eve / Midsummer Night

    は、妖精や魔女が、不思議なイタズラをする時期だとのこと。

    辞書に定義はないですが、上記「Night」は、たぶん「前夜」。

    0時から24時までの間に、夜が2回あるので、あやふやです。


  ⇒ 「有名な誤訳」と書きましたが、この「midsummer」は、

    「真夏」のことも指すので、ネイティブも、間違って、

    「真夏の夜の夢」だと解釈することがあると思います。


  ⇒ 最後に、同タイトルの、音楽作品を見てみましょう。

    『劇音楽「真夏の夜の夢」Op.61』(1842年)作曲:メンデルスゾーン
     ├→ 序曲は、なんと、17歳のとき(1826年)の作品なんです!
     └→ また、『結婚行進曲』は、この組曲の中に入っています!
        パパパパ~ン♪ で始まる曲ですね!

    『真夏の夜の夢』(1993年) 作詞・作曲:松任谷由実
     ├→ ドラマ『誰にも言えない』の主題歌で、真夏の語彙が満載!
     └→ 「アモーレ・アモーレ♪」と、カラオケで歌ってた記憶が!


【ひとこと】

    予告クイズの正解者が出ました → チェシャ猫さん!

   > A Midsummer Night's Dreamだと思います。

     はい、その通り! おめでとうございます!

   > このあいだのハンプティダンプティ面白かったです。
   > ハングル読めなかったけど。

    ハングル学習者にもオススメなページですね!(→第262号参照)

   > 真夏の夜の夢はクラシックバレエを観たんですけど、
   > 次号ではバレエの話も出てくるかなぁ。

    はい、出ませんでした(笑)。
    バレエもあるなんて、知らなかったっす!

    また、お便りお待ちしています、チェシャ猫さん!


【リープ後のひとこと】

    予告クイズ初代チャンピオンは、チェシャ猫さん!

    いつも、正答+感想メールをいただき、感謝です!

    とても博学で、聡明な猫さんでいらっしゃいます!


【次号予告】

    明日は、絆+ネクタイへ、リープ!


…詳しくは専用ページをお読みください♪



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★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

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