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日刊タイトル英語 第48号 何かが道をやってくる

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日刊タイトル英語        2004/10/30(土)第48号
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当メルマガを、毎日ご覧いただき、ありがとうございます!

バスや電車で立っていて、軽くブレーキを踏まれたら、
カクン! となり、瞬時に「おっと!」と、よろけますね!
本誌は、「おっと!」なときに、握れる「つり革」です!
これで、英語のバランス感覚を、つかみましょう!

今週の《ハロウィーン特集》を締めくくるのは、
SFの抒情詩人、レイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)です!

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【邦題】何かが道をやってくる


【英題】Something Wicked This Way Comes


【発音】サんふぃんウィきっ ディすウェいカん(むず)
    ^     ^    ^  ^  ^
  ⇒ 「^」付きカタカナは強く、
    ひらがなは適当に読もう!

  ⇒ 発音を聴くには、下記ページをご覧ください。
    http://eigo.jf-world.com/links_0410.html#48


【意味】[Something] [Wicked] [This Way]  [Comes]
     ↓      ↓    ↓      ↓
     何か     邪悪な  こちらの方へ 来る

  ⇒ 邪悪な何かが、こちらの方へ、来る

  ⇒ 何か、邪悪なものが、こちらの方へ、向かって来る!

  ⇒ カーニバルが来てから、なんだか不思議なことが起こっている!
    こちらの方へ、忍び寄ってくる、邪悪な存在に、
    親子の愛情と、友情で、立ち向かう、幻想冒険ドラマ!


【作品】

    レイ・ブラッドベリ著(1962年)
    ディズニーが映画化(1983年)

  ⇒ 本日のタイトル商品(アマゾンストア)
    http://tinyurl.com/6dowv

  ⇒ その他、関連情報は、下記ページを、ご覧ください!
    (本文4ページ分の試読、映画化作品の紹介など)
    http://eigo.jf-world.com/links_0410.html#48


【知識】

    「Something wicked this way comes.」は、少し変だと感じますか?
    「Something wicked comes this way.」と、本来は、書くのです。

  ⇒ 語順を入れ替えると、言葉のリズムが変わって新鮮味を出せます!
    同時に、本来の意味のリズムが崩れ、意外な展開が期待できます!

  ⇒ 「何か」(なに?)→
    「邪悪な」(こわっ!)→
    「こちらへ」(え、こっちに? どうしたん?)→
    「来るのだ~!」(うわっ! こっちに来るん? 逃げろ~!)

  ⇒ よく見ると、日本語と同じような語順なので、説得力ありませんね!
    ならば、本来の英語の語順だと、どうなるか、ご覧ください。

  ⇒ 「何か」(なに?)→
    「邪悪な」(こわっ!)→
    「来る」(あ、そう、来るんやね)→
    「こちらへ~!」(うん、こっちやんね、はいはい!)

  ⇒ 極端かもしれませんが、英語の感覚だと、こんなんもんでしょう!
    ふだんから慣れている語順であれば、次に何が来るのかを、
    大雑把に予測でき、安心して読めます。
    が、普通の語順を崩された日には、不安で不安でたまりません!

  ⇒ ちなみに、「something wicked」は、普通の語順です!

  ⇒ 邦題中の「道」は、幻想的な小説の雰囲気を、よく表していますが、
    「this way」のまとまりで、「こちらの方向へ」という意味です!
    目に見える方向だけでなく、「こんなふうに」の意味もあります!

  ⇒ Step this way, please! (こちらへどうぞ!)
    Write this way! (こんなふうに書いてみて!)



【編集後記】

    ブラッドベリといえば、『ハロウィーンがやってきた』
    ("The Halloween Tree")が、今週の特集にピッタリですが、
    万聖節前夜(すなわち、ハロウィーン)に、物語が始まる、
    『何かが道をやってくる』は、英題が面白いので、選びました!

  ⇒ レイ・ブラッドベリは、O・ヘンリー賞など、多くの文学賞を受賞!
    彼は、SF(Science Fiction)作家にしては、科学のニオイがない!
    そのうえ、SFらしくない情感豊かな世界を、きれいに描いています!
    活字嫌いだったフクミツ少年に、活字が無限の想像力の源であると、
    教えてくれた作家でした!

  ⇒ ディズニーの実写映画は、暗い印象のみで、
    小説の良さを、表現しきれていませんでした。
    しかし、アカデミー賞俳優のJason Robardsは、怯えながらも、
    敢然と悪に立ち向かう、愛情豊かな父親を、
    見事に演じていますので、見て損はなかった記憶があります
    (10年以上も前ですが)。

  ⇒ ということで、《ハロウィーン特集》は、いかがだったでしょうか?
    日本でも、ハロウィーンを楽しむ人が、増えてきたようです!
    明日は、宗教的由来を気にせず、ワンポイント仮装ぐらいで、
    仲間を集めて、みんなでワイワイしてみては、いかが?


【予告】

    1週間、お疲れさまでした!
    明日は、今週の復習です!


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



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