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日刊タイトル英語 第921号 未来を花束にして

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日刊タイトル英語  2019/06/23 第921号
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【邦題】

未来を花束にして



【英題】

Suffragette



【意味】

婦人参政権論者



【作品】

2015年/イギリス/映画/歴史、人権

出演:キャリー・マリガン(Carey Mulligan)、ヘレナ・ボナム=カーター(Helena Bonham Carter)、ベン・ウィショー(Ben Wishaw)、メリル・ストリープ(Meryl Streep)



【メモ】

*洗濯婦のモード・ワッツ(Maud Watts)を主人公に、1910年代の婦人参政権獲得運動について描いた歴史映画。女性たちが参政権を求めて闘う様子を、彼女たちの家庭内での葛藤も含めてリアルに描写しています。


*タイトルに登場する「suffragette」の意味は、「20世紀初めに英米で参政権を求めた女性グループのメンバー」です。狭義ではWoman's Social and Political Union(婦人政治社会連合、WSPU)の会員を意味します。映画にはWSPUの創設者であるエメリン・パンクハースト(Emmeline Pankhurst)も登場しています。


*§台詞引用

Officer: I picked up a suffragette last week.
Maud: I'm not a suffragette.

警官:先週急進派を捕まえたよ。
モード:私は急進派ではないわ。
(加藤による試訳)


*suffragetteたちは、破壊行為など過激な手段をよく用いたことから「急進派」扱いされることが多かったようです。急進派ではない一般的な婦人参政権論者、および参政権拡張論者は「suffragist」と呼ばれます。


* suffragetteたちの活動の結果、イギリスでは1918年2月に30歳以上の一部の女性が投票権を獲得、1918年11月には21歳以上のすべての女性が被選挙権を得ました。ちなみに、日本語タイトルの『未来を花束にして』の「花束」は、suffragetteたちが団結の証として身につけたスミレの花束に由来すると思われます。



…詳しくは専用ページをお読みください♪



【ひとこと】

婦人参政権論者たちだって最初はそこまで暴力的ではなかったのですが、「言葉で訴えても聞き入れてもらえないから過激化したんだよなあ」と、もどかしい気分でした。自分が同じ環境にいたらどう行動しただろうかと、いやでも考えてしまいました。
ついでに気になったのが、世界で最初に女性参政権を認めたのが当時英国の植民地のニュージーランドという事実(1893年に達成。被参政権が認められたのは1919年)。「誰か、『ニュージーランドには婦人参政権あるんだけど』って言ったれ!!」とずっと思っていた106分間でした。

(加藤)



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