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日刊タイトル英語 第887号 ダイバージェント

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 こんにちは、タイトル英語イストの加藤です♪

 今回ご紹介するタイトル英語は映画『ダイバージェント』!

 映画での「divergent」のニュアンスや、

 よく似た言葉の意味についても掘り下げていきます。



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日刊タイトル英語        2017/10/22(日)第887号
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     とりあえずダイビングは関係ない?!
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【邦題】ダイバージェント



【英題】Divergent



【発音】
       ▼
    だいVゥrじゅんとぅ

    (▼を強く、平仮名は適当に読む)
    (「Vゥ」は上の前歯を下唇の内側に当てて、震わせながら「ヴ」)
    (「r」は舌を巻く)

  ★ 発音+例文を、音声でどうぞ!
     └→ https://title-eigo.com/Database/Divergent#Hatsuon



【意味】

    [Divergent]
     ↓
     分岐する、標準とは違う

  ⇒ 異端視される

  ⇒ 異端者 ※「divergent」は正確には形容詞



【作品】

    2014年/アメリカ/映画/ヤングアダルト、SF
    監督:ニール・バーガー(Neil Burger)
    原作:ヴェロニカ・ロス(Veronica Roth)
    出演:シャイリーン・ウッドリー(Shailene Woodley)、
       テオ・ジェームズ(Theo James)、
       ゾーイ・クラヴィッツ(Zoe Kravitz)、
       ジェイ・コートニー(Jai Courtney)、
       マギー・Q(Maggie Q)、
       ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)

  ★ 予告編動画を見る?
     └→ https://title-eigo.com/Database/Divergent#WatchIt
        ※1分2秒目等で英題が発音されます。



【コラム】

  ⇒ 世界大戦を経て文明が崩壊する中、唯一生き残ったという設定の

    シカゴを舞台とする映画、『ダイバージェント(Divergent)』。


    そこでは人々が16歳になるときに5つの派閥(faction)、

    「無欲(アブゲネーション、Abnegation)」

    「博学(エリュダイト、Erudite)」「平和(アミティ、Amity)」

    「勇敢(ドーントレス、Dauntless)」そして

    「高潔(キャンダー、Candor)」のどれかを選び、

    それぞれの派閥の中でとりあえず戦乱もなく生きていました。


    しかし、その中に何らかの形で属せない人は

    「異端者(ダイバージェント、Divergent)」

    と呼ばれ、恐れられたり迫害されたりしていました。


    「無欲」出身の主人公のトリスは「勇敢」として生きることを

    決意しましたが、派閥を選択する前に必ず受けなければならない

    性格診断では「異端者」として判定されました。


    診断を担当した係員がたまたま「異端者」に理解がある人だったので

    ひとまず難を逃れたものの、「勇敢」として訓練を受けながら

    日々を過ごすうちに世界を揺るがすような大きな問題に

    巻き込まれていく・・・というストーリーです。



  ⇒ 5つの派閥のどれにも当てはまらないから、「divergent(異端者)」。

    しかし、映画日本語字幕では「異端者」として

    名詞扱いになっているものの、

    「divergent」という言葉は実際には形容詞。


    意味にも、「分岐する」、「普通・標準とは異なる」、

    「発散の(数学用語)」など、さまざまものがあります。

    共通するのは「別れる」というニュアンスで、

    映画『Divergent』で採用されたのは

    「普通・標準とは異なる」でしょうか。


    ちなみに、「divergent」はその変化形も豊富です。

    動詞としては

    「diverge(分岐する、離れる、さまざまな、意見が分かれる)」

    が、名詞には

    「divergence、divergency(分岐、発散、拡散、逸脱、相違)」

    があります。


    さらに、「divergent」には似たような言葉もたくさん!

    形容詞「diverse」なら「異なる、雑多な」だし、

    名詞「diversity(相違、多様性)」もよく聞く言葉です。

    もっともっと掘り下げれば、

    動詞「divide(分ける、別れる、区別する)」も出てきます。


    もしかしたら、「div-」という頭の部分に

    なにかヒントがあるのかもしれませんね。

    「diver(水に潜るダイバー)」はまた違うのでしょうけれども……。



  ⇒ ところで、こんな舞台設定のある映画やお話などに触れると、

    自分ならどの派閥を選ぶだろうかを考えずにはいられませんね^^;

    私もさんざん迷ってみたのですが、

    「divergent」が良いなと落ち着きました。


    人は誰しもどこか分岐していたり普通とは違っていたりするもの。

    そこにきて5つの派閥のうちどれかを選択せよというのは

    無茶ぶりとしか思えません。

    ついでに言うと、厳しいトレーニングを課せられる

    「勇敢」にだけは絶対に入りたくないと思いました(笑)



【ひとこと】

    劇中にはトリスと恋仲になる「異端者」の鬼教官、フォーが登場。

    「カッコいい!」と人気でしたが、

    私はさらに鬼教官(しかも性格が極悪!)のエリック派です。

                               (加藤)


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



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★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

発行周期 毎週日曜夕方
マガジンID 0000138615
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