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こんにちは! タイトル英語イストの加藤です♪ 今回ご紹介するタイトル英語は、 イギリス政治史にも関係するちょっぴり深い表現です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥* 日刊タイトル英語 2016/05/01(日)第831号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥* 同志よ・・・! ……………………………………………………………………… 【邦題】古い鎖を断ち切って 【英題】Sister Suffragette 【発音】 ▼ ▽ ▼ スィすとぅrサfrぁジェっとぅ (▼を1番強く、▽を2番目に強く、小文字・平仮名は適当に読む) (「f」は、上の前歯を下唇の内側に当てて、「ふ」) (「rぁ」は、舌を上あごに付けずに、「ぅら」) ★ 発音+例文を、音声でどうぞ!└→ https://title-eigo.com/Database/SisterSuffragette#Hatsuon
★ ポッドキャスト版は、こちら! └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/ 【意味】 [Sister] [Suffragette] ↓ ↓ 姉妹、または 英国婦人参政権論者 女性の同志 ⇒ 婦人参政権論者の同志 【作品】 1964年/アメリカ/音楽/映画挿入歌、ミュージカル、ディズニー 作詞・作曲:ロバート・B・シャーマン(Robert B. Sherman)、 リチャード・M・シャーマン(Richard M. Sherman) 歌:グリニス・ジョンズ(Glynis Johns) 映画『メリー・ポピンズ(Mary Poppins)』(1964年)の挿入歌 ★ 歌われているシーンの動画を見る?└→ https://title-eigo.com/Database/SisterSuffragette#WatchIt
※10秒目や1分10秒目等で英題が発音されます。 【コラム】 ⇒ 「Sister Suffragette」について、詳しく解説してみましょう。 「sister」はご存じ、「姉・妹」つまり女性の兄弟のこと。 しかし、「sister」には ほかにも「本物の姉妹のように仲の良い女友達」、 あるいは「同じ夢や目標を胸に抱く女性」という意味もあります。 (さらに「修道女」という意味もありますよね^^) 英語圏では、友達や同じ夢を持つ女性同士で「sister」、 あるいは「sis(sisterをつづめた形)」 と呼び合うことはよくあるようです。 そして、「suffragette」。 こちらが意味するのは「婦人参政権論者」、 もっと詳しくいうと1920年代イギリスの婦人参政権論者。 そう、映画『Mary Poppins(メリー・ポピンズ)』の時代背景は1910年、 女性には選挙権など参政権のない時代でした。 ⇒ 映画ではバンクス姉弟のお母さんの ウィニフレッド・バンクス(Winifred Banks)が、 熱烈な女性参政権論者として登場。 毎日のように集会に参加しては首相の馬車に生卵をぶつけ、 帰宅すると女性料理長と家政婦と一緒に『Sister Suffragette』を歌います。 ♪歌詞引用 We're clearly soldiers in petticoats And dauntless crusaders for women's votes Though we adore men individually We agree that as a group they're rather stupid Cast off the shackles of yesterday Shoulder to shoulder in a fray Our daughters' daughters will adore us And they'll sing in grateful chorus Well done, Sister Suffragette 我らペチコートをまといし兵士、 女性参政権を目指しひるむことなき十字軍の士なり 男はそれぞれ愛すべきでも、 集まればただただ愚民にすぎぬ いざいざ過去の鎖をなぎはらい 肩を組み力を合わせて戦うのだ 我らが娘、その娘たちは我らを敬い、 あふれんばかりの誉れをこめて歌うはず 同志女性参政権論者の手柄、ここにあり (加藤によるちょっとものものしい試訳) 邦題の『古い鎖を断ち切って』は歌詞5行目の 「Cast off the shackles of yesterday (いざいざ過去の鎖をなぎはらい)」 に由来しているのかもしれません。 ⇒ さて、まとめると、女性参政権についての歌を、 女性と一緒に肩を組みつつ歌っているからこそ、 「Sister Suffragette」というタイトルが完成するということですね。 (実際には女性料理人も家政婦もドン引きしているわけですが^^;) まあ、イギリスもなんとか1928年に女性参政権を獲得したので、 現代では「Sister Suffragette!」と呼び合うことはないかも^^; ただ「sister」という呼びかけはまだまだ余裕で使えるので安心です^^ 【ひとこと】 この曲を歌っているグリニス・ジョンズ、 とっても可愛い声をしています。 (加藤)本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪
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