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日刊タイトル英語 第775号 1984年~年号の英語読み変遷

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 ☆/★/     《読んだフリ特集~第1位》    \★\☆
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 ★/ ┏━┫  ▼ タ イ ト ル 英 語 ▼  ┣━┓\★
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           おまたせいたしました。

           読んだフリ第1位です!

             い・く・わ・よ!
             ↓ ↓ ↓ ↓
             1・9・8・4!

            おー!(うぇる)

               ▽


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日刊タイトル英語        2010/09/03(金)第775号
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       《読んだフリ特集~第1位》
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【邦題】1984年

 別表記:一九八四年



【英題】Nineteen Eighty-Four

 別表記:1984


【発音】
    ▼   ▽   ▼    ▼
    ナいんティーんネいてぃFォーr

    (▼を1番強く、▽を2番目に強く、小文字・平仮名は適当に読む)
    (「Fォ」は、上の前歯を下唇の内側に当てて、「フォ」)
    (「r」は舌を巻く)

  ★ 福光の発音+ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ https://title-eigo.com/Database/NineteenEightyFour#Hatsuon

  ★ ポッドキャスト版(音声ブログ)は、こちら!
     └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/



【意味】

    [Nineteen] [Eighty-Four]
     ↓     ↓
     19    84

  ⇒ 1984年



【作品】

    1949年/イギリス/本/小説、SF、ディストピア
    著者:ジョージ・オーウェル
    翻訳者:吉田健一・龍口直太郎(1958年)、
        新庄哲夫(1968年)、高橋和久(2009年)

    イギリスで最も読んだフリをされた本ランキング第1位
     ~2009年3月発表
        by 世界本の日(World Book Day)主催団体

   ●上記小説の映画化→英題・邦題ともに『1984』
    1984年/イギリス/映画/SF、ヒューマン
    監督:マイケル・ラドフォード(Michael Radford)
    音楽:ドミニク・マルドウニー(Dominic Muldowney)
       ユーリズミックス(Eurythmics)
    出演:ジョン・ハート(John Hurt)
       リチャード・バートン(Richard Burton)
       スザンナ・ハミルトン(Suzanna Hamilton)

  ★ 映画の予告編動画+EurythmicsのPV動画+David Bowieのライヴ動画
     └→ https://title-eigo.com/Mag/Nikkan0775#WatchIt



【コラム】

  ⇒ 1984年といえば、フクミツは中学2年生でした。

    洋楽POPS全盛期。ヴァン・ヘイレンの『1984』もこの年。

    英語習得に燃える理由が、海の向こうにあった時代です。


    中学校の英語の授業では、年号の読み方を習いましたね。

    ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    ┃☆西暦年号は2桁ずつに分けて発音する        ┃
    ┃                                            ┃
    ┃ 1984 = 19(nineteen)+ 84(eighty-four)┃
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


    さて、時は流れて20世紀の最後の年!

    2000年は英語でなんていうでしょう?


    従来の法則をふまえた「twenty hundred」と、

    4桁で読む「two thousand」の2通りが登場しました。


    21世紀に突入し、2001年~2009年は、

    「two thousand one」~「two thousand nine」が標準でした。

    「two thousand oh~」や「two thousand and~」も聞きます。


    そして、今年は2010年!

    「two thousand (and) ten」や「twenty ten」と読まれています。


    このように、2000年以降の年号の読みは、揺れています。

    自分がよく耳にする英語メディアで、

    年号がどのように発音されているか、

    意識してみましょう!



  ⇒ 「イギリスで最も読んだフリをされた本ランキング」で

    堂々たる第1位に輝いたオーウェルの『1984年』は、

    東西冷戦時代にバカ売れしつづけた反ユートピアSF小説。


    作品中の造語や表現が、次々と英語の辞書に加わったので、

    英語圏の知識人の間で、読んだフリが続出したのでしょう。


    「Big Brother(偉大な兄弟、ビッグ・ブラザー)」は、

    全体主義国家「オセアニア」の独裁者として描かれます。

    これに由来して、今ではどの英語辞典にも、

    「Big Brother」=「独裁者」とあります。


    米ドラマ『24』のシーズン7では、たしかジャニスが

    ジャックのことを「Big Brother!」と小声で罵る場面が

    ありましたが、このように他の作品でもよく登場します。

    ふつうに「big brother」といえば「兄貴」ですけどね。


    また、「Newspeak(ニュースピーク、新語法)」は、

    思想犯罪防止のために国家が強制した人工言語です。


    『ランダムハウス英語辞典』は、「一見客観的に見えながら、

    実は世論操作のために国家権力が用いる言語表現」と定義し、

    その例として【「増税」(increased taxation)を「歳入の

    増大」(revenue enhancement)と呼ぶこと】を挙げています。


    あと、「B-B(=Big Brother)」率いる「党(the Party)」

    のスローガンにこのようなものがあります。


     「War Is Peace」=「戦争は平和である」


    面白いですね。イギリス人ウケしそうなフレーズです!(笑)



  ⇒ 最後に、『1984年』はイギリスの作品なので、

    イギリス発音を確認しておきましょう。
     → https://title-eigo.com/Database/NineteenEightyFour#WatchIt


    2番目のPV動画は、映画『1984』のサントラ盤より、

    ユーリズミックスの『Sexcrime (Nineteen Eighty-Four)』。

    52秒目など、サビの部分で聞けます。


    3番目のライヴ動画は、デヴィッド・ボウイの『1984』。

    37秒目など、サビの部分で聞けます。

    この曲を収録した『ダイアモンドの犬(Diamond Dogs)』

    (1974年)は、『Big Brother』という曲も収録していて、

    オーウェルの『1984』に由来するコンセプトアルバムです。


    米語では、「Eighty」の「-ty」が「D」の音になりますが、

    上記のように、英国出身ミュージシャンたちが発音すると、

    「-ty」が濁りのない「Tea」となり、優雅なお茶の時間に♪


    ちなみに、ユーリズミックスのアニー・レノックスと、

    ボウイを続けて見ると、雰囲気が似ていますね(笑)。


    さらにちなみに、「Eurythmics(ユーリズミックス)」は、

    日本語で「リトミック(リズム教育)」という意味ですよ。

    綴りは「eurythmics」と「eurhythmics」の2種類あります。



【ひとこと】

    村上春樹著『1Q84』にも触れたかったけど、

    こちらもやっぱり読んだフリ!(^^;)


    1年半にわたって《読んだフリ特集》をお届けしましたが、

    やっぱりちゃんと読もうよ! というメッセージで締めくくりますね。


    え? いつか読むって?

    じゃ、毎月5日(いつか)は読書デー!


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪

    事実やご意見を付け加えたい場合は、コメントを残してね



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★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

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