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日刊タイトル英語 第749号 失われた時を求めて

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 ☆/★/     《読んだフリ特集~第8位》    \★\☆
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      ゴメンナサイ、福光潤はひとりっこでした(笑)

     「日本の中で最も読んだフリをされた本第8位」

     というのも、「ウソっぱち(=8)」でしたが、

     コラムで紹介した英語表現は、正しいものです。

     あと、キャサリン! 最終回にしたらアカンて!

     てなワケで、昨日はエイプリルフール号につき、

     ひらにご容赦くださいませ。



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日刊タイトル英語        2009/04/02(木)第750号
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       《読んだフリ特集~第8位》
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【邦題】失われた時を求めて

 別名:失ひし時を索めて(1931年~1934年)

 別名:失はれし時を索めて(1934年~1935年)



【英題】Remembrance of Things Past

 別名:In Search of Lost Time(1992年の改訳版)



【意味】

    [Remembrance] [of]  [Things] [Past]
     ↓       ↓   ↓    ↓
     記憶      ~の  物事たち 過ぎ去った

  ⇒ 過ぎ去りし諸事の記憶


 別名:[In]  [Search] [of] [Lost]  [Time]
     ↓   ↓    ↓  ↓    ↓
     ~中で 探索   ~の 失われた 時
     │   │    │
     └―――┼――――┘
         ↓
      ~を探し求めて

  ⇒ 失われた時を、探し求めて



【作品】

    1913年~1927年/フランス/本/小説、ベル・エポック
    著者:マルセル・プルースト(Marcel Proust)

    フランス語原題:A la recherche du temps perdu

    英訳:1922~1931年
    翻訳者:C. K. Scott Moncrieff, Terence Kilmartin,
         and Andreas Mayor

    和訳:1953年~1955年
    翻訳者:淀野隆三、井上究一郎、伊吹武彦、生島遼一、
         市原豊太、中村真一郎

    イギリスで最も読んだフリをされた本ランキング第8位
     ~2009年3月発表
        by 世界本の日(World Book Day)主催団体



【コラム】

  ⇒ 最初の英訳タイトル『Remembrance of Things Past』は、

    シェイクスピア調の格式ばった英語に超訳されています。


    例えば、「Things Past」は、

    いまなら、「Past Things」の語順になるし、

    もっとカンタンにいえば、「Old Things」だし、

    もっとカジュアルにいえば、「Old Stuff」やろね!


    「Things」と「Past」を見たら、

    ジョージ・ハリスンの名盤『All Things Must Pass』

    という英題を、ふと思い出しました♪

    (いつかタイトル英語でやります)



  ⇒ 1992年の改定版英題『In Search of Lost Time』は、

    フランス語タイトルの直訳だそうです。


    格式ばりすぎず、くだけすぎず、

    邦題『失われた時を求めて』と同じような趣の英題。


    「in search of~」=「~をさがしもとめて」

    は、文芸作品タイトルにはもってこいのフレーズです!



  ⇒ 作品については、知ったフリするのもつらいので、

    フランス文学をこよなく愛す特許翻訳者の友人に、

    おせーていただきました、ありがとうございます!


   > プルーストの『失われた時を求めて』、はフランス文学では

   > 重要な地位にある、というか、仏文の学生なら知らない人は

   > いない、かも知れません。購読授業で取り上げられることも。


    そして、フレンチ・トリビアも頂戴しました↓


   > フランス語といえば、エイプリルフールの今日は、

   > フランス語では、ポワソンダブリル(Poisson d'Avril)

   > (四月の魚)というそうですが、なんか可愛いですよね。


    Akikoさん、Merci beaucoups!!



【ひとこと】

    最近、天気予報が、よくはずれますね。

          というか、

    当たった日を記憶していないだけかも!


          ところで、

    「天気予報が当たった/はずれた」は、

      英語でなんていうんでしょうね?


            ↓


            ↓


            ↓


            ↓


            ↓


            ↓


            ↓


            ↓


            ↓


            ↓


            ↓


            ↓


    The weather forecast was right/wrong.
                 ~~~~~ ~~~~~


【次号予告】

    それでは、“読んだフリ本”の第7位!

    (フクミツは知ったフリをしたことあり)


    > Midnight's Children - Salman Rushdie


    かなり直訳の邦題ですが、わかりますか?

    わかったフリをして、次号をお楽しみに!



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★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

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