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日刊タイトル英語 第736号 走れメロス+走れ! 444行のコラム!

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 ─☆─ ┃メ┃┃ロ┃┃ス┃┃の┃┃英┃┃語┃ ─☆─
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    こんにちは! 配信が遅くなりすみません。

    わが文体を突っ走るタイトル英語福光です♪


    洋販ラダーシリーズは『Run, Melos, Run』。

    こちらの方が英語タイトルらしいのですが、

    この形は、別のタイトルで解説するつもり。

    今回は、講談社英語文庫の『Run, Melos!』。


    皆さん、英題のスペルも邦題の意味も正解!

    でしたので、メルマガも短くすむのかなぁ、

    と思いきや、やっぱりさっぱりムリでした!


           ( ゜◇ ゜;)


    問題集の問と解答は、ツカミにすぎません。

    読みどころ・おとしどころは、解説にあり!

    当メルマガでは【コラム】。走れ、コラム!


                     (^J^)F



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
日刊タイトル英語        2008/10/31(金)第736号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
 ランランラ~ン♪ コラッ、気合いれて走ランかーっ!
………………………………………………………………………


【邦題】走れメロス



【英題】Run, Melos!



【発音】
     ▼      ▼
    Rァん(ぬ) メらす

    (▼を強く、平仮名は適当に読む)
    (「Rァ」は、舌を上あごに付けずに、「ゥラ」)

  ★ 福光の発音+ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ https://title-eigo.com/Database/RunMelos#Hatsuon

  ★ ポッドキャスト版(音声ブログ)は、こちら!
     └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/



【意味】

    [Run,] [Melos!]
     ↓   ↓
     走れ  メロス(ギリシャ人っぽい名前)

  ⇒ 走れ、メロス!

    (↑から「、」と「!」を取れば、邦題に)



【作品】

    1940年/日本/本/短編小説、友情
    著者:太宰治(Osamu Dazai)
    翻訳:ラルフ・F・マッカーシー
       (Ralph F. McCarthy;1988年)

  ★ アニメ版(スペイン語?)
     └→ https://title-eigo.com/Database/RunMelos#WatchIt



【コラム】

  ⇒ はろー、わくわくノッポさんでーす!

    英文つくってあそぼってできるかな♪

    ねぇねぇ、ゴロリ太くん、今日はね、

    英語で、相手を、動かしてみようか!


    〔用意するもの〕

     1. 動作をあらわす英単語・・・たとえば「sing」

     2. 動かしたい相手の名前・・・たとえば「John」

     3. 「,」 & 「.」or「!」・・・いわゆる句読点


    〔方法〕

     1. 動作を大文字で始める。・・・Sing

     2. カンマを入れ、一呼吸。・・・Sing,

     3. 名前を入れて、念じる。・・・Sing, John

     4. 「.」又は「!」でシメ。・・・Sing, John.(歌って、ジョン)

                  ・・・Sing, John!(歌え、ジョン!)


    みんなの口調・表情や、動作の種類・内容、

    相手との関係、その場の雰囲気によっては、

    相手に動いてもらえない可能性もあるよー!


    そんな場合は、


     Can you sing for me, John?

     Could you please sing a song for me, John?


    などと、少しずつ文を長くしていってみようねー!


    わくわくノッポさんでしたー♪

    (元ネタがビミョーでスミマセン)



  ⇒ で、タイトル英語『Run, Melos! 』は、

    メロスが自分に言い聞かせるセリフか、

    周囲の人物や読者からの声援でしょう。


    って、結局誰が言ってもいいんですが、

    友人を思い、無我夢中で走るメロスは、

    長い文でお願いしなくても、走ります。

    「,」や「!」をつけて応援しましょう!


    ほな、邦題『走れメロス』はどないや?

    「走れ、メロス!」ゆうて応援しよか?


    「、」も「!」も現代日本語ならOK。

    しかし古来の日本語には句読点は無し!

    外国語とともに輸入されたのが句読点。


    それゆえ日本語の題に句読点があらば、

    モダンな趣を醸すのでござりましょう。

    しかし昭和初期に於いては珍しき事也。


    そこで、驚愕の日本語句読点トリビア!


  《《《賞状・感謝状に句読点は使われない》》》

        (※英語でなく日本語の場合)


    あと、卒業証書も句読点はありません。
            ・
            ・
            ・
    あ、いま、押入れ(自宅)の方を見た? (^^)


    おもわず自分の証書で確かめたくなり、

    つい誰かに自慢したくなるネタですね!


    そもそもの理由って句読点をつかうと

    相手に読む能力がないことになるから

    賞状をもらうに値する人に失礼でしょ

    ということだそうですでも読みにくい


    なので、邦題『走れメロス』に対して、

    タイトル英語『Run, Melos! 』の中に、

    「,」や「!」が追加されていることで、

    日英は、語感だけじゃなく語間も違う!
         ~~       ~~
    ということに、気づかされるワケです。



  ⇒ 昭和末期からは、「。」が異常に繁殖。

   (※クドイですが英語でなく日本語の話)


    仕掛人=コピーライター糸井重里さん!

    その後、タイトルにまで「。」が流行♪


    『君に、胸キュン。』(テクノ歌謡 by YMO)

    『伝染るんです。』(マンガ by 吉田戦車)

    『女子アナ。』(ドラマ by フジテレビ)


    グループ名にも、○○娘。とか、

    芸人さんも、ほっしゃん。とか。


    タイトルやネーミング中の「。」を無視する人も多いですが、

    フクミツは職業柄、「。」ごと引用しないと気がすみません。

    映画のエンドクレジットを見届け、照明がつくまで立たない、

    そんな映画ファンの心意気にも通じるところがありそうです。


    それにしても、「。」は消費者の心理・生理にくいこみます。

    意表をつくというか、曖昧というか、イミフな空気というか。


    しかし、平成20年

    携帯メール世代は

    句読点を面倒がり

    改行すら嫌います


    句読点は何のため

    顔文字を書くため

    ヘ(゜◇、゜)ノ。。。ほへ~



  ⇒ そんなこんなわけで

    走れメロスって題名は

    由緒正しい日本語らしく

    あんがいイマっぽくもあり

    青森特産の走れメロンパンも

    その邦題精神を継承しています


    来年の平成21年は太宰治生誕100周年記念ですが

    200周年記念の2109年にも誰か同じようなことを

    メルマガで書いているのだろうか句読点抜きで

    (ご参考:3年後の2112年はドラえもん誕生年)



  ⇒ と、かなりの走りっぷりで飛ばしているメルマガですが、

    「Run」より気になる英単語は、「Melos」だったりして!


    へっ?!

    まだ続くの、このメルマガ~?!


    出版化されようとされまいと、続けます(笑)


    3日目の日暮れまでに戻ってこなければ、

    竹馬の友セリヌンティウスが処刑される!

    それだけはなんとしても避けねばと走る!

    そんなメロスは、暴君ディオニスの心を、

    みごと変えることに成功、という話です。


            が、


    5日目の日暮れを過ぎても届かない本編。

    タイトル英語『走れメロス』の運命は?!


    すでに参照の友“ウィキペディウス”は、

    重大な記述ミスにより処刑されたも同然。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%B0%E3%82%8C%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%82%B9
    (└→ あらすじの「アキレス王」は「ディオニス王」の間違い)


    しかし、このコラムは走り続けています。

    妻からは「まだ走ってるの?」と言われ、


   > 信じられているから走るのだ。

   > 間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。


    というメロスの台詞を引用して言い訳…。

    実は、翻訳が忙しいだけだったりします(汗;)

    翻訳は、間に合う間に合わぬが問題で…(現実的;)


    その合いまをぬって走っているので遅い!

    ホントに、すみませんです。 m(_ _)m

    でも、信じられているから走ります。



  ⇒ さあ、その「メロス」です!

    もちろん、太宰治が決めた主人公名。

    英訳者のラルフ・F・マッカーシーさんは、

    なぜ 「Melos」というスペルを選んだのか?

    たしかに、英語の辞書にも載っていますが、

    「Melos」は 人名ではありません。

    小文字で始まる「melos」と、

    地名の「Melos」です。



  ⇒ まずは、小文字始まりのこの単語。


    「melos」=「旋律(メロディー)」


    クラシック音楽の評論文とかなら、

    使われていそうな小難しい英単語。


    こんなのゎ~みたことありまてん!

    超ムズい英文あんまよまないしー!


          ( ̄◇ ̄)


    着うたフルに非対応の携帯だしー、

    サビメロばっか超おとしてるしー、

    超ぃっぱぃだから、サビメロスー?


    などと、使いなれない言語回路に、

    無理やり切り替えてみたところで、

    英語で「サビメロ」は「bridge」♪


    着メロも、懐メロも、マイメロも、

    メロスの必死の走りには、無関係!


    センパイ世代の読者さんの中には、

    ♪『走れコウタロー』との関連が、

    気になる方もいらっしゃるようで、

    個別に邦題薀蓄をメールしました。


    ここでは↓を覚えておきましょう!

    メロスとコウタローは音楽がらみ。

    メロンよりはメロディー寄りだと。



  ⇒ それじゃ、地名のメロスが、

    主人公名の訳語決定に関わったのかな?


    「Melos」=「ミロス島(メロス島)」

            ↓

    ミロのビーナスで有名なギリシャの島。

    壺井栄『二十四の瞳』の舞台=小豆島

    の姉妹島です(瀬戸内海≒エーゲ海)。


    でも、ミロス島でも、小豆島でもなく、

    小説の舞台はシラクサ=シュラクサイ!

    イタリアのシチリア島にあるんですが、

    2700年前頃から、ギリシャの都市国家。


    映画『300』で描かれたペルシャ戦争後、

    スパルタと手を組み、アテナイを倒す。

    その後、シチリア全域を支配したのが、

    BC4世紀の暴君ディオニュシオス2世。

    プラトンに学ぶも、落第生だったとか。

    メロスを待つディオニスのモデルです。


    ということで、メロスはギリシャ語名。

    実在の人物名なのかどうか不明ですが、

    ギリシャ語風につづった「Melos」は、

    「Merosu」というローマ字表記と共に、

    英語訳名として通用しているようです。



  ⇒ もし、厳密なギリシャ語名にするなら、

    「Mele(メーレ)」になるところかも。

    『走れ、メーレ!』と命令することに!


    もうタイトルも日本語も英語でもない、

    ディープな言語学に突入しそうなので、

    興味のある方のみ、研究してください。

     └→ http://ameblo.jp/nirenoya/day-20071215.html

        (【 呼格 】「ミロス島よ!」あたりの記述)


    ミロのヴィーナスの「ミロ(Milo)」は、

    「ミロス島」のイタリア語形という話も。



  ⇒ ついでに、ネッスルあらためネスレの「ミロ」は、

    古代オリンピックで6回も優勝したアスリートの

    「ミロン」という人名にちなんでいるそうですよ!

    2600年前頃というから、やっぱりギリシャ人かも?


    ミロを飲んで、足がはやくて強い子に育ってミロ!

    走れ、ミロン! と応援したいところなのですが、

    ミロンの出場種目はマラソンではなくレスリング!


    ミロンでも、メロンでも、レミオロメンでもなく、

    やっぱメロス(Melos)じゃなきゃ!

    ということでシメ!

    お疲れさまでした!

    m(._.;)m



【ひとこと】

    今週、文化勲章の受賞がきまりましたね。

    小沢征爾さんや田辺聖子さんらとならび、

    外国人として初のドナルド・キーンさん。

    日本文学を世界に向けて叫び続け半世紀!
               ^^^^
    (しつこいですが、“怒鳴るとキーン”)

    海軍の語学将校のときに覚えた日本語を、

    当時の敵国文化の流布に生かそうなんて、

               いかしてますね!


    受章の喜びを伝えたい人は?

     「紫式部さんに、一番に伝えたい」

         って、やっぱ、いかしてます!


    (ちなみに今年は『源氏物語』の千年紀)


    受賞者の皆さん、おめでとうございます!


    それでは、楽しいハロウィンを♪


    また来月(or 来週)~!


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



        今日の【コラム】は全444行!
                  / │ \
                 死・死・死にました!

                         (o_□_)o



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