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日刊タイトル英語 第734号 斜陽+族 → ラー → 系 → イストの変遷

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       愛知県の20代女性・ゆうさん:

       小さなお子さんを育てながら、

       英語のLとRの発音が明瞭に♪


       兵庫県の30代男性・フクミツ:

       恥をかかずに発音矯正できて、

       非real-timeな懇切指導に感謝♪


       年内にキレイな発音をゲット!

            あと6日。

             ↓

         http://eigo.in/hatsuon



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日刊タイトル英語        2008/10/24(金)第734号
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     人生いろいろ、陽の沈み方もいろいろ
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【邦題】斜陽



【英題】The Setting Sun



【発音】
      ▼       ▼
    £ぁセっでぃん(ぐ)サん

    (▼を強く、平仮名は適当に読む)
    (「£ぁ」は、舌が上の歯の裏1mm上空で、「ざ」と「だ」の間)

  ★ 福光の発音+ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ https://title-eigo.com/Database/TheSettingSun#Hatsuon

  ★ ポッドキャスト版(音声ブログ)は、こちら!
     └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/



【意味】

    [The]  [Setting] [Sun]
     ↓    ↓     ↓
    (唯一の) 沈みゆく  太陽

  ⇒ 夕日



【作品】

    1947年/日本/本/小説、戦後、上流階級
    著者:太宰治(Osamu Dazai)
    翻訳:ドナルド・キーン(Donald Keene;1956年)

  ★ 関連ビデオを見る?
     └→ https://title-eigo.com/Database/TheSettingSun#WatchIt



【コラム】

  ⇒ 太陽が沈むときには、「set」を使います。


     The sun sets earlier in fall.

     秋になると、日の入りが早くなる。


    「日暮れ」は「サンセット(sunset)」。


    逆に、太陽が昇るときは、「rise」です。


     ヘミングウェイ著

     『日はまた昇る(The Sun Also Rises)』(1926年)


    「日の出」は「サンライズ(sunrise)」ですね。


    カクテルの「テキーラ・サンライズ(Tequila Sunrise)」に対し、

    「テキーラ・サンセット(Tequila Sunset)」があるってウワサ、

    ホンマですか?!(笑)



  ⇒ 戦後の華族が没落していく様子を

    「斜陽」ととらえた邦題に対して、

    英題も「setting」を使ってカバー!


     set = 1. (太陽が)沈む

         2. (国家などが)没落する


    「華族」とは、明治以降の身分名。

    皇族より↓で、士族より↑の貴族。

    この称号が廃止された昭和22年は、

    なんと、『斜陽』が発表された年!



  ⇒ 夕日が綺麗な風景写真にも使えそうなタイトル英語、

    『The Setting Sun』の“Googleパワー”は、152万!

    (= Google フレーズ検索で、152万件ヒットした)


    今回の英題クイズ『The ****ing Sun』に寄せられた、

    他の3種類の回答と、Googleパワー対決してみます!


   ☆『The Sinking Sun』(Googleパワー=21,700)

    「sink」は、水面下に沈んでいくイメージ。


     The sun sinks in the west.

     太陽は西に沈む。


    ともいえますが、日本語の「沈む」よりも、

    英語の「sink」の方が、リアルに沈みます。

    さんふらわあ号の海難事故を描く小説なら、

    『The Sinking Sun』がピッタリかもです!


   ☆『The Falling Sun』(Googleパワー=9,460)

    「fall」は、高いところから落下するイメージ。

    スピーディーな「falling star(流れ星)」や、
            ^^^^
    夜のとばりが下りるという比ゆ的な表現である、

    「nightfall(日暮れ)」などが、一般的です。
        ^^^^

    月のプリンセスに恋する(fall in love)なら、

    『The Falling Sun』というラブソングもOK!


   ☆『The Dropping Sun』(Googleパワー=1,080)

    これも通じますが、「p」が重なるので、

    クイズ出題「****ing」の字数超過です、残念!


    「drop」は、垂直に急に落ちるイメージ。

    「斜陽=斜めに徐々に沈む太陽」なので、

    ちょっとニュアンスがズレてしまうかも。



  ⇒ 邦題『斜陽』を見ると、脳内のブラウザウィンドウに、

    「斜陽族」という言葉が同時起動する方はいませんか?


    今、この「族」がこびりついて離れてくれないので、

    つれづれなるままに、夢想を書きだしてみることに。


    日本人は、単一民族に近いのかと思っていましたが、

    昭和~平成で、「~族」→「~ラー」→「~系」と、

    民族の細分化が進んでいるように思えてなりません。


    「斜陽族(people of the setting sun)」とは、

    昭和22年に、太宰の『斜陽』から生まれた日本語。

    急に社会が変わって没落しちゃう上流階級の人々。


    その後、「斜陽族」をもじった「社用族」が誕生!

    社用にかこつけて社費で遊んじゃうお偉いさん方。


    昭和31年、『太陽の季節』(石原慎太郎・著)に、

    インスパイアされちゃった「太陽族」が誕生して、

    日の丸ニッポンも、大きく世代交代をとげました!


    うれしはずかし昭和の香りがただよう「~族」は、

    思いっきり敗戦したあと、単一民族に嫌気がさし、

    ぞくぞくとステレオタイプ化・サブカル化した轍。

    竹の子族、窓際族、くれない族、ひょうきん族…。


    平成になり、バブルはじけ、ボクらは卒業&入社。

    群れる世代には感謝しつつ、冷めた視線をすえる。

    英語圏にひろがる自己表現社会への飽くなき憧れ。

    シャネラー、アムラー、ユニクラーたちの禅問答。


    そして、21世紀に成人する世代たち。

    「~族」も「~ラー」も大雑把すぎ。

    自分らしさを自分勝手に見つけたい。

    なごみ系、いやし系、ほのぼの系…。


    サブカルもここまで細分化されると、

    もはやメディアが把握できない単位。

    グループではなく、個人単位の文化。

    個人ブログのカテゴリーは増えるわ、

    タグにいたっては、洪水のようです。


    「~族」→「~ラー」→「~系」→

          そして

    オンリーワンの「~イスト」が登場!


    フクミツが無理やり登場させました!(^^;)

    そう自称することで、自己を実現し、

    アイデンティティーが確立できます。

    いいかえると、好き勝手ができます。


    たとえば、自称“英語イスト”なら、

    すべて英語学習に結びつけてしまい、

    人の話を半分しか聞いていないかも!

    という、オンリーワンな英語学習者。

    (フクミツはタイトル英語イスト!)


    ほかにも、映画イスト、読書イスト、

    オカメインコイスト、男の料理スト、

    口の中でうどんの結び目を作りスト、

    などと、勝手な造語を量産中ですが、

    結局、個を尊重する社会へと収束中。


    「~イスト」たちが台頭してくると、

    社会が崩壊するのではと心配ですが、

    そもそも「社会 (society)」とは、

    明治期に輸入された言葉=外来概念。


    黒船・篤姫以降のジャパン社会とは、

    あんがい、ドリーム・幻影なのかも。


    異物として拒否されてるとは知らず、

    安物のサプリで健康維持するように、

    体質にあわない社会の空気を吸って、

    社会的動物たろうとしてるだけかも。


    そろそろ、つれづれなるうだうだも、

    終わりにしなきゃと思っていますが、

    このワケわかめな自己満足メルマガ、

    これこそが「~イスト」の手段です。


    自己実現=タイトル英語ネタ整理と、

    社会貢献=言語面の気づきの種まき、

    この2つのことしか考えていません。



  ⇒ ちなみに(ムリやりなちなみです)、

    21世紀のパンクバンド“太陽族”は、

    「~族」より「~イスト」でしょう。

     → http://www.taiyouzoku.com/


   > 太陽みてーなBANDやりてぇ!!

    というのがバンド名の由来。

    ワケわかめなルーツですが、

    族(賊)議員なんかよりも、

    まっすぐな主張をつらぬく、

    現代の太陽族はパンキスト。
             ↓
            造語です…本来は「パンカー(punker)」



  ⇒ さらにちなみに、うんちくに戻ると、

    サトエリ、ぬっくん、伊藤陽佑らで、

    『斜陽』の映画化が決定しています。


    もう英語系メルマガっぽくないので、

    オチはないけど、ここらへんでシメ!



【ひとこと】

    外出時につかうインナー型のイヤホンは、

    いつもゴムパッドを接着剤で固定します。

    片側がポロンととれて、なくしちゃうと、

    S・M・L1セットずつの付属品に困り、

    右耳がLサイズ、左耳がMサイズなどと、

    違和感たっぷりのまま、音を聞くハメに!

    なので、ゴムパッドの固定は超オススメ!


    それでも、長期にわたりつかっていると、

    昨日のように、ポロンととれちゃいます

    エレベーターの中だったので、紛失せず。

    いざ合成ゴム系のボンドを出してみると、

    なんとキャップが固まっていてあかない!

    安物ボンドのキャップ閉めは、超慎重に!


    自分の声を聞くというフィードバックが、

    歌と語学の上達に欠かせない方法なので、

    イヤホンやヘッドホンにはこだわります。


    大好評のうちに、5期生を募集している、

    あれっくすさん主催『英語発音塾』では、

    なんと USBヘッドセットのプレゼントも♪

      └→ http://eigo.in/hatsuon


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



      (今度こそ、メルマガを短くしよう、短くしよう…

       そう念じるあまり、創刊4周年を忘れてました!

       9月13日で、当メルマガ発行が、5年目に突入♪

       いつも応援してくださっている皆さんに大感謝!)



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