ホーム 無料メルマガ 日刊タイトル英語 第675号 風に吹かれて

日刊タイトル英語 第675号 風に吹かれて

まぐまぐ殿堂入りメールマガジン『日刊タイトル英語』

無料メルマガ『日刊タイトル英語』バックナンバー

きのうの問題:

 『風に吹かれて』を英語で言うと?


どこを探せば答えがわかるのかわからず悶々としていた方。

本当に今日、答えが配信されるのか不安で悶々とされた方。

英語学習より重要な問題や悩みを抱えて悶々としている方。


答えは身近にあるそうですよ。

ね、ボブ。(←呼び捨て?)



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
日刊タイトル英語        2008/02/26(火)第675号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
     どのくらいの強さで吹かれているのか?
………………………………………………………………………


【邦題】風に吹かれて



【英題】Blowin' in the Wind



【発音】
     ▼        ▼
    ぶロううぃにん£ぁウィんどぅ

    (▼を強く、平仮名は適当に読む)
    (「£ぁ」は、舌が上の歯の裏1mm上空で、「ざ」と「だ」の間)

  ★ 福光の発音+ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ https://title-eigo.com/Database/BlowinInTheWind#Hatsuon

  ★ ポッドキャスト版(音声ブログ)は、こちら!
     └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/



【意味】

    [Blowin']   [in]   [the Wind]
     ↓       ↓    ↓
     揺らいでいる  ~の中で 風

  ⇒ (答は)風の中で揺らいでいる

  ⇒ 《意訳》あなたの疑問に対する答は、身近にあるものだ



【作品】

    1963年/アメリカ/音楽/フォーク、プロテスト・ソング
    作詞・作曲・歌・演奏:ボブ・ディラン(Bob Dylan)
    アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン
    (The Freewheelin' Bob Dylan)』収録

    同年、ピーター・ポール&マリー(Peter, Paul & Mary)がカバーし、
    全米チャート最高第2位!
    TBS系列TVドラマ『金曜日の妻たちへ』(1983年)の主題歌。



【コラム】

  ⇒ 「blowin'」というのは、本来の「blowing」をちぢめ、
       ^^^             ^^^
    「-ing」(~イング)→「-in'」(~インヌ)となり、

    だらしなく、いや失礼、くだけた感じで発音できます。


    たとえば、次に「in」がきていますよね。

    「~ing in」=「インギン」

    と言うよりも、「g」の音を落とした方が、

    「~in' in」=「イニン」

    というふうに、途中で鼻に抜ける音「ン」を省略できます。


    また、「n」のナ行音より「g」のガ行音(ニよりギ)の方が、

    強い息が必要だし、腹筋も使うし、負担がかかるんでしょう!


    また、「ing」の「g」は日本語の「グ」よりも息が鼻に抜けます。

    なので、この「インギン」の「ギ」のせいで、さらに負担増です!


    鼻をつまんで、発音しくらべると、一目瞭然。。。一聴瞭然!



  ⇒ と、マニアックな発音の話をする予定ではなかったんですが(笑)、

    タイトル英語の意味にうつりましょう!


    歌詞では、「blowin'」の前に何かがあります。


    ♪歌詞引用(サビ)

      The answer, my friend, is blowin' in the wind
      The answer is blowin' in the wind


    The answer (答が) is blowin' (揺れている) in the wind (風に)

    というワケなんです。



  ⇒ 「風に吹かれて」=「blown by the wind」ではありません!
              ^^^^^^^^
    それだと、「風に吹き飛ばされて」になるので、さぁ大変!
            ^^^^^^^^^^^^^^

    「blow」だけで「風に揺れいてる」です。

    そう、自分で、自然に揺れているんです。

    「吹かれる物 is blowing.」となります。


      That door blew open!

      そのドアは(風で)開いた!


    一方、息を吹きかけたり、爆破したりと、

    不自然な風の流れが、起きているときは、

    「吹かれる物 is blown by 何か.」です。


      Dorothy was blown by a hurricane to the Land of Oz!

      ドロシーは、ハリケーンに吹き飛ばされて、オズの国に着いた!



  ⇒ あと。。。えーと、まだお時間あります?


    「the wind」についても、ちょこっとだけ。


    太陽(the sun)や海(the sea)と同じく、空気を運んでくれる風も、

    人間にとっては、かけがえのない自然界の存在なので、

    常に「the」をつけて、敬意を表してあげましょう!


    ただし、「冷たい風」のように、あるタイプの風を言う場合、

    「風」全体ではなく、一部を切り売りしているような感じで、

    「a」を使って、「a cold wind」などといいます。



  ⇒ ところで、「wind」という単語は(特に読むときに)、

    「window(窓)」とゴッチャになりませんか?


    ウィンドとウィンドウ。


    カタカナ語のバカ~!

    というワケじゃなく、案外、

    英語でも似たものどうしみたいですよ。


    辞書で、「wind」の生い立ち(語源)を調べると、

    「wind」+「eye」=「window」だそうです!


    なんと、「窓」=「風を見つめる目」だったとは!


    ということは。。。


    答えが見つからないときは、

    窓をあければいいのか!



【ひとこと】

    立ち読みしちゃダメダメ! と、マンガでよくあるように、

    パタパタとハタキ?で追い出されたことのある方いますか?


    立ち読みしてもらった方が、買ってもらいやすいんでしょうね。

    立ち読みだけじゃ、そうそう詳しく頭に入らないから。


    フクミツは、立ち読み+メモメモしてたら、

    ダメダメ! と注意されたことがあります…。^^;


    ところで、フクミツの書いた『翻訳者はウソをつく!』を、

    まだご覧になっていない方は、本屋さんで立ち読みすると、

    このメルマガ文体にひきこまれて、衝動買いするキケンが

    ありますんで(笑)、図解思考塾のつねさんが作成された、

    素敵な図解を見せてもらいましょう! スッキリ一目瞭然ですよ!



    【4コマ図解・読書録(ログ)】2月26日号

    → http://archive.mag2.com/0000255083/20080226040000000.html

         └→ 驚きの『1000冊プロジェクト』進行中!

            毎週読んで、応援してあげるだけでなくて、

            自分でも図解したくなるから、あらフシギ!



    4コマ図解のはずが、なんと、7コマも作ってくださいました!

    ありがとうございます。m(_ _)m


    ところで、以下の抜粋についてですが、


   > →機械には訳せない「私」
   >  いちばんよく使われるのが「   」(訳さない)  だそうです。


    きのう、テレビのアンパンマンで、バイキンマンが、

    「俺サマ、あ、いや、ボクは…」と言っていました。


    ……(こんな台詞は、どう英訳せっちゅーねん!?)

           └→ 翻訳者の頭ン中


    直訳も、意訳も、ムリな世界です。


    翻訳者の腕の見せどころですね…。



    ..zzZZZ


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



スポンサーリンク


無料メルマガ『日刊タイトル英語』登録

日刊タイトル英語まぐまぐ殿堂入り!

語学・資格>英語>初心者向け

★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

発行周期 毎週日曜夕方
マガジンID 0000138615
 |    

『日刊タイトル英語』紹介に戻る




  



↑ ページトップへ