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日刊タイトル英語 第660号 モリー・ムーンの世界でいちばん不思議な物語

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本日のモリー・ムーン・シリーズの翻訳者、三好一美さんが、

福光潤著『翻訳者はウソをつく!』出版記念会(11/7水)に、

来てくださいますよ~、感謝~、感激~、あめあられ~です!

“ペットのジュエリー語訳”も、お得意でいらっしゃいます!

出版記念会(Q&A+食事会)→ (公開終了にともないURL削除)

             or
https://title-eigo.com/Profiles/HonyakushaWaUsoOTsukuEvent

にて、お申し込み受付中!(お食事実費のみです)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
日刊タイトル英語        2007/11/01(木)第660号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
 Hypnotism =“あなたは英語ができる~、できる~…”
………………………………………………………………………

【邦題】モリー・ムーンの世界でいちばん不思議な物語


【英題】Molly Moon's Incredible Book of Hypnotism


【発音】
    ▼  ▼       ▼     ▼   ▼    ▽
    モりームーんずぃんくRェでぃぼーブっかvヒっぷなティずむ

    (▼を1番強く、▽を2番目に強く、小文字・平仮名は適当に読む)
    (「Rェ」は、舌を上あごに付けずに、「ゥレ」)
    (「v」は、上の前歯を下唇の内側に当てて、震わせながら「ヴ」)

  ★ 福光の発音+ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ https://title-eigo.com/Database/MollyMoonsIncredibleBookOfHypnotism#Hatsuon

  ★ ポッドキャスト版(音声ブログ)は、こちら!
     └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/


【意味】

    [Molly] [Moon's] [Incredible] [Book] [of] [Hypnotism]
     ↓   ↓    ↓      ↓   ↓  ↓
     モリー ムーンの 途方もなく  本   ~の 催眠術
     │   │    すばらしい  │   └┬―┘
     └┬――┘    │      │    ↓
      │       │      │    催眠術の
      │       │      └┬―――┘
      ↓       ↓       ↓

  ⇒ モリー・ムーンの、す~んばらしい、催眠術の本!


【作品】

    2002年/イギリス/本/ファンタジー、児童文学、孤児院、催眠術
    著者:ジョージア・ビング(Georgia Byng)
    翻訳:三好一美(早川書房;2004年)


【コラム】

  ⇒ 「hypnotism」=「催眠術」が、本書のテーマ。

    ハリポタには魔法、モリー・ムーンには催眠術!


    「hypnotic(発音:ひっぷナでぃっく)」

          =「催眠状態の、眠気をさそう」

    という単語が先にあって、あとから「hypnotism」が成立。

    そして、「hypnotic」の意味に「催眠術の」が追加されます。


    ラテン語系(日本語の漢語に相当)だから、

    なんだか覚えにくい、仰々しい単語ですね。


    ゲルマン語系(日本語のやまと言葉に相当)ならば、

    「hypnotic」≒「sleepy」と、分かりやすくなるよ。


    ウトウトしたら「I'm sleepy!(眠い!)」って言うもんね。

    「I am hypnotic!(我、催眠状態なり!)」じゃないです。(@_@;)


  ⇒ ちょいと、アマゾンで、原書をひらいてみましょうか。

    マニアックな読み方なんですが、奥付を見てください。

    そこに書いてある要約を、抜粋してみますね。


      Summary: Unlucky and unloved, Molly Moon, 
                     ^^^^^^^^^^
      living in a dreary orphanage in a small town, 

      discovers a hidden talent for hypnotism and 

      hypnotizes her way to stardom in New York City.
      ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

    抜粋しときながら、訳さないけど、

    怒らんとってください。m・・m


    ここでは、

    「hypnotism」=「催眠術」と、

    「hypnotic」 =「催眠術の」につづいて、

    「hypnotize」=「催眠術をかける」も出てきます。

     (└→ 発音:ヒっぷなタいず)


    上の文章をさらに縮めて、たった7つの単語で要約すると、

 ┌――「Molly Moon hypnotizes her way to stardom」となり、
 │
 │  「モリー・ムーンは、催眠術を使って、スターの座にのぼりつめる」
 │
 │  というような意味です。
 │
 │
 │┌┬「移動をともなわない動作+誰それの way to ある場所」で、
 │││
 │││「その動作をすることで、ある場所にたどりつくこと」の意味。
 │││
 ││└→学校でならった記憶がなく、文法書でも探しにくいポイント。
 ││
 ││ でも、ニュースや小説などで頻出する表現なんですよね。
 ││
 ││ 知らなかった方は、覚えておくことで読解力アップ!
 ││
 │└→これを覚えるんじゃなくて、
 │
 └―→こっちの英文を覚えておいてね!


  ⇒ 主人公名を冠するタイトルは、


    A「主人公名's ○○」

    B「主人公名 and ○○」

    C「主人公名: ○○」

    D「主人公名 ○○」


    などと分類できます。


    ハリー・ポッター・シリーズ全7作品は、Bタイプ。


    では、モリー・ムーン・シリーズのタイトルは?

    Aタイプが3作品、Dタイプが2作品となっています。


    第1作『Molly Moon's Incredible Book of Hypnotism』(2002年)
        ^^^^^^^^^^
    第2作『Molly Moon Stops the World』(2003年)
        ^^^^^^^^^^
    第3作『Molly Moon's Hypnotic Time-Travel Adventure』(2005年)
        ^^^^^^^^^^^^
    第4作『Molly Moon, Micky Minus and the Mind Machine』(2007年)
        ^^^^^^^^^^
    World Book Day 作品『Molly Moon's Hypnotic Holiday』(2004年)
               ^^^^^^^^^^^^

  ⇒ “すんばらしい本”とは、

    主人公モリー・ムーンが、

    図書館でみつけたこの本。


    ┌――――――――――――――┐
    │              │
    │    古代の技が語る    │
    │              │
    │     HYPNOTISM     │
    │     催 眠 術     │
    │              │
    │ ドクター H・ローガン 著 │
    │              │
    │     1908年     │
    │              │
    │ アークライト&サン社 刊 │
    │              │
    │              │
    │              │
    │              │
    │              │
    │              │
    │              │
    │              │
    │              │
    │              │
    └――――――――――――――┘


    さえない女の子で、コンプレックスのかたまりのモリーが、

    この本のおかげで、勇気と夢と希望をもって、大活躍する、

    『モリー・ムーンの世界でいちばん不思議な物語』という、

    この“本”自体も、“すんばらしい本”というワケですね!

    「世界でいちばん不思議な物語」という邦題も、

    大げさではないくらいです。


  ⇒ 「incredible」=「途方もなく素晴らしい」については、

    前に『Mr.インクレディブル(The Incredibles)』で

    解説していたので、それを再利用してみます。


>   ⇒ 「incredible」の「素晴らしさ」は、なぜ「途方もない」のか?
> 
> 
>        in- + cred + -ible = 信じられない!
>       ~ない  信じる  ~できる
> 
> 
>     「cred」の由来は、「信じる(credire)」というラテン語。
> 
>     「credit(クレジット=信用)」の「cred」です。
> 
> 
>   ⇒ では、ご存知、「アンビリーバボー(unbelievable)」は?
> 
> 
>        un- + believ + -able = 信じられない!
>       ~ない   信じる  ~できる
> 
> 
>     同じ仕組みで、「(信じられないほど)素晴らしい」となります。
> 
>     (もちろん「驚き」だけで、「素晴らしくない」ときもあります)
> 
> 
>   ⇒ さらに、「incredible」と「unbelievable」を対決させてみよう!
> 
>     どちらが、より「素晴らしい」のか?
> 
>     手元の辞書には載ってやいません!
> 
>     そこで、ノン・ネイティブの福光ならではの判断で、
> 
> 
>          ★「incredible」の勝ち!!★
> 
> 
>   ⇒ 「unbelievable」は、99%まで疑っているけど(hard to believe)、
> 
>     そこまで言うなら本当なのかなぁ~、と1%は信用のスキあり!
> 
>     回転寿司100皿食べた姫路市の田中様が「横綱」と掲示されるのは、
> 
>     サクラか? 100皿は意外と可能? 食べたネタの内訳を知りたい!
> 
>     と、1%のスキから、徐々に田中さんの「素晴らしさ」に惹かれる!
> 
> 
>   ⇒ 一方、「incredible」は、100%の疑い(impossible to believe)。
> 
>     「cred」が「believ」より1000年も歴史が長いからでしょうか。
> 
>     由緒ある「cred」の可能性(-ible)を否定(in-)するなら、
> 
>     とことん、くまなく疑ってかからなければいけません。
> 
>     空飛ぶヒーローが実在するなんて、UFOより信じられていないし、
> 
>     川口浩探検隊の人類未踏の地には、カメラマンが先に入ってるし、
> 
>     とにかく頭から信じきっていない事柄を、「incredible」という。
> 
>     それが、突如、目の前で現実になると、白黒反転、天地さかさま、
> 
>     100%の疑いを持つ自分さえもが疑わしくなり、矛盾の極みに達し、
> 
>     冷静さを装う努力をしながら発する言葉が、「Incredible!」です。
> 
> 
>   ⇒ そんなワケで、相手に「Unbelievable!」と評価されるよりも、
> 
>     「Incredible!」と評価される方が、気持ちのよい福光でした。
> 
> 
>     以上のような語感を、勝手に抱いております。
> 
>     途中の解説はフィクションかもしれませんが、
> 
>     これで、今日の単語を覚えてもらえたならば、
> 
>     ここまで引っぱった甲斐があったというもの。
> 
>     ここまで読んでいただいて、ありがとうです。
>
>     ふぅ。


  ⇒ 今でも覚えていますが、上記の解説を、

    『Mr.インクレディブル』配信後に、

    別のマガジンさんに、パクられました…。


    それを知ったとき、

         なんて叫んだと思いますか?


    もちろん、「素晴らしくない」ほうの、

    アンビリーバボー(unbelievable)!


【ひとこと】

    アマゾンの語学お役立ち情報コーナー!

    って、勝手にコーナーを作りましたが、

    最初で最後かもしれませんよ~(笑)。


    まず、アマゾンで、原書を検索します。
    → https://amzn.to/2RAIB1M


  1)なか見!検索
    ^^^^^^^^^^^^

    表紙写真に「なか見!検索」がついていれば、

    ちょっと中身を立ち読みすることができます。

    画像をクリックすると、大きな表紙が出ます。

    著作権保護で、絵の部分が隠されていますが。


    画像上部のオレンジ字「閲覧:」の右にある、

    「著作権」をクリックすると、奥付のページ、

    「抜粋」をクリックすると、本文の一部閲覧、

    「裏表紙」などには、宣伝コピーや要約など、

    立ち読みが可能となっています。


  2)頻出単語一覧
    ^^^^^^^^^^^^

    もういちど、本のページに戻ります。
    https://amzn.to/2RAIB1M


    ページ中ほど、オレンジ字の「この本のなか見!検索より」

    →黒太字「その他の機能」→「頻出単語一覧」をクリック。

    「この本でよく使われている100語」という画面が出てきて、

    こんなのがズラ~ッと表示されます。


   > adderstone  again  asked  away  bank  bed  better  book
   > briersville  came  children  come  davina  dog  door  down
   > edna  even  everyone  eyes  face  feel  feeling  felt  first
   > found  front  get  girl  glass  go  going  good  got  hands
   > hazel  head  herself  house  hypnotism  ing  inside  knew
   > know  last  left  let  life  look  looked  looking  man
   > mean  mind  miss  molly  moon  mrs  must  new  nockman  now
   > oh  old  open  opened  people  petula  place  professor  put
   > really  rocky  room  sat  saw  see  show  since  small
   > something  soon  still  street  tell  thing  think  thought
   > time  took  trinklebury  truck  turned  two  voice  want
   > wanted  went  yes  york 


    中でも、主人公名「molly」が一番大きく表示され、

    モリーの親友の名前「rocky」が次に大きく表示されています。


    このように、頻度別にキーワードの大きさを変えて表示する技術を、

    「タグクラウド(tag cloud)」といいます。

    うじゃうじゃと並んだ単語を見るのは、

    ちょっと気持ち悪いかもしれませんが(笑)、

    頻度の高い単語がひとめでわかるので、便利ですよ。


    また、各単語の上にカーソルを合わせると、

    「molly」は「1363 occurrences」、

    「rocky」は「392 occurrences」と出ます。

    (「occurrences」は、出現回数の単位)


    さらに、単語をクリックすると、

    出現する箇所が引用されたページに移動します。

             ・
             ・
             ・

    姫路駅前の本屋さんに、洋書が置いてなくて、

    『大草原の小さな家』の原書を注文するのも、

    ドキドキしながらだった高校生の頃の自分に、

    タイムワープ回線を通じて、アマゾン情報を

    教えてあげたら、なんて叫んだでしょうかね?


    「むっちゃスゴイやんけ!」(播州弁)

      =「Incredible!」(英語)


    いや、まだ、この単語は、

    知らんかったはずですね。


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



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