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日刊タイトル英語 第523号 華氏451度

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日刊タイトル英語        2006/02/24(金)第523号
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       《ブラッドベリ特集~第5回》
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【邦題】華氏451度


【英題】Fahrenheit 451


【発音】
     ▼     ▽     ▼   ▼    ▼
    Fァーrぅんハいとぅ FォーrFィfてぃワん

    (▼を1番強く、▽を2番目に強く、小文字・平仮名は適当に読む)
    (「Fァ」は、上の前歯を下唇の内側に当てて、「ファ」)
    (「rぅ」は、舌を上あごに付けずに、「ぅる」)
    (「Fォ」は、上の前歯を下唇の内側に当てて、「フォ」)
    (「r」は舌を巻く)
    (「Fィ」は、上の前歯を下唇の内側に当てて、「フィ」)
    (「f」は、上の前歯を下唇の内側に当てて、「ふ」)

  ★ 福光の発音と、ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0602.html#523


【意味】

    [Fahrenheit]   [451]
     ↓        ↓
     カ氏、華氏~度  451

  ⇒ カ氏451度

  ⇒ セ氏約233度

  ⇒ 紙が自然発火する温度である、カ氏451度


【作品】

    1953年/アメリカ/本/SF長編小説
    著者:レイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)
    『華氏四五一度』という邦題表記もあります。

    1966年/イギリス・フランス/映画/SF
    監督:フランソワ・トリュフォー(Francois Truffaut)
    映画邦題:『華氏451』

    本作を基にタイトルがつけられた映画作品:
    『華氏911(Fahrenheit 9/11)』
    2004年/アメリカ/映画/ドキュメンタリー
    監督・製作・脚本・出演:マイケル・ムーア(Michael Moore)
    出演:ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)

  ★ 今日のタイトル作品に関する情報は…
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0602.html#523

  ★ 試読:Ray Bradbury 『Fahrenheit 451』 (Spark Notes)
    http://jf-world.com/item/1586634011/jfworld-22
     └→ 「なか見!検索」という表示のある画像をクリック!
         本文は、6ページ分、立ち読みできます!


【知識】

  ⇒ 何気なく、AFN(旧FEN)の天気予報を聴いていると、

    今日の日中の温度は「45」とか「85」とか言うので、吃驚!

    熱い風呂の温度とか、緑茶の最適温度とかのことではなく、

    単位に、セ氏ではなく、カ氏を使っているだけ。


    換算例:

      カ氏45度≒セ氏7度(今日の、関東地方の最高気温)

      カ氏85度≒セ氏29度(近年、夏に涼しく感じる気温)

      カ氏451度≒セ氏233度(紙が自然にハッカする温度)

      カ氏911度≒セ氏488度(神が自然にカッカする温度;自由の温度)


    換算式:

      セ氏度(℃) =(カ氏度-32)÷1.8

      カ氏度(°F)=1.8×セ氏度+32

      (0℃=32°F;100℃=212°F)


  ⇒ ということで、本作のタイトルは、紙の自然発火温度。


    例:Paper burns at Fahrenheit 451 without doing anything.

      カ氏451度になると、何もしなくても、紙が燃えます。


    徹底的な焚書が行われている未来社会が、描かれます。


    「消防士」の英語は、現在、「firefighter」=「火と戦う人」。

    でも、昔は、「fireman」=「火の人」だったので、

    「火をつける人」か「火を噴く人」を連想しちゃいます。

    本作で、書物を焼く職業の人は、まさに前者の「fireman」!


    燃~えろよ、燃えろ~よ~♪

    と、キャンプファイアで歌うときに、

    『華氏451度』を思い出してください。

    あと、正月のとんどやき(どんどやき)でも思い出します。

    そんなときは、『Fahrenheit 451』と、つぶやきましょう。


  ⇒ 「ファーレンハイト氏」=「Mr. Gabriel Daniel Fahrenheit」

    ドイツの物理学者で、カ氏目盛り(Fahrenheit scale)を考案!


    少し遅れて、スウェーデンの天文学者、

    「セルシウス氏」=「Mr. Anders Celsius」

    セ氏目盛り(Celsius scale)を考案!


    日本語表記は、中国音訳からきています。

    ドイツの「ファーレンハイト」→「華倫海」→「華氏」→「カ氏」

    スウェーデンの「セルシウス」→「摂爾思」→「摂氏」→「セ氏」


    最近はカタカナ表記されますが、2者間で、事情が違います。

    「セ氏」の「セ」は、「セルシウス」の「セ」ですね。

    でも、「カ氏」の「カ」は、「華氏」の「カ」です。

    ちょっとヘンですね。


    せっかくカタカナ表記するなら、中国音訳を忘れましょうよ!

    「ファ氏」ですよ、「ファ氏」!

    ド・レ・ミ・ファ・ソ・ファ氏!

    『ファ氏451度』

    『ファ氏911』

       ・
       ・
       ・

    ヘンですね。

    定着した言葉には、勝てません。


【ひとこと】

    鎖国をしていなければ、温度目盛の伝来ルートが異なり、

    今ごろ、私たちは「ファ氏」と言っているんでしょうか?

    過去が変われば、未来はどう変わるのか。

    明日は、そんなテーマの作品です。


【次号予告】(クイズ:「*」を埋めてみて!)

    《ブラッドベリ特集~第6回》

    『雷のとどろくような声(A Sound of Th**der)』

    のタイトル英語をお送りしますので、お楽しみに!



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