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日刊タイトル英語 第512号 おおきな木

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昨日の第511号に、誤りがありましたので、訂正いたします。

(波線が、訂正箇所を示します)
 ^^^^
×誤
> 【木曜】ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月
> 
>   ⇒ Essays in Idleness
>     ^^^^^^^^^^^^^^^^^^
>   ⇒ ブリジット・ジョーンズ~理性のがけっぷち
>     ⇒ ブリジット・ジョーンズ~キレる寸前

○正
【木曜】ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月

  ⇒ Bridget Jones: The Edge of Reason
    ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
  ⇒ ブリジット・ジョーンズ~理性のがけっぷち
    ⇒ ブリジット・ジョーンズ~キレる寸前

ご指摘くださった7名の方々、ありがとうございました。(福光)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
日刊タイトル英語        2006/02/13(月)第512号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
        ギブ&ギブ&ギブ&……ギブン
………………………………………………………………………

【邦題】おおきな木


【英題】The Giving Tree


【発音】
      ▼      ▼
    £ぁギvぃんとぅRィー

    (▼を1番強く、▽を2番目に強く、小文字・平仮名は適当に読む)
    (「£ぁ」は、舌が上の歯の裏1mm上空で、「ざ」と「だ」の間)
    (「v」は、上の前歯を下唇の内側に当てて、震わせながら「ヴ」)
    (「Rィ」は、舌を上あごに付けずに、「ゥリ」)

  ★ 福光の発音と、ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0602.html#512


【意味】

    [The Giving]  [Tree]
     ↓       ↓
     あたえる側の  木

  ⇒ (いろんなものを)あたえてくれる、木

  ⇒ (こころが)おおきな、木


【作品】

    1964年/アメリカ/本/絵本
    著者・絵:シェル・シルヴァスタイン(Shel Silverstein)
    翻訳:ほんだ きんいちろう

  ★ 今日のタイトル作品に関する情報は…
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0602.html#512


【知識】

  ⇒ 「give」は、「gift, present」を与えることで、

    金銭などの見返りはもとめていません。

    だから、「giving」=「寛大な」という訳語もあります。


  ⇒ 近年、「give and take」より「give and given」
             ^^^^         ^^^^^
    のマインドが提唱されていますね。


      give: 私の手でものをとり、あなたのものにする

      take: 私の手でものをとり、私のものにする


    このように、「give」と「take」が逆の意味なので、

    「given」と「take」が同じ意味だと思いがちです。

    しかし、同じなのは「ものが動く方向」だけであり、

    「ものを持つ手」が違うことにお気づきでしょうか?


      given: あなたの手でものをとってくれ、私のものにしてくれる


    上記3つの定義を、「手」→「意思」と読み替えてみましょう。


      give: 私の意思でものをとり、あなたのものにする

      take: 私の意思でものをとり、私のものにする

      given: あなたの意思でものをとってくれ、私のものにしてくれる


    ここから分かること:


           ┌―→―A―→―┐
         私―┤       ├―あなた
           └―←―B―←―┘


      give and take  Bをとるために、Aをあたえる
           ^^^^
      give and given  Aをあたえたら、思いもよらずBをもらった
           ^^^^^

  ⇒ さて、絵本にうつります。

    リンゴの木(tree)が、少年(boy)に、

    ハッピー(happiness)をあたえ&あたえられるお話です。


    少年が小さいころは、遊び場をあたえ、

    恋人を連れてきたら、デートスポットをあたえ、

    お金が必要になれば、売れるだけの量のリンゴをあたえ、

    家庭が必要になれば、家が建てられるだけの枝をあたえ、

    遠くへ行きたければ、舟を造れるだけの木の幹をあたえ、

    その都度、去る少年が恋しくても、木は満足でハッピー。


    §本文引用

      And the tree was happy.


    この1文が、毎回ついています。

    「happiness」を「take」していません。

    「give」されて(「given」)いますね。

    しかも、少年は木に「happiness」をあたえるつもりはないので、

    神さまのような存在が、木をハッピーにしてくれているようです。


  ⇒ ラストシーン:

    切り株だけになってしまった木のもとへ、

    老いて疲れきった少年が戻ってきました。

    木は、もうなにもあたえるものはなくて、

    少年は、もうなにもほしくはありません。

    ただ…、

     ・

     ・

     ・

    「ただ、何?」

    ネタバレをさけるため、ここまでにします、スミマセンm(..)m。

    1本の木が、少年の一生に必要なものを、あたえてくれました。

    あとひとつ、時代を超えてあたえ続けているものがありますね。

    さて、なんでしょうか?

    それは、感動。

    読者に。

    そして、私たちも、時代を超えて誰かに何かをあたえ続けます。


    「give and given」の連鎖が、世界を創っているんでしょうね!


  ⇒ 福光のいちばん好きな、素敵な絵本です。

    40周年記念版(40th Anniversary Edition)は、

    タテ26cmのハードカバー+著者自身の朗読CD付。

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【ひとこと】

    中学校の英語の教科書に、この絵本の一部が載っていました。

    東京書籍の『ニュー・ホライズン』だったと記憶しています。

    シンプルな絵と、シンプルな英語と、シンプルなメッセージ。

    そして、ディープな余韻と感動が残りますね。


【次号予告】(クイズ:「*」を埋めてみて!)

    U2のグラミー受賞曲、『サムタイムズ・ユー・

    キャント・メイク・***・オン・ユア・オウン

    (Sometimes You Can't Make ** on Your Own)』

    のタイトル英語をお送りしますので、お楽しみに!



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★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

発行周期 毎週日曜夕方
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