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日刊タイトル英語 第498号 アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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こんにちは、電気脳の夢を見る福光です!

今朝も朝からブレーカーが落ちましたが、

電気脳(=パソコン)は、なんとか無事。

では、今週もはりきっていきましょう!!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
日刊タイトル英語        2006/01/30(月)第498号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
    その前に、アンドロイドが夢を見るのか?
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【邦題】アンドロイドは電気羊の夢を見るか?


【英題】Do Androids Dream of Electric Sheep?


【発音】
     ▽ ▼    ▽     ▼     ▼    ▽  ▼
    ドゥエァんどぅRォいずどぅRィーむvぃレくとぅRィっシーぷ↑

    (▼を1番強く、▽を2番目に強く、小文字・平仮名は適当に読む)
    (「Rォ」は、舌を上あごに付けずに、「ゥロ」)
    (「Rィ」は、舌を上あごに付けずに、「ゥリ」)
    (「vぃ」は上の前歯を下唇の内側に当てて、震わせながら「ヴぃ」)

  ★ 福光の発音と、ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0601.html#498


【意味】

    [Do Androids]  [Dream of]  [Electric]  [Sheep?]
     ↓        ↓      ↓      ↓
     アンドロイドは  ~の夢を見る 電気仕掛けの 羊
     ~するか?    ~を夢に描く

  ⇒ アンドロイドは、電気仕掛けの羊の夢を見るか?


【作品】

    1968年/アメリカ/本/SF小説、近未来、ロボット
    著者:フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)
    翻訳:浅倉久志(1977年)

    1982年に映画化→『ブレードランナー』

  ★ 今日のタイトル作品に関する情報は…
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0601.html#498

  ★ 原書を立ち読み!
    └→ http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0345404475/jfworld
       「SEARCH INSIDE!」という表示のある画像をクリックすれば、
        本の中身を試し読みできます!

  ★ 著者公式サイト:
    http://www.philipkdick.com/


【知識】

  ⇒ 「なんとかの夢を見た」は、
         ~~~~~~~~~~
    「I dreamed of なんとか」。
      ~~~~~~~~~~
    「I dreamed a dream of なんとか」は冗長ですが、OK。
      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    「I watched/saw a dream of なんとか」とは言いません。


  ⇒ 「android(アンドロイド)」の意味は?


      a mobile robot usually with a human form

      (from "Merriam-Webster's 11th Collegeate Dictionary")


    「移動可能な(歩く)ロボット(通常、人間型)」とのこと。

    昔は、「人造人間」と訳していました。


  ⇒ 「android」は、カタチだけが人間で、カラダが機械。

    だから、基本的に、食事・睡眠・呼吸などが不要です。

    Needless to say(言うまでもなく)、夢も見ません。

    SFの世界でも、そのような前提が当然でした。


    しかし!

    本作のタイトルは、一足とび!

    「アンドロイドも、夢を見るのだろうか?」ではなく、

    「アンドロイドも、電気羊の夢を見るのだろうか?」。

    夢を見ること自体には、疑問をもっていないようです!


    という部分に、思わずツッコミを入れたくなる方には、

    言語学の中の「語用論」という学問をオススメします!

    語用論:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
    └→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%9E%E7%94%A8%E8%AB%96


  ⇒ ところで、「電気羊」ってとてもレトロな表現ですね。

    現在の動物ロボットは、電子的に実現されているので、

    今なら「electronic sheep(電子羊)」というのかも。


  ⇒ ちなみに、英語圏でも眠れないときに羊を数えます。

    「count sheep」と言いますが、皮肉な表現ですね。
     ^^^^^^^^^^^
    学校では、「sheep」は「数えられない名詞」です!


      one sheep

      two sheep

      three sheep...


    数えられるけど、「-s」がつかないだけです。



【ひとこと】

    ディックは、本作が出版された1968年に、こう語っています。

    魔法の杖(magic wand)は、いまや科学に取って代わられた。

    未来のサイエンスはマジックなんだ、と。


    本作が描く近未来世界では、ペットといえばロボットなので、

    生身の動物を飼うことが、一種のステータスとなっています。


    ということは、すでに、近未来に片足を突っ込んでいますね。

    子供たちは電子ペットと戯れています!

  ★ 意外とかわいい電子ペット ⇒ https://amzn.to/2S4JelI



【次号予告】(クイズ:「*」を埋めてみて!)

    今日の作品が、1982年に映画化され、大ヒット!

    『ブレードランナー(**ade Runner)』

    のタイトル英語をお送りしますので、お楽しみに!


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



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